現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > WEC、最盛期迎えたハイパーカー規則を2032年まで延長か。メーカーも賛成……一方トヨタの水素車両2028年参戦は難しい?

ここから本文です

WEC、最盛期迎えたハイパーカー規則を2032年まで延長か。メーカーも賛成……一方トヨタの水素車両2028年参戦は難しい?

掲載 3
WEC、最盛期迎えたハイパーカー規則を2032年まで延長か。メーカーも賛成……一方トヨタの水素車両2028年参戦は難しい?

 世界耐久選手権(WEC)最高峰ハイパーカークラスの現行規則が2032年末まで延長されるようだ。

 既にハイパーカー規則は昨年、2029年末までの2年延長が明かされていたが、WECのフレデリック・ルキアンCEOは、さらなる続報があることをmotorsport.comに明かした。

■WECの水素車両、初年度の2028年はスポット参加に? スパ、ル・マン、そしてトヨタのお膝元富士で走る可能性も

「ひとつ言えることは、現実的でなければならないということだ」とルキアンCEOは言う。

「我々はとても上手くいっているし、もうすぐさらに多くのメーカー(ジェネシス、フォード、マクラーレン)を迎えることになる」

「ホモロゲーションの延長を考えないのは間違いだ。我々がそうすると断言しているわけではないが、検討している」

 ルキアンCEOは現行規則の延長期間について言及しなかったが、3年というオプションが最有力のようだ。

 ル・マン・ハイパーカー(LMH)規則は2021年に施行され、ハイパーカークラスへの“第2のルート”であるLMDh規則は2023年から始まった。その時点で、当初5年間となっていたLMH規則はLMDhに合わせるため2027年末まで2年間延長された。

 そして2024年のル・マン24時間レース前夜にはさらなる規則の延長が発表され、WECの規則を策定するFIAとフランス西部自動車クラブ(ACO)は、2028年に水素マシンを導入する計画を固めた。彼らのビジョンは、2030年以降に水素を燃料とするマシンが既存の燃料を使用する次世代ハイパーカーと競うことだ。

 WECとIMSAスポーツカー選手権において現行規定の終了時期を後ろ倒しにするというアイデアは、メーカー各社から歓迎されている。

 ポルシェでLMDhプログラムを率いるウルス・クラトレは、次のように語った。

「我々は気に入っている。両選手権におけるメーカーにとって良いことだ」

「そのようなことが議論されていることは知っているが、メーカーとしてはその議論にまだ参加していない。しかし我々の観点からすれば、意味のあることだ」

 プジョー・スポールのテクニカルディレクターであるオリビエ・ジャンソニーも、クラトレの意見に同意した。

「2027年にWECへ新規参戦するメーカーがあり、彼らが行なっている投資から価値を生み出すのに3年しかレースができないというのは少し短い。理にかなっているよ」とジャンソニーは言う。

「延長の条件については、まだ我々は話し合っていない。今はACOとFIAが公式に何をしたいのか待っているところだ」

 延長期間中にLMHとLMDhの規則を統合する試みが行なわれるかどうかは不明だ。しかし次期規則では、ひとつのプラットフォームであるべきだという意見でメーカーは一致しているようだ。

「プラットフォームがふたつあるのは誰も好まない。仮にみんながテーブルを囲み、スポーツのためのオープンに話し合い『LMHからこれを、LMDhからこれを取ろう』と言えば、共通の規則やプラットフォームを作ることができるだろう」

 ジャンソニーは、プジョーにとってシャシーとパワートレインのハイブリッドシステムを自社開発できることが重要だと強調した。

 現在のLMDh規則ではそうもいかない。ライセンス供給を受けたシャシーコンストラクター4社と共にマシンを開発し、標準のハイブリッドシステムを搭載する必要があるのだ。

 少なくとも、LMHにある前輪駆動ハイブリッドシステムを廃止することについて、プジョーとしてはネックにはならないとジャンソニーは言う。

「もし明日、規則が変更されて2輪駆動にしなければならなくなったとしても、LMH規則ではマシン設計を完全にコントロールすることができるため、我々としては問題ない」

 内燃機関のマシンと水素を燃料とするマシンの両方の参戦を認めるクラスが、予定通り2028年に施行されるかどうかも不明だ。

 トヨタは2023年のル・マンでGR H2コンセプトを披露し、水素エンジンを搭載したマシンでWECに参戦することへの関心を認めていたが、2028年シーズンまでに間に合わせることは難しいと考えている。

 TOYOTA GAZOO Racing Europeのテクニカルディレクターであるデビッド・フローリーは、規則がない以上、現在のスタート日にマシンを準備するのは「非常に難しい」と説明した。

文:motorsport.com 日本版 Gary Watkins
【キャンペーン】毎日機械洗車が50%オフ!お得に愛車をピカピカに(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

家族に反対されても欲しい!? V6 4Lに観音開きドア採用の本格クロカンが熱すぎ! FJクルーザーが愛された理由
家族に反対されても欲しい!? V6 4Lに観音開きドア採用の本格クロカンが熱すぎ! FJクルーザーが愛された理由
ベストカーWeb
ピットの黄旗で損したよ……ルクレール、最終アタックのタイムロス原因を説明「あと1ポジション上に行くことはできたはず」
ピットの黄旗で損したよ……ルクレール、最終アタックのタイムロス原因を説明「あと1ポジション上に行くことはできたはず」
motorsport.com 日本版
KTM『390 DUKE』2026年モデル発売、自社開発WPブレーキと5インチTFT搭載 価格は82万9000円
KTM『390 DUKE』2026年モデル発売、自社開発WPブレーキと5インチTFT搭載 価格は82万9000円
レスポンス
ロイヤルエンフィールド「SHOTGUN 650 × Rough Crafts Edition」発表 5台のみ抽選販売
ロイヤルエンフィールド「SHOTGUN 650 × Rough Crafts Edition」発表 5台のみ抽選販売
くるまのニュース
不安定なコンディションにトラブル続出!! EWC第2戦「スパ8時間耐久」予選の模様は? レーシングライダー大久保光のレースレポート
不安定なコンディションにトラブル続出!! EWC第2戦「スパ8時間耐久」予選の模様は? レーシングライダー大久保光のレースレポート
バイクのニュース
なぜ車の屋根に「サメのヒレ」? 正体は単なる飾りじゃなかった! なら棒アンテナはどこへ?
なぜ車の屋根に「サメのヒレ」? 正体は単なる飾りじゃなかった! なら棒アンテナはどこへ?
乗りものニュース
三菱デリカD:5に車中泊仕様 4人就寝も可能 キャンピングカーイベントに出展
三菱デリカD:5に車中泊仕様 4人就寝も可能 キャンピングカーイベントに出展
くるまのニュース
「トウがなければ2番手でなく6番手」とフェルスタッペンとチームが感謝。現世代マシンでの困難な仕事をやり遂げたハジャー
「トウがなければ2番手でなく6番手」とフェルスタッペンとチームが感謝。現世代マシンでの困難な仕事をやり遂げたハジャー
AUTOSPORT web
日本自動車会議所がSF第4大会でさまざまな取り組みを報告。2027年8月の国内ビッグレースは”夏休み”に
日本自動車会議所がSF第4大会でさまざまな取り組みを報告。2027年8月の国内ビッグレースは”夏休み”に
AUTOSPORT web
ディーラーで買えるって本当?スズキ「ジムニー」をモンハン風に仕立てる驚きの公式パーツ
ディーラーで買えるって本当?スズキ「ジムニー」をモンハン風に仕立てる驚きの公式パーツ
Auto Messe Web
《ホンダ・Super-ONE》最新EVスポーツ買い方ガイド
《ホンダ・Super-ONE》最新EVスポーツ買い方ガイド
グーネット
100台限定でまさかの倍率44倍!? 激戦を極めた「ミライースDSR初号機」がついに出荷開始!
100台限定でまさかの倍率44倍!? 激戦を極めた「ミライースDSR初号機」がついに出荷開始!
ベストカーWeb
バスのエンジン、なぜ「後ろ」? 乗用車とは真逆の“RR”が主流になった「逆転の発想」とは
バスのエンジン、なぜ「後ろ」? 乗用車とは真逆の“RR”が主流になった「逆転の発想」とは
乗りものニュース
VW新型「ID.クロス」ドイツで世界初公開 全長4.2mの電動コンパクトSUV 特徴は?
VW新型「ID.クロス」ドイツで世界初公開 全長4.2mの電動コンパクトSUV 特徴は?
くるまのニュース
夏休み暇だなぁ... そうだ「キャンプツーリング」に行こう! 初めて挑戦する人必見 知っておいて損はない“準備・持ち物・当日の流れ”とは
夏休み暇だなぁ... そうだ「キャンプツーリング」に行こう! 初めて挑戦する人必見 知っておいて損はない“準備・持ち物・当日の流れ”とは
VAGUE
日産ファン待望ともいわれる「シルビア」の復活はある? いまの状況から現実的に考えてみたらやっぱり厳しそう!!
日産ファン待望ともいわれる「シルビア」の復活はある? いまの状況から現実的に考えてみたらやっぱり厳しそう!!
WEB CARTOP
「ナンバープレート、拾いました」 どーする? 運輸支局より最寄りの警察に
「ナンバープレート、拾いました」 どーする? 運輸支局より最寄りの警察に
バイクのニュース
スプリントに強いぞフラガ! リスタートでの“ごっつぁん”で勝利かっさらう。太田&岩佐共に受難|スーパーフォーミュラ第3戦
スプリントに強いぞフラガ! リスタートでの“ごっつぁん”で勝利かっさらう。太田&岩佐共に受難|スーパーフォーミュラ第3戦
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

3件
  • そにー製パスタ
    こんだけワークスが集まるレギュレーションだし、そりゃ反対は少ないわな。
    まだまだ楽しめそうだ。
    今後はトヨタを筆頭にホモロゲ凍結解除されるメーカーがニューマシンを投入するのかどうかも注目ですな。
  • ますます
    Bopレース
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村