甘い生活にもっとも近いクルマ
フェラーリ「カルフォルニア」シリーズの受け皿とも思われる「ローマ」であるが、オープンモデルはバリオルーフではなくソフトトップを採用しています。それは「ドルチェ・ヴィータ」を実現するためには、ソフトトップのほうがよりふさわしいということが理由でしょう。スーパーカー大王の山崎元裕氏が試乗して、優雅な「ローマ スパイダー」の走りを堪能しました。
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シンプルに美しい、それがローマ スパイダー
フェラーリ「ローマ」のラインアップに追加設定された、オープンモデルの「スパイダー」をドライブすることができた。フェラーリにとって、それは望むべきコメントなのかどうかは分からないが、このフェラーリ ローマというモデル、何はともあれそのスタイリングこそが、まずは報告しなければならない魅力である。かつてイタリアで流行したドルチェ・ヴィータ、すなわち人生は楽しむためにあるというライフスタイルを、最新のスポーツカーで表現してみせたとフェラーリ自身もコメントしているから、その美しさから話を進めても、それは誤りではないだろう。
現在フェラーリが生産しているほかのモデルと比較すると、ローマのスタイリングはきわめてシンプルなラインで構成されている。クーペで存在したファストバックは姿を消し、ソフトトップはリアウインドウとともに、キャビン後方の専用スペースに収納される仕組みとなっているが、オープン時はもちろんのこと、クローズ時にもその自然なルーフラインからトランクに至るまでの自然な流れには一切の違和感がない。ちなみに室内からのスイッチ操作で行われるオープン、クローズの時間は13.5秒。また60km/h以下ならば走行中での操作も可能とされているから、その実用性は十分に高いと評価できる。
ローマ・スパイダーのデザインには、まだまだ見るべきポイントがある。薄く、滑らかに傾斜したボンネットラインや、わずかな膨らみでフットワークの力強さを表現するリアホイール。ルーフもCFD解析によってベストなラインが生み出されており、それによって得られた理想的なエアロダイナミクスも見どころのひとつだ。20インチ径のホイールも、そのデザインはエレガントの一語に尽きる。
じっさいにオープンの状態で走行してみても、日本における高速道路では風の巻き込みは軽微なものだった。試乗車にはさらにオプションのネックウォーマーが装備されており、それが首元に温風を吹き出すため、冬でもこのローマ スパイダーのルーフを開けてドライブすることに抵抗は感じない。リアシートのバックレストに装備されるウインド ディフレクターも、同様にオープン時のキャビンを快適なスペースに保つ重要な装備だ。
そのキャビンは、センターコンソールによって、左右に完全に分割されるデザインだ。このあたりはいかにもスポーツカー・メーカー、フェラーリの作といったところだが、GTらしく居住スペースはドライバー側、パッセンジャー側ともに十分に得られている。リアのベンチシートは、残念ながら緊急用か、あるいはラゲッジスペース程度の広さしかないが。もっともこのローマ スパイダーのリアには、ルーフをオープンしても255Lという、クラストップのラゲッジルームが確保されており、その使い勝手も良い。
ほれぼれする走る姿
それではじっさいの走りはどうなのか。走行中にまず注目してしまったのは、街中のショーウインドウに映るローマ スパイダーの走行時の姿だ。これは何のお世辞でもなく美しい、の一語に尽きる。ドライブを続けながら、はたしてこのローマ スパイダー以前にフェラーリが製作したフロントエンジンのソフトトップを持つ跳ね馬は「365GTS」ということに行きついた。久々に復活したそれは、コンセプトこそ1960年代に戻るものの、そのボディの美しさや性能は、確実に半世紀以上に及ぶ時間の流れを感じさせるものだったのだ。
ローマ スパイダーのフロントに搭載されるエンジンは、620psの最高出力と760Nmの最大トルクを誇る、3.9LのV型8気筒ツインターボで、このスパイダーのデビューに合わせ、オイルポンプの改良等が行われている。
そのパワーフィールはさすがにオーバー600psのスペックを誇るもの。特に中速域以降で感じるトルク感には厚みがあり、低速域からのピックアップも素晴らしい反応を見せる。そして620psの最高出力を発揮する7500rpm付近の領域では、フェラーリの大きな魅力である官能的なサウンドとともに、まさに突き抜けるかのようなパワー感が得られる。
もちろんこのパワーを受け止めるシャシーのセッティングも素晴らしい。十分な快適性を保ちながら、常に安定感を崩さないその走りもおまた、ローマ スパイダーのストロングポイントだ。クーペとの車重差は84kgと、もちろんスパイダーの方が重いが、このような数字を気にしていては、甘い生活など訪れることはないだろう。
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