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フェルスタッペン、昨年大クラッシュのイギリス戦に余裕の表情「このコース大好きだし」

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フェルスタッペン、昨年大クラッシュのイギリス戦に余裕の表情「このコース大好きだし」

 今週末はシルバーストン・サーキットでF1イギリスGPが開催される。このレースでは昨年、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が大クラッシュを喫しているが、彼はその出来事に影響されることはないと考えている。

 昨シーズンはフェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)が激しいタイトル争いを展開。そしてイギリスGPではオープニングラップに彼らの競り合いが大クラッシュへと発展した。

■レッドブルF1のマルコ博士、ハミルトンの”危険な行為”激怒「出場停止などで罰するべき」

 コプス・コーナーへの進入時、ハミルトンはイン側からフェルスタッペンを追い抜こうとした。しかしハミルトンの左前輪が、フェルスタッペンの右後輪と接触。これによりフェルスタッペンはコントロールを失い、高速でコースオフ。激しい勢いでタイヤバリアに叩きつけられた。

 これでフェルスタッペンは結果的に怪我はなかったものの病院に搬送される事態となった。一方でハミルトンは10秒間のタイムペナルティが科されたが、それでもレースでは優勝。母国戦勝利を大喜びしたハミルトンだったが、これがフェルスタッペンとの間の火種となり、緊張が高まってしまった。

 特にレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは怒りをあらわにしており、「出場停止にすべき」と批判を繰り広げた。それに対しメルセデスのトト・ウルフ代表が”個人攻撃”のやりすぎだと反論するなど、チーム間での緊張も高まった。

 そうした出来事から1年。フェルスタッペンは今年のイギリスGPにポイントリーダーとして再び戻ってきた。そして昨年と異なっている点としては、ハミルトンの駆るメルセデスのマシンが問題に直面していることもあり、タイトル争いに絡んでいないことが挙げられる。

 イギリスGPを前に、motorsport.comの姉妹媒体であるGP Racingの取材に応えたフェルスタッペンは、シルバーストンに戻るのは「いい気分だ」と語り、昨年の出来事で悪感情が残っているわけではないと内心を明かした。

「もちろん、あのクラッシュは良いモノじゃなかった。でも僕はこのコースが大好きなんだ」

 フェルスタッペンはそう語る。

「あそこに向かうのは大好きだよ。F1での雰囲気は最高だし、凄く速く走れるしね」

「だから何も悪感情は無いんだ。それに、そういったことを”それはそれ”で脇に置くのはすごくカンタンだとも思っている。起きたことが良くなかったのはもちろんだけど、結局は自分がコントロールすべきことでもあるんだ」

「僕個人にとっては良い影響はなかった。でもまたそこに向って、当然勝つために頑張るつもりだ」

 イギリスGPはハミルトンの母国戦であり、昨年も彼の勝利に多くのファンが湧いた。フェルスタッペンも熱狂的なファンを抱えるドライバーだが、ここシルバーストンでは多くの観客がハミルトンを応援している”アウェー”になりそうだ。

 しかしフェルスタッペンはそんなアウェー空間で、ハミルトンファンから”歓迎”を受けることについては何も心配していないという。

「ひとつ良いこととして、マシンに乗り込んでヘルメットをかぶれば、何も聞こえないというのがある」

「それに彼らはモータースポーツを愛している。だって、イングランドでは全体的に歴史あるモノだからね」

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