レッドブルのホーナー代表、角田裕毅のこれまでの働きを賞賛「フェルスタッペンを真似しようとしていないのが素晴らしい」

　リアム・ローソンの後任としてF1日本GPからチームに加入した角田裕毅について、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はその働きぶりを高く評価。「ポジティブなエネルギーを持ち込んだ」と絶賛した。

　角田はほとんど準備する時間もないまま、日本GPからいきなりレッドブルのドライバーとして抜擢された。その日本GPでは予選Q2敗退、決勝でも入賞には届かなかったが、続くバーレーンGPとサウジアラビアGPでは予選Q3に進出し、バーレーンでは9位入賞を果たした。

　しかし角田は、Q3でアタックラップをまとめるのに苦しんでおり、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンとはまだ差があるのも事実。そのためまずは角田をレッドブルのチームにもっと溶け込ませるために、サウジアラビアGPとマイアミGPの間に、シルバーストン・サーキットを舞台にプライベートテストを実施した。

　このテストは悪天候に見舞われたため、角田は予定していたような走行距離を重ねることはできなかった。

　ただホーナー代表は、ここまでの角田の働きぶりを賞賛。何よりもフェルスタッペンと自身を比べようとしていないことが正しいアプローチであると評価した。

「マシンに座る時間を増やし、エンジニアリングチームのやり方などに慣れていくことが目標だった」

　ホーナー代表は、角田のためにテストを用意した理由についてそう語った。

「彼は素晴らしい仕事をしていると思う。チームにポジティブなエネルギーをもたらしてくれるしね。彼は個性的な人物で、非常に有益なフィードバックももたらしてくれている。それが、良い方向に進んでいるんだ」

「彼はF1で5年目だから、既にかなりのレースを経験している。どう仕事をすれば良いかを理解しているんだ」

「彼について気付いたのは、マックスの行動に執着していないということだ。彼はエンジニアと共に、自分のセットアップに集中している。隣のガレージ（フェルスタッペン）で何が起きているかを真似しようとはしない。それが、正しいアプローチなんだと思う」

　そう語るホーナー代表は、今季レーシングブルズからF1デビューを果たしたアイザック・ハジャーについても賞賛した。彼はルーキーながら、ここまで既に5ポイントを手にしている。

「彼は我々の期待を全て上回っていると思う。今シーズン、初めてのサーキットでも、本当に素晴らしい走りを見せてくれている」

　ホーナー代表はそう熱く語った。

「彼はF1で走った経験がほとんどないのに、まるで水を得た魚のように順応している。だから、これまでのところ非常に印象的だ」

「彼はとても落ち着いている。今、F1に適応する準備が整っていて、自信に満ち溢れ、エネルギーにも満ち溢れている」

「そしてアイザックは今年、ほぼ全ての初めて走るサーキットで、素晴らしい走りを見せている」

　なおマイアミGPのスプリント予選では、角田はトラフィックの影響を受けSQ1最後のアタックに入ることができずに18番手。一方ハジャーはSQ3に駒を進め、9番手となった。

Comments

[ito********]

何が何でも否定していたのに手のひら返しがすごい。26年のエンジンがらみかな？

[tam********]

気持は天才アイザックに向いている事でしょう。
そのぐらいの魅力はある。
オスカーの衝撃以上というか
トロロッソ時マックス以上でしょう。
下位カテゴリでベアマンと対決みてましたが
結果以上に圧倒で今年のルーキーでも最上位です。