第5世代となった新型レンジローバーに試乗することができた。2021年秋に発表されたものの、世界的な半導体不足などもあり、国内導入までには時間がかかり、ようやく試乗の機会を得た。
レンジローバーといえばラグジュアリーSUVセグメントをリードするモデルで、常に革新的進化を遂げてきたブランドでもある。第5世代となった新型は見てのとおりのデザインコンシャスなモデルで、これまでに見たこともない美しいデザインだ。
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左)AUTOBIOGRAPHY P530 (LWB)、右)AUTOBIOGRAPHY D300凸凹を極限まで減らし、ドアハンドルも格納式にしてフラッシュサーフェイスを実現。ひとつのかたまりを削り出したような外観で、隙間も小さく自動車デザインにおいて、遭遇したことがない研ぎ澄まされたデザインだ。伝統のクラムシェル型ボンネットフードも採用し、かたまり感のあるデザインをより一層引き立てている。
またレンジローバーらしくショートオーバーハングの造形も、そのかたまり感を強調し、直立したフロントウインドウは酷い道ですら軽々と走破できるイメージを連想させてくる。
第5世代のレンジローバーはMLA-Flexアーキテクチャーを採用し、BEV、PHEV、そしてICEに対応できるプラットフォームだ。さらにロングホイールベースと標準ホイールベースの2タイプが選択でき、乗員も4名、5名、7名乗りが選択できる。
乗り込むや否や特別な空間に包まれるパーフォレイテッドセミアニリンレザーシート異次元の世界に導くパワトレ
搭載するパワートレインは3タイプ。もっともハイパフォーマンスなのが4.4LのV8型ツインターボガソリンエンジンで530PS/750Nmとさすが、フラッグシップといいたくなるパワフルなパワーユニットを搭載している。今回、こちらのモデルに試乗できた。それと3.0L・6気筒ディーゼルのマイルドハイブリッド300PS/650Nmにも試乗。さらにPHEVモデルの3.0L・6気筒ガソリンエンジンもラインアップしており、こちらは440PSと510PSの出力違いがラインアップしている。
4.4L V8型ガソリンモデルのAUTOBIOGRAPHY P530 (LWB)3.0Lディーゼル+マイルドハイブリッドのAUTOBIOGRAPHY D300残念ながら、V8エンジン搭載モデルは既に3年分の生産予定の台数に到達したそうで、現在受注できるのはディーゼルとガソリンのPHEVモデルに限定しているという。
スペックを見てわかるように、非常に高いパフォーマンスのあるパワートレインが用意されている。この中で試乗したのがV8モデルとディーゼルエンジンのマイルドハイブリッドモデルの2台。市街地を通常の流れる速度で走行すれば、外界の音は遮音され静粛性が高いリビングにいるようだ。どんなエンジンに乗っているのか?気にならないほどどちらのパワートレインも滑らかにそして静かに走行する。
が、何かの拍子にアクセルを踏み込めば、巨大なボディをいとも簡単に異次元の世界に導くだけのパワーを体感できる。ちなみにロングホイールベースのボディサイズは全長5265mm、全幅2005mm、全高1870mmでホイールベースが3195mmとなっている。標準ホイールベース車の全長は5065mmでホイールベースは2995mmだ。
3.0Lディーゼル+マイルドハイブリッド4.4L V8型ガソリンエンジン運転席でも後席でも優雅なひと時を
ハンドルを握ると鷹揚なステアフィールがまた優雅だ。悪路走行を想定しキックバックの影響が少なくなるセットアップをしつつも、直進のしっかり感やカーブを曲がる時の手応えは得られる。このステア応答とサスペンションのマッチングで「動きの優雅さ」が作られていると感じる。
エアサスペンションは高速走行では自動で16mm車高が下がり、オフロードモードを選択すれば+45mmと+75mmがある。さらに乗降性を考慮したイージーアクセスでは50mm下がるのだ。
デザインから感じられる「クルマがある世界観の中で唯一の価値」といったものが、オフロードや高速道路、そしてワインディングといった走行シーンでも心に響き、どんなシチュエーションでも満足させてくれるのは間違いない。
さらに4人乗りであれば、後席をラグジュアリーに過ごした乗員は、特別な世界観の中に引き込まれ、高い価値を感じると思う。
オプション装備の「リアエグゼクティヴクラスコンフォートプラスシート」後席で極上タイムを味わう筆者ショーファーにふさわしい空間第5世代のレンジローバーは圧倒的な研ぎ澄まされたデザインと、パワートレインにより、所有することで日々の生活がアップデートされていくことを実感するだろう。いいものを手にした時の優越感と、満足感、それを社会の中に置いた時の存在感、羨望、垂涎といった言葉の羅列で説明されていく世界が広がる。限られた、そして選ばれた人だけが得られる価値を提供するモデルということだ。
価格
・AUTOBIOGRAPHY P530 (LWB) ガソリンモデル 22,610,000円(税込)
・AUTOBIOGRAPHY D300 ディーゼルモデル 20,310,000円(税込)
諸元表
ポッドキャスト
新型レンジローバーをフィーチャーしたラジオ番組 FMヨコハマ「THE MOTOR WEEKLY」はポッドキャストからもお聴き頂けます。
The post 【新型 レンジローバー 試乗記】その美しさと世界観に陶酔できる極上空間 first appeared on オートプルーブ - Auto Prove.
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