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GT300でのカーボンニュートラルフューエルは50%使用で2024年採用を目指す。GT500は継続使用

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GT300でのカーボンニュートラルフューエルは50%使用で2024年採用を目指す。GT500は継続使用

 9月17日、スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』が開催されているスポーツランドSUGOで、シリーズをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表によるGTA定例記者会見が行われ、この中でGT300クラスにおけるカーボンニュートラルフューエル使用について、2024年に50パーセント配合した燃料『GTA R50』を使用したいと語った。

 スーパーGTでは、2030年にシリーズ全体のCO2排出量50パーセント削減を目指す環境対応ロードマップ『スーパーGTグリーンプロジェクト2030』を定め、2023年からハルターマン・カーレス社製のカーボンニュートラルフューエル『GTA R100』を全車に投入することを目指していた。

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 GT500クラスでは2022年から継続して行われてきたテストが結実し、第1戦岡山から使用されてきたが、さまざまな車種、エンジン形式があるGT300クラスでは、シーズン開幕前の公式テストから一部車種で燃料希釈などいくつかの問題が発生。特にプライベートチームであるGT300では、燃料使用によってトラブルが発生した場合、チームの負担になってしまうことから、GT300では今季の採用は見送られていた。

 2024年に向けた導入の進捗状況について、坂東代表はGT500クラスについては「現行使っているものを来季も使用します」と2024年の継続使用を明かした。またこれはピットでも実際に感じられたことだが、独特の刺激臭があった排気の匂いについても「ずいぶん変わってきています」とコメントした。

 一方でGT300クラスについては、現在のガソリンに、合成燃料を50%配合した『GTA R50』をベンチテストしているという。GT500クラスに参戦する3メーカーのエンジンベンチを使用してのテスト、スバルでのテストなどを行っており、2024年は「これがきちんとできあがれば、GT300はこの燃料を使用します」とした。また、実車でのテストについては、2022年同様スーパーGT第8戦もてぎの決勝翌日に「テストしたい」考えがあるという。

 またスーパーGTとして、将来に向けて「我々の目標としては、二酸化炭素と水素から成り立つeフューエルを目標としたい」と坂東代表はコメントした。「そうすれば排出するCO2は少なくなる。かつ、このeフューエルについては国産であることをターゲットとし、2027~28年になると思いますが、石油会社と話をしていきたいと思っています」と国産eフューエル採用を目指したいと語った。

「二酸化炭素と水素から成り立つeフューエル」については、5月のスーパー耐久第2戦富士24時間の際にもENEOSがこの成分の燃料を使用したデモランを行うなど、研究開発が進められている。国産合成燃料でカーボンニュートラルを目指しつつ、かつ坂東代表が願う「音の出るレース」が続けられることが、スーパーGTが目指す理想像だろう。

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