文:濱口 弘/写真:シャシン株式会社
命題を持って私のところへやってきた、4台目となる本国限定エディション、ジアラのランチア・デルタ・インテグラーレ・エボリッツィオーネIIは、ガレージに来て数日で旅立っていった。そこで、今までデルタに足りないと感じていたパーツを、一つ一つ剥がして行く。エンジン、制御、剛性、足回り、駆動、ブレーキ、劣化した内装、照度の足りないヘッドライト。昨日まで走っていたデルタは、シャーシだけになった。この時点でかかるコストは読めなくなったが、シャーシだけになっても、私の目をデルタは奪い続ける事実に、それはもうどうでも良くなっていた。
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