発表から50周年を迎えた308 GTB
お気に入りのクルマでの旅は、代えがたい喜びに満ちている。とはいえ、望ましい目的地がなければ、虚無感で終わることもある。待っているのが、普段通りの日常なら特に。
【画像】運転への陶酔を誘う3.0L V8 フェラーリ308 GTS フィオラヴァンティの204とF40も 全137枚
タルガトップのフェラーリで走るアルプス山脈なら、ゴールがどこでも理想的。雄大なワインディングを駆け上り、V8エンジンのソプラノを鑑賞すれば、無二の充足感へ包まれる。到着したのが自宅でも、幸せな気持ちのままだろう。
フェラーリ308 GTBは、1975年10月のフランス・パリで発表された。その50周年を記念し、筆者は英国ロンドンからイタリア・トリノまで、1300kmの自動車旅行を計画した。伝説のデザイナー、レオナルド・フィオラヴァンティ氏へお会いするために。
振り返ると、308 GTBはフェラーリにとって新たな挑戦といえた。V12エンジンではない量産モデルとして、同社初だった。V6エンジンの206やV8エンジンの308 GT4は、正式にはディーノ・ブランドで提供されていた。
「壮大な物語の重要なチャプター」
このスタイリングを担当したのが、当時フィオラヴァンティが代表を努めていたカロッツエリア、ピニンファリーナ社。ディーノ206を発端とする、ミドシップ・フェラーリの重要な進化の1つだと、その価値を当初から捉えていたという。
「(308は)壮大な物語の重要なチャプターです。小さなディーノが、最初の種。F40が最終的な果実といえます」。彼は後に、そう語っている。
308 GT4のシャシーやパワートレインを流用しつつ、スタイリングは官能的に仕上げられた。全長は約70mm短く、ホイールベースは200mm以上詰められ、大きくはないエンジンルームの後方、オーバーハング部分には、充分な大きさの荷室が設けられた。
スチール製チューブラーフレームを覆ったボディは当初FRP製で、308 GT4から60kgの軽量化を叶えた。だが、翌年にはスチール製へ変更され、100kgほど増えている。その美しさについては、別の機会に触れてみたい。
3.0L V型8気筒ツインカムを横置き
横置きされるエンジンは、308 GT4と同じバンク角90度のV型8気筒ツインカムで、排気量は2927cc。バンク内に4基のウェーバー・キャブレターが収まり、258ps/7700rpmの最高出力と、28.9kg-m/5000rpmの最大トルクを生み出した。
パワーはエンジンの左側から出力され、クラッチとドロップギアを介し、5速MTへ入力。ドライサンプで高い潤滑性を担保しつつ、搭載位置は低く、リミテッドスリップ・デフも標準で装備した。これらは、モータースポーツを視野に入れた設計といえた。
サスペンションは、前後ともダブルウィッシュボーンとコイルスプリングの組み合わせ。アンチロールバーで、短めのストロークを補っている。
筆者にとっては、14インチのカンパニョーロ・ホイールを履いた初期の仕様が、308 GTBの理想。1970年代の子供部屋の多くには、このポスターが貼られていたものだ。
パワーを回復した後期のクワトロバルボーレ
308 GTSの登場は1977年。スチールボディへの変更と、ほぼ同じ時期だった。更に4年後には、北米の排気ガス規制へ対応するべく、燃料噴射と電子制御点火を採用。エンジンもウェットサンプ化され、308 GTBiやGTSiと呼ばれた中期型へ入れ替わる。
ファンを落胆させたのがパワーダウン。欧州仕様は217ps、北米仕様では208psへ削られていた。だが今回の308 GTSは、1982年に入れ替わった後期のクワトロバルボーレ。4バルブヘッドで強化され、欧州仕様は243ps、北米仕様も233psへ回復している。
クワトロバルボーレでは、ボンネットにスリムなルーバーが与えられ、ドアミラーにはフェラーリのロゴがあしらわれた。ステアリングホイールとセンターコンソールも更新され、見た目でも後期型を主張している。
大人2名、数泊分の荷物を押し込める荷室
機材を運ぶため、カメラマンのステーションワゴンと2台態勢で旅立ったが、308の荷室には大人2名、数泊分の荷物を問題なく押し込める。ルーフパネルを外したままでも、シートの後方へ柔らかいバッグなら滑り込ませられる。
高速道路を快調に飛ばし、日暮れ前にフランス南東のヴィジーユへ。この場所で1788年に開かれた会議は、フランス革命の発端となった。早朝からD1091号線を東へ向かうアルプス山脈超えの拠点として、理想的な宿泊場所だろう。
連なるカーブを穏やかに流せば、歴史的な重要性は殆ど意識させない。穏やかで美しい。308 GTSを運転する筆者とは、対照的。ステアリングにはアシストがなく、腕が疲れる。後方視界は限られ、狭い環境は得意ではない。広い道が恋しくなる。
この続きは、フェラーリ308 GTSでトリノへ(2)にて。
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