現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > バブル時代を思い出させる「ルビー・ストーン・レッド」のポルシェ「911 カレラRS」がオークションに登場! 5000万円が相場か…!?

ここから本文です

バブル時代を思い出させる「ルビー・ストーン・レッド」のポルシェ「911 カレラRS」がオークションに登場! 5000万円が相場か…!?

掲載 7
バブル時代を思い出させる「ルビー・ストーン・レッド」のポルシェ「911 カレラRS」がオークションに登場! 5000万円が相場か…!?

レストア済みのカレラRSが登場!

2024年7月22日~24日にRMサザビーズがドイツ・バイエルンアルプスで開催したオークションにおいて、ポルシェ「911 カレラRS」が出品されました。まるで新車のようなエクステリアは、2023年にレストアを受けており、内燃機関もコンディション抜群の1台でした。

ル・マン優勝のポルシェ「917K」がなんと550万円!? ホンダエンジンを搭載した子供向けジュニアカーの大きさは実車の7割…おもちゃにしては高すぎる!?

85%が新設計だった964型911

サード・ジェネレーションのポルシェ「911」というよりも、911のファンにとってはそのコードネームである964型ポルシェ911と紹介した方が、分かりやすいのかもしれない。1989年から生産が開始された964型911は、すでに市場で絶対的な人気を博していた911シリーズを、さらに進化させるために誕生したモデル。一見ボディパネルの一部を変更しただけのようにも見える964型だが、そのエンジニアリングは徹底しており、ポルシェによれば全部品のじつに85%は新設計によるものだった。

出品車は1992年に2276台のみが生産されたと記録される、軽量高性能版の「911 カレラRS」。ボディカラーはこちらもポルシェ・ファンの間には鮮烈な記憶として残る、鮮やかなルビー・ストーン・レッド。実車は2023年にレストアを受けており、そのコンディションは新車同様のコンディションに復活したほか、ロールケージ、フルハーネス・シートベルト、消火器などの新たなエクイップメントも装備されることになった。ちなみにこのレストアの過程を撮影した写真も、実車に添付して販売されるということだ。

ベース車のカレラ2よりも120キロダイエット

さて、964型911の中でも人気の高い911 カレラRSについて、もう少し解説を加えておくことにしよう。911 カレラRSと聞いて思い出すのは、1973年に誕生した911 カレラRS 2.7ということになるのだろうが、この964型世代のカレラRSもそのコンセプトはまったく変わらない。直接的な関係を持つモデルは、カレラ・カップに投入されたレーシングカーで、それと同様にエンジンの強化と軽量化、サスペンションの強化などのメニューを施したモデルがカレラRSの概要になる。

カレラRSの生産は、まずカレラ2のボディをさらに補強することから始まった。そしてリアシートやエアコン、パワーステアリング、オーディオなどの装備を廃止し、逆にインテリアトリムやシート、エンジンフード等は軽量化され、それらの作業によって重量はベースのカレラ2からマイナス120kgとなる、1230kgの数字を達成していたのだ。いつの時代もスポーツカーの性能向上には軽量化は第一の手段であることが理解できる。

走行距離は8万7340キロ

ちなみに911 カレラRSには通常のシートを2脚のレカロ製シートに変更した「ベーシック」と、前述した快適装備を残した「コンフォート」の両仕様が存在するが、前で触れた車重はもちろん前者のデータであることは当然だ。

リアに搭載されるエンジンは、「M64」型と呼ばれる3600ccの水平対向6気筒DOHCに変更され、最高出力はカレラ2と比較してプラス10psの260ps仕様へと、わずかながらに強化されている。組み合わされるトランスミッションはもちろん5速MT。車高はカレラ2よりもさらに40mm低い設定となり、トーションバーに代わるコイルスプリング式サスペンションとの相乗効果で、そのコーナリングは一気に現代的なフィールを感じるものになった。軽量化されたフライホイール、リミテッドスリップ・ディファレンシャル、マグネシウム合金製ホイールの採用も見逃せない。

RMサザビーズが1992年式ポルシェ 911 カレラRSに設定したエスティメート(推定落札価格)は30万ユーロ~35万ユーロ(邦貨換算約5016万円~5852万円)。これまでの走行距離は8万7340kmとオドメーターに刻まれているが、前に触れたレストアによって、そのコンディションは非常に良い状態に保たれている。

このオークションには多くの注目が集まったものの、残念ながら今回は最低落札価格を上回る入札者は現れなかった。とはいえ964型911時代のカレラRSが、貴重なモデルであることに変わりはない。オークション・シーンから届く、今後の情報に期待したいところである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

約2億円で落札されたルーフ「SCR 2018」とは? 964型「911」の外観を意識したカーボンボディと自社開発カーボンモノコックで驚異の1250キロ!
約2億円で落札されたルーフ「SCR 2018」とは? 964型「911」の外観を意識したカーボンボディと自社開発カーボンモノコックで驚異の1250キロ!
Auto Messe Web
【このマスタング シェルビーなんぼ?】特別なスポーティさを象徴する名称”シェルビー” 希少な「フォード マスタング シェルビーGT」が販売中!
【このマスタング シェルビーなんぼ?】特別なスポーティさを象徴する名称”シェルビー” 希少な「フォード マスタング シェルビーGT」が販売中!
AutoBild Japan
トヨタの名車「2000GT」50年ぶりによみがえった!? 流麗ロングノーズ&パカパカライトを完全再現! 斬新すぎる「2020GT」の正体は?
トヨタの名車「2000GT」50年ぶりによみがえった!? 流麗ロングノーズ&パカパカライトを完全再現! 斬新すぎる「2020GT」の正体は?
くるまのニュース
直6のMシリーズが欲しいならE34型「M5」が狙い目! BMWのヤングタイマーで最高の1台を600万円で手に入れられる!?
直6のMシリーズが欲しいならE34型「M5」が狙い目! BMWのヤングタイマーで最高の1台を600万円で手に入れられる!?
Auto Messe Web
もはや3台すべてが伝説! ナナサンRSから始まった空冷911の「RS」ヒストリー
もはや3台すべてが伝説! ナナサンRSから始まった空冷911の「RS」ヒストリー
WEB CARTOP
オジさんだからこそ心惹かれる“R”の称号! 予算100万円台でも買える[爆速車]4選
オジさんだからこそ心惹かれる“R”の称号! 予算100万円台でも買える[爆速車]4選
ベストカーWeb
【この超カッコいいGTIなんぼ?】オリジナル状態の「VWゴルフ2 GTI」販売中!希少な存在の第2世代ゴルフGTIの価格は?
【この超カッコいいGTIなんぼ?】オリジナル状態の「VWゴルフ2 GTI」販売中!希少な存在の第2世代ゴルフGTIの価格は?
AutoBild Japan
アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」の「ブースト・リザーブ」にビックリ…1000NmのV12エンジンはサウンドも最高でした!
アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」の「ブースト・リザーブ」にビックリ…1000NmのV12エンジンはサウンドも最高でした!
Auto Messe Web
トヨタ新「RAV4」発表! 2.5リッターエンジン×8速AT搭載! 300馬力超え“高性能ユニット”も用意の「クロスオーバーSUV」加国に登場
トヨタ新「RAV4」発表! 2.5リッターエンジン×8速AT搭載! 300馬力超え“高性能ユニット”も用意の「クロスオーバーSUV」加国に登場
くるまのニュース
60年代の“シャークノーズ”が復活…BMW『3シリーズ』次期型がついに来た!
60年代の“シャークノーズ”が復活…BMW『3シリーズ』次期型がついに来た!
レスポンス
ビス留めオバフェンのアウディ「A5」の見どころはトランクルームにあった! ワンオフのエアサスシステムは必見の美しさです!
ビス留めオバフェンのアウディ「A5」の見どころはトランクルームにあった! ワンオフのエアサスシステムは必見の美しさです!
Auto Messe Web
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
Auto Messe Web
750万円の[GRヤリス]登場!? 徹底的に走りにこだわる[GRMN]が新たに誕生か!! 真っ黒ボンネット採用の本気仕様
750万円の[GRヤリス]登場!? 徹底的に走りにこだわる[GRMN]が新たに誕生か!! 真っ黒ボンネット採用の本気仕様
ベストカーWeb
BMW『X3』新型はマイルドHV、Mパフォーマンスも…価格は798万~998万円
BMW『X3』新型はマイルドHV、Mパフォーマンスも…価格は798万~998万円
レスポンス
ベントレー「コンチネンタルGTCスピード」をベースに「砂漠のオアシス」を表現! マリナー仕立ての「エクスプレッションズ・オブ・テクスチャー」とは
ベントレー「コンチネンタルGTCスピード」をベースに「砂漠のオアシス」を表現! マリナー仕立ての「エクスプレッションズ・オブ・テクスチャー」とは
Auto Messe Web
「超イケてる!」ホンダの本格SUV『パスポート』発表に日本導入を期待する声
「超イケてる!」ホンダの本格SUV『パスポート』発表に日本導入を期待する声
レスポンス
メルセデス・ベンツ 2.0L 4気筒FRモデルのAMG GT43クーペを追加
メルセデス・ベンツ 2.0L 4気筒FRモデルのAMG GT43クーペを追加
Auto Prove
ロイヤルエンフィールド、『クラシック350』のマイナーチェンジした最新モデルを12月12日より発売
ロイヤルエンフィールド、『クラシック350』のマイナーチェンジした最新モデルを12月12日より発売
AUTOSPORT web

みんなのコメント

7件
  • よしたろう
    これに5,000万円はなぁ。
  • fdx********
    ちなみにRSに搭載されているエンジンはカレラ2
    などと同じSOHC2バルブです、しかしピストンなど
    製品誤差の範囲で軽い物を選びバランス取りなどを
    行ってある程度と聞いた事がある、
    なのにフィーリングは別物かなりスパルタンな車
    見た目も派手さはなく知らない人は普通の964と
    区別がつかないところがそそられる、
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1694.03642.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

180.08000.0万円

中古車を検索
911の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1694.03642.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

180.08000.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村