世界的にランニングの人気が高まる今、ユニークな機能でひと味違うランニング体験を楽しめるアプリをGQエディターが実際に使って厳選した。
ランニング人口が年々増えている昨今。さまざまなコミュニティが集まって走るグループランが世界的なトレンドになるなど、ランニングはもはや運動習慣を超えた多様な広がりを見せている。
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健康づくりはもちろん、ストイックに記録を追うだけではない新しい楽しみ方が増えている今だからこそ、使うランニングアプリ選びもアップデートしてみてはどうだろう。
今回は、いつもの記録アプリをあえて変えて、ランニングをひと味違う体験に変えてくれるユニークなアプリを、筆者が実際に使った感想も交えて紹介する。最近、走るのがマンネリ気味……という人も、気分転換にダウンロードしてみてはいかがだろうか。
本記事で紹介するアプリ
走った場所が、自分の領土に。陣取りゲーム感覚でランを楽しむ/KYROイヤホン必須。ゾンビに追われながら、走って逃げろ!/ZRX(旧名:Zombies, Run!)ランから始まるコミュニティ。SNS感覚でモチベアップ/Strava走った道のりが3D動画に。出来たらそのまま友達にシェア/Relive走った距離が、そのまま寄付に。ランニングで社会貢献/CHARITY MILES走った場所が、自分の領土に。陣取りゲーム感覚でランを楽しむ/KYRO
インスタグラムで見かけて気になり、ランニング仲間に話したところ「面白そう!」と即座に盛り上がり、3人でダウンロードしたのがこの「KYRO(キロ)」だ。
最大の特徴は、GPSで記録されたランニングルートを囲むと、そのまま地図上の“自分の領土”として塗り重なっていくこと。走れば走るほど、自分の色でエリアが広がり、街が少しずつ自分のテリトリーになっていく。ただし、自分が確保したエリアを別のランナーが走ると、その土地は相手のものになる。つまり、このアプリは言わば世界中のランナーとリアルタイムで競える陣取りゲームなのだ。
韓国発のアプリということで、日本ではまだ使っている人は少ないだろう……と思いきや、アプリを開いて驚いた。東京の地図上はすでに多くのランナーによって、あちこちが"領土化"されていたのだ。「昨日陣取った公園の領土、もう奪われてる……」といった悔しさや、「もっと領地を広げたい」というゲーム感覚が、気づけば“あと1km”を後押ししてくれるはず。実際に使ってみて、自分の領土を後日確認すると奪われていた、というプチ悔しさは意外と癖になった。
Apple HealthやApple Watchとの連携にも対応。iOS対応、無料。
イヤホン必須。ゾンビに追われながら、走って逃げろ!/ZRX(旧名:Zombies, Run!)
ゾンビ映画やゲームとは今まで縁がなかったのだが、以前からこのアプリについて耳にしていたので、ダウンロードした「ZRX」。
仕組みはシンプルながら強烈。イヤホンを装着して走り始めると、耳元では大量のゾンビが徘徊する終末世界のオーディオドラマが展開される。プレイヤーは生存者コミュニティの一員、“ランナー5”としてミッションを遂行しながら、物資を集め、街を守っていく。
アドベンチャラスなストーリーや演出は、ゾンビ界隈のコンテンツに無縁の筆者でも十分に楽しめた。そして突如、「ゾンビが接近中!」というアナウンスが流れ、強制的にペースアップ。いつもは距離は決めているもののマイペースに走っている筆者だが、ストーリーに沿って走るだけで、自然とインターバルトレーニングが組み込まれる構造になっていた。
スポティファイなどと連動して自分の音楽プレイリストとストーリー音声を交互に再生でき、距離や時間によって設定も可能。これだけでトレーニングが完結できるのも嬉しい。
iOS・Android対応。一部ミッションは無料でプレイ可能。
ランから始まるコミュニティ。SNS感覚でモチベアップ/Strava
インスタグラムのストーリーズなどで、写真に走ったルートの線が重なっている投稿をよく見かける人も多いのではないだろうか。そのアプリが、世界で1億8000万人以上のユーザーを抱える「Strava(ストラバ)」だ。
単に記録するツールではなく、ランニングの成長実感を共有できる“スポーツ特化型SNS”として支持を集めている。実際アプリを使ってみると、友人からエリートランナーまで、実に多くの人が日々のログを投稿しているのがわかる。
GPSによる距離やペースの記録はもちろん、走ったルートをシェアすれば、フォロワーから「いいね」が届く。ほかの人が毎日走っている距離やタイム、月毎のグラフなども見ることができ、それが自分も走ろうという、ほどよい競争心を生んでくれる。
なかでも人気なのが、特定区間のタイムを他ユーザーと競い合う「セグメント機能」。いつものコースでも、「今日は自己ベストを狙おう」という気持ちをかき立ててくれる。また、ローカルのランニングクラブへ参加できる機能もあり、街のランナーたちとつながりながら走れるのも魅力だ。
iOS・Android対応。基本無料、サブスク「Strava Subscription」あり。
走った道のりが3D動画に。出来たらそのまま友達にシェア/Relive
山手線の各駅を通過ポイントにして走り、途中のカフェなどで休憩する様子をまとめた「山手線ランチャレンジ」などといった、ランニングを記録した動画がTikTokなどで度々話題に。あんな風に思い出を残したいけれど、自分であそこまでの動画編集はできない……という方に、ぜひ使ってみてほしいのがこの「Relive(リリブ)」だ。
“追体験”を意味するこのアプリは、GPSデータと衛星画像を組み合わせ、走ったルートを3Dアニメーション動画として自動生成してくれる。まるで駅伝の中継で流れるビデオのように、自分が走ったルートを追いかける映像を通して、その日の空気感や高揚感がよみがえるのだ。
さらに、ラン中に撮影した写真を動画内に挿入することも可能。観光名所や美しい景色、立ち寄ったカフェでの1枚まで、その日の体験を丸ごと1本の動画として残せる。動画途中で写真を挟んだり、自分だけの思い出を簡易的に作れるのが楽しくて、つい何度も見返してしまう。
iOS・Android対応。基本無料、有料プラン「Relive Plus」あり。
走った距離が、そのまま寄付に。ランニングで社会貢献/CHARITY MILES
自己ベストの更新やダイエットのためとはまた違う、走るモチベーションをくれるのが「CHARITY MILES(チャリティーマイルズ)」だ。このアプリは、ランニングやウォーキング、サイクリングの距離に応じて、提携する慈善団体へ寄付が行われる仕組みになっている。
ランナーとウォーカーは1マイル(約1.6km)ごとに最大25セント、サイクリストは10セントを、アプリの提携スポンサー企業が寄付する。支援先は、がん研究支援の「Stand Up To Cancer」や動物保護団体「ASPCA」など、40以上の団体から自由に選択可能だ。
アプリ内で運動距離とともに寄付額がリアルタイムで表示されるのも、目に見えた実感が得られるし、走る上での心地よいスパイスにもなる。GoFundMeとの連携により、家族や友人向けの募金ページを作成する機能も搭載している。
iOS・Android対応、完全無料。
編集と文・後藤昌平(GQ)
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