世界耐久選手権(WEC)最高峰ハイパーカークラスの現行規則が2032年末まで延長されるようだ。
既にハイパーカー規則は昨年、2029年末までの2年延長が明かされていたが、WECのフレデリック・ルキアンCEOは、さらなる続報があることをmotorsport.comに明かした。
■WECの水素車両、初年度の2028年はスポット参加に? スパ、ル・マン、そしてトヨタのお膝元富士で走る可能性も
「ひとつ言えることは、現実的でなければならないということだ」とルキアンCEOは言う。
「我々はとても上手くいっているし、もうすぐさらに多くのメーカー(ジェネシス、フォード、マクラーレン)を迎えることになる」
「ホモロゲーションの延長を考えないのは間違いだ。我々がそうすると断言しているわけではないが、検討している」
ルキアンCEOは現行規則の延長期間について言及しなかったが、3年というオプションが最有力のようだ。
ル・マン・ハイパーカー(LMH)規則は2021年に施行され、ハイパーカークラスへの“第2のルート”であるLMDh規則は2023年から始まった。その時点で、当初5年間となっていたLMH規則はLMDhに合わせるため2027年末まで2年間延長された。
そして2024年のル・マン24時間レース前夜にはさらなる規則の延長が発表され、WECの規則を策定するFIAとフランス西部自動車クラブ(ACO)は、2028年に水素マシンを導入する計画を固めた。彼らのビジョンは、2030年以降に水素を燃料とするマシンが既存の燃料を使用する次世代ハイパーカーと競うことだ。
WECとIMSAスポーツカー選手権において現行規定の終了時期を後ろ倒しにするというアイデアは、メーカー各社から歓迎されている。
ポルシェでLMDhプログラムを率いるウルス・クラトレは、次のように語った。
「我々は気に入っている。両選手権におけるメーカーにとって良いことだ」
「そのようなことが議論されていることは知っているが、メーカーとしてはその議論にまだ参加していない。しかし我々の観点からすれば、意味のあることだ」
プジョー・スポールのテクニカルディレクターであるオリビエ・ジャンソニーも、クラトレの意見に同意した。
「2027年にWECへ新規参戦するメーカーがあり、彼らが行なっている投資から価値を生み出すのに3年しかレースができないというのは少し短い。理にかなっているよ」とジャンソニーは言う。
「延長の条件については、まだ我々は話し合っていない。今はACOとFIAが公式に何をしたいのか待っているところだ」
延長期間中にLMHとLMDhの規則を統合する試みが行なわれるかどうかは不明だ。しかし次期規則では、ひとつのプラットフォームであるべきだという意見でメーカーは一致しているようだ。
「プラットフォームがふたつあるのは誰も好まない。仮にみんながテーブルを囲み、スポーツのためのオープンに話し合い『LMHからこれを、LMDhからこれを取ろう』と言えば、共通の規則やプラットフォームを作ることができるだろう」
ジャンソニーは、プジョーにとってシャシーとパワートレインのハイブリッドシステムを自社開発できることが重要だと強調した。
現在のLMDh規則ではそうもいかない。ライセンス供給を受けたシャシーコンストラクター4社と共にマシンを開発し、標準のハイブリッドシステムを搭載する必要があるのだ。
少なくとも、LMHにある前輪駆動ハイブリッドシステムを廃止することについて、プジョーとしてはネックにはならないとジャンソニーは言う。
「もし明日、規則が変更されて2輪駆動にしなければならなくなったとしても、LMH規則ではマシン設計を完全にコントロールすることができるため、我々としては問題ない」
内燃機関のマシンと水素を燃料とするマシンの両方の参戦を認めるクラスが、予定通り2028年に施行されるかどうかも不明だ。
トヨタは2023年のル・マンでGR H2コンセプトを披露し、水素エンジンを搭載したマシンでWECに参戦することへの関心を認めていたが、2028年シーズンまでに間に合わせることは難しいと考えている。
TOYOTA GAZOO Racing Europeのテクニカルディレクターであるデビッド・フローリーは、規則がない以上、現在のスタート日にマシンを準備するのは「非常に難しい」と説明した。
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みんなのコメント
まだまだ楽しめそうだ。
今後はトヨタを筆頭にホモロゲ凍結解除されるメーカーがニューマシンを投入するのかどうかも注目ですな。