6月27日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われたスーパーGT第3戦『SUPER GT MALAYSIA FESTIVAL 2025』の公式予選では、GT300クラスで小林崇志/野村勇斗組UPGARAGE AMG GT3が今季初のポールポジションを獲得した。TEAM UPGARAGEは今季新たに参戦しているSROジャパンカップ第1ラウンドでのポールポジション獲得に続く喜びとなり、また野村にとっては6月21~22日に岡山国際サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3大会での3連勝に続く好結果となっている。
●第2戦後の鈴鹿テストで得た好感触「勝つつもりで来ている」
19歳の野村勇斗が大仕事。TEAM UPGARAGEが約4年ぶり、メルセデススイッチ後初ポール【GT300予選レポート】
2025年はメルセデスAMG GT3に車両をスイッチしたTEAM UPGARAGE。チームの大黒柱である小林のパートナーとして起用されたのは、2024年のFIA-F4チャンピオンで、まだ19歳の野村だ。そんなチームは、今季TEAM UPGARAGE with ACRとしてSROジャパンカップにも参戦しているが、6月14日にはAKITA/小林組が第1ラウンドSUGOのレース1でポールポジションも獲得。今回の第3戦セパンでのポールで、チームにとっては6月で2回目のポールとなった。
「たしかにそういう意味では良い流れですね。流れというものはあると思います」というのは小林だ。
小林は今回のポールポジション獲得について「第2戦富士の後、鈴鹿でのGTEテストでセットアップ変更を行って、それが良い方向にいっています。かなり自信をもっていますし、勝てるつもりで今回来ています。逆に言うと、この変更を岡山や富士で見つけられていたら、もっと良いレースはできたかもしれません」という。
「ただ、シーズンの早い段階で良いところを見つけられたのは良かったですし、チームが他のメルセデスを使っているチームとも情報を集めたりしてくれています。僕だけではなく、チームが頑張ってくれたおかげですし、ヨコハマさんがとても良いタイヤを用意してくれたことがあります。すべてが噛みあった結果ですね。まず今日はすごくハッピーです」
SROジャパンカップでは優勝をつかむことはできなかったが、今回狙うのはもちろん勝利。「流れをうまくつかんで、シーズン後半に向けてしっかりポイントを稼ぎ、スーパーGTもジャパンカップもタイトルを獲れるよう頑張っていきたいです」と小林は力強く語った。
●事前のシミュレーターもなし。「クルマも乗りやすかった」と野村勇斗が素早い適応
一方、「岡山で3連続ポール・トゥ・ウインで勝ってきていますからね」と小林が語るのは、若きチームメイトの野村だ。ただ、野村自身はあまり流れというものは意識していないという。
「まったく別のカテゴリーですしね。昨日の公式練習も1ヶ月半ぶりのGTですし『どれだけいけたかな?』と思い出すくらいでした(笑)」と野村。
ちなみに、セパンは12年ぶりの開催ということもあり、初めて走るドライバーも多い。近年はシミュレーターで予習するドライバーも多いが、野村はセパン自体初めての上に、シミュレーターもやってきていないというから驚きだ。
「時間があったらやりたかったところもありますが、岡山でのライツに向けた調整や用事もありましたし、そもそもシミュレーターも持ってないですから。車載映像を観たくらいです」
野村はコースを覚えることは早いのだというが、これまでフォーミュラを乗り続けていた野村にとっては、コースよりもGT3の感覚を取り戻すことに時間を要したという。とはいえ、「今回はすごくクルマも乗りやすかったですし、タイヤもマッチしていたと思います。それがより良い方向にいったと思います」と語った。
「フィーリングも良いので、ミスなく戦うことができれば」と野村は翌日の決勝に向けて語った。このままTEAM UPGARAGEが良い“流れ”を続けることができるのか、6月28日の決勝で注目の一台と言えるだろう。
[オートスポーツweb 2025年06月28日]
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