先日開催されたモナコ・ヒストリックGPでクラッシュを喫したフェラーリのシャルル・ルクレールは、次回のクラシックF1マシンに乗る際は「よく考えてから」決めると語った。
ルクレールは、ニキ・ラウダが1974年に乗ったフェラーリ『312B3』をドライブ。しかし3周目にラスカス手間でブレーキが破損。リヤからスピンを喫しバリアにマシンを当てた。幸いルクレールに怪我はなかったものの、312B3はリヤウイングがひしゃげてしまった。
■これが全ての引き金に……モナコでクラッシュのルクレール、カメラが捉えたブレーキ破損
ルクレールはクラッシュを喫したものの、ヒストリックマシンに乗ることは「常に名誉なこと」であり、「仕事の一部で、時にはそういうマシンに乗る必要がある」と語った。
「正直に言うと、その(クラッシュの)前にチェックすべきところは全て確認したと思う」とルクレールは続ける。
「木曜日にあのマシンのシェイクダウンを行なったが、ブレーキパッドのネジに問題があった。それを知るのは不可能だ」
「僕はこうして(F1の)チャンピオンシップを戦っているし、また同じような機会があってもよく考えるようにするつもりだ。でもこれも僕らの仕事の一部……時にはそういうマシンに乗ることも必要なんだ」
「僕にとっても名誉なことであり、こうしたマシンをドライブできることはとても幸せだしありがたい」
「でも常にバランスを取る必要がある。もちろんチャンピオンシップを戦っていれば、全体的に見ても、安全のために必要なことだ」
「僕はとっても楽しかったし、今回は不運だった。繰り返しになるけど、ただツイてなかっただけだ」
ルクレールはラウダの312B3の前に、ジル・ビルヌーブ没後40周年を記念して、フェラーリ『312T4』もドライブしている。
ただその312T4は展示用のミュージアムタイヤを履いていたため、モナコで走らせた312B3の方が楽しかったという。
「ニキのマシンは壊れるまでは素晴らしかった。ジルのマシンはそれよりも若干驚きが少なかった。いや、というのも僕が乗ったのはミュージアムタイヤを履いていたから、全くプッシュできなかったし、とても古いタイヤだったから100km/h以上出すのも難しかったんだ」
「ニキのマシンの方が、ずっと楽しかったよ」
ルクレールはヒストリックマシンをドライブすることで、「昔と今を比較することができるのは素晴らしい」と語る。
「もちろん、僕が実際に見ていたドライバーたちではないけど、今はソーシャルメディアで彼らのバトルをたくさん見ることができる」
「実際彼らのマシンに乗ってみると、当時の安全性やあのマシンでホイール・トゥ・ホイールのバトルをすることがどういうことなのか……彼らがどれだけのリスクを背負っていたのかが分かるんだ」
「当時と今を比較できるのも良いことだと思う。今とは全く違っていて、今はスピードが格段に上がっているのと同時に、安全性も向上している。彼らがレースをしていた時ほど、僕らは安全について考えてはいないんだ」
「ニキとは過去に何度かパドックで会ったことがある。彼はスポーツ界のレジェンドで、彼のマシンをドライブするのは常に素晴らしいことだ」
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みんなのコメント
ダメなら引退すればいいんだし。
それより歴史的に価値のあるフェラーリをぶつけて壊したのが許せない。
ドライバーはいくらでも取り替えられるが、クラッシックフェラーリはオンリーワン。