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単独ボディでは日本一売れている登録車がルーミー
日本で一番売れている登録車といえば「トヨタ ヤリス」ということになります。2021年度の新車販売台数は19万1414台と圧倒的。ただし、ヤリスの場合は「ヤリスクロス」や「GRヤリス」といったボディのまったく異なるモデルも合算されています。
その意味では、同じく2021年度の累計販売で13万4321台となっている「トヨタ ルーミー」は同じボディによる純粋な単独モデルとして、もっとも売れた登録車といえます。
軽ハイトワゴンと登録車のメリットを併せもつ
ご存知にようにルーミーは、コンパクトサイズのスライドドア車。ミニバンよりも小さなスライドドアをもつクルマということで「プチバン」にカテゴライズされることもあります。
スライドドアならではの乗り降りのしやすさはもちろん、軽自動車より広く、取り回しのよさでは同等というメリットもあって、使いやすいクルマとなっています。衝突被害軽減ブレーキや全車速追従ACC(アダプティブクルーズコントロール)などの先進機能も備わっています。
最上位グレードでも209万円! のお手頃価格
極めつけは価格。ルーミーのエントリーグレードのメーカー希望小売価格は155万6500円、4WDの最上級グレードでも209万円です。こうした価格設定も、ヤングファミリーから高齢層まで幅広く支持されている理由でしょう。
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かつての姉妹車タンクは、ルーミー カスタムに
ルーミーのグレード構成は大きくカスタム系と標準系にわかれています。カスタム系は押し出し感の強いフロントグリルが特徴で、標準系はスポーティな雰囲気です。まったく異なるキャラクターを用意していることもルーミー人気の秘密かもしれません。
とはいえ、この違いは偶然の産物とも言えます。そもそもルーミーのデビューは2016年11月ですが、その段階ではトヨタの販売チャネルが複数あったために、「ルーミー」と「タンク」という2本立ての設定でした。それが販売チャンネルの統合を受けた2020年9月のマイナーチェンジで、ルーミーに一本化され、カスタム系は旧ルーミーの上級グレード、標準系はタンクの標準グレードのスタイルを受け継ぎました。
エンジンは1.0Lの自然吸気とターボの2種類
そんなルーミーのパワートレインは、1.0L 3気筒エンジンにCVTを組み合わせたもの。エンジンはNA(自然吸気)とターボが設定され、NAエンジンの最高出力は69PS、ターボエンジンの最高出力は98PSです。
FFの車両重量は1080~1110kgですから1.0LのNAエンジンでも十分な動力性能が期待でき、燃費もNAエンジンで18.4km/L、ターボエンジンでも16.8km/Lとなっています。なお、4WDはNAエンジンだけのラインナップとなっています。
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ライズに設定されているシリーズハイブリッドがほしい
現状でも好調に売れているルーミーですから、テコ入れする必要はないかもしれません。しかし、世の趨勢を考えると電動化への期待も高まるところです。
実際、ルーミーと同じ1.0L 3気筒エンジンを積んでいるトヨタのコンパクトSUV「ライズ」には、1.2Lエンジンを発電専用に使う「e-SMART HYBRID(eスマートハイブリッド)」が設定されています。仕組みとしてはシリーズハイブリッドに分類されるもので、基本的にモーターで駆動するシステムとなります。
モーターだけで駆動するハイブリッドシステムは市街地での加速などでは優位なのですが、高速巡行が苦手と指摘されます。とはいえ、ルーミーのニーズを考えるとeスマートハイブリッドの搭載はメリットのある電動化になるはずです。
ルーミーのハイブリッド化というのは噂の域を出ませんが、もしハイブリッドのバリエーションが増えれば、これまで以上にヒットするモデルになること確実といえそうです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
写真:
1~4枚目:トヨタ ルーミーカスタム G-T
5~8枚目:トヨタ ルーミー G
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収入があれば、わざわざ選ばないのでは??
日本の購買力の低さを象徴している。