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F1アメリカGP予選:ボッタスが渾身のポールポジション。ホンダPU勢は3台がQ3進出

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F1アメリカGP予選:ボッタスが渾身のポールポジション。ホンダPU勢は3台がQ3進出

 11月2日現地時間午後4時、2019年F1第19戦アメリカGPの予選が行なわれ、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手となっている。

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズの現地は晴天だが気温は20度、路面温度は27度とそれほど高くはないコンディション。金曜フリー走行2回目で車重計測無視を犯したセルジオ・ペレス(レーシングポイント)はピットレーンスタートが義務づけられたため、これを利用して土曜から今季5基目となる新品パワーユニット(PU/エンジン)を投入している。

【順位結果】F1第19戦アメリカGP予選

 フリー走行3回目でパワーユニットのオイル漏れに見舞われたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、中古のスペック2のパワーユニットに交換することでペナルティは免れた。

 ソフトとミディアムのタイム差が大きいため、Q1では各車がソフトタイヤでアタック。

 ルクレールは早々にコースインして1分34秒696の確認ラン。セバスチャン・べッテル(フェラーリ)はターン1でフロントをロックさせてしまいアタックをやり直すことになったが、次の周に1分33秒766を記録して2セット目のタイヤを投入することなくQ1通過を決める。

 フェルスタッペンはタイヤのバイブレーション苦しみながら1分33秒549を記録するが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が0.095秒上回って首位に立つ。

 1回目のアタックを終えて3番手ボッタス、4番手ベッテル。5番手にはカルロス・サインツJr.(マクラーレン)が入りアルボンは後塵を拝して6番手。ルクレールが7番手でピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が8番手と、中団勢ではマクラーレン勢とトロロッソ勢が好調ぶりを見せた。この段階ではFP3まで好調だったアルファロメオ勢とペレス、ウイリアムズ勢が下位に沈む。

 7番手ルクレール以下が2回目のアタックに出ていく中で、自身の走りに満足のいかないハミルトンは1セットのタイヤで走り続けアタックの仕上げを行なっていく。ピットレーンスタートが決まっているペレスはコースインはせずこの時点で予選を終えている。

 ここでランド・ノリス(マクラーレン)が1分33秒353でトップに立ち、ガスリーは0.203秒差の4番手。しかしアルファロメオ勢はペースが伸びず16番手アントニオ・ジョビナッツィ、17番手キミ・ライコネン、18番手ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、19番手ペレス、20番手ロバート・クビサ(ウイリアムズ)というQ1敗退となった。


 Q2ではメルセデスAMG勢、フェラーリ勢ともにソフトとのタイム差が大きいもののミディアムを選んでコースイン。レッドブル・ホンダもフェルスタッペンだけはミディアムタイヤでこれに続いた。

 ハミルトンはセクター2でベストタイムを刻んで1分33秒045でトップ、2番手にはセクター3ベストのボッタスが0.115秒差で続き、フェラーリ勢はルクレールが0.143秒差の3番手、ベッテルが0.153秒差の4番手。

 最後にアタックしたフェルスタッペンは0.075秒差の2番手と、いずれもソフトタイヤのマクラーレン勢・トロロッソ勢を上回ったものの、その差は0.3~0.5秒と決して大きくはない。そして最終的にはソフトタイヤのアルボンが1分32秒898を刻んでトップに立つ。

 残り3分を切ったところで各車が2回目のアタックに入り、上位勢もソフトタイヤでQ3に向けた練習を行なうが、フェラーリ勢は路面の改善による中団勢のペース向上を恐れてか再びミディアムタイヤでコースインする。

 アタックの直前のターン19でフェルスタッペンはダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)に引っかかってインにラインを変えたハミルトンと交錯しインカットで逃れる場面もあった。

 ここでフェラーリ勢はタイムを更新してルクレールが1分32秒760でトップ、ベッテルは0.022秒差の2番手となった。

 ガスリーはアタックをアボート(中止)したものの10番手タイムでQ3進出を得た。クビアトはターン19でトラックリミット違反を犯して1分33秒785のタイムは削除となり、13番手に終わった。11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、12番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、14番手ランス・ストロール(レーシングポイント)、15番手ロマン・グロージャン(ハース)というQ2敗退組となった。
 Q3では各車ともソフトタイヤでアタック。ただしノリス、ガスリーは1セットしか新品が残っていないため中古セットでのアタックとなる。

 まずここではセクター1でルクレールが最速、セクター2ではボッタスが最速タイムを刻んで1分32秒029でボッタスがトップに立つ。

 ベッテルは最速セクターこそないものの0.012秒差で2番手、セクター3最速のフェルスタッペンは0.162秒差の3番手で、ルクレールは0.198秒差で4番手、ハミルトンは0.292秒差で5番手、アルボンは0.519秒と差を付けられて6番手に留まった。

 ダニエル・リカルド(ルノー)は1回のみのアタックとしてライバルに先駆けて最後のアタックに入る。トラフィックに引っかかることなくクリアラップで1分33秒488を記録したが、サインツが新品ソフトで記録したタイムには0.6秒及ばなかった。

 残り3分で各車が最後のアタックへ。

 1回目のアタックではラップの後半でリヤタイヤのグリップ低下を訴えたフェルスタッペンだったが、2回目のアタックではターン1で左フロントをロックアップさせてしまう。1分32秒096まで縮めたもののボッタスとベッテルを上回ることはできず。

 最後のアタックでボッタスもベッテルも自己ベストタイムを更新することはなく、そのままボッタスのポールポジション獲得が決まった。

 2番手ベッテル、3番手フェルスタッペン。ハミルトンはアタックをアボートしてピットに戻り、4番手ルクレール、5番手ハミルトン、6番手アルボンという結果になった。中団勢はサインツもタイムを更新できなかったがノリスに0.328秒差をつけて中団勢トップの7番手。ノリスが8番手、9番手リカルド、ガスリーは1.572秒差の10番手に終わった。


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