2019年も、さまざまな新車が登場。国産車では、名門の新型カローラやRAV4、マツダ3などがデビューし、話題となりました。
一方、輸入車ではBMW 3シリーズやメルセデスベンツ Aクラスなど定番どころの新型車も登場していますが、(良し悪しはさておき)日本での注目度は国産車>輸入車というのが実情でしょう。
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輸入車でさらに定番モデルでもないとなれば、なかなか日の目を見る機会は少ないものですが、今年も実力派の輸入車たちがひっそりと日本で発売されています。
本稿では、12月6日に発表される『日本カー・オブ・ザ・イヤー』を目前に控え、そんな“地味だけど実力ある輸入車”たちを紹介。
日本の外に出れば、また輸入車に造詣が深い方にとっては、“全然地味じゃない車”も含まれますが、そこはご愛敬ということで、本賞ノミネート車(2018年11月1日~2019年10月31日までに日本で発表・発売されたモデル)の中から5台を解説します。まずは大物の新型車の影に隠れた、この車から!
文:伊達軍曹
写真:編集部、CITROEN
【画像ギャラリー】カー・オブ・ザ・イヤー『10ベスト』に入った輸入車は??
ベンツ 新型Bクラス「Aクラスの影に隠れながらイマイチじゃない!」
メルセデスベンツ Bクラス/全長×全幅×全高:4425×1795×1565mm、価格:392万-422万円
2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤーの「10ベストカー」には、同門のAクラスが華々しく選ばれたわけだが、2019年6月に発売された3世代目の「Bクラス」は、特に話題になることも「10ベスト」に選ばれることもなく、淡々とした毎日を送っている。
地味な存在ではあるが、3代目Bクラスは決してイマイチな車ではない。
エンジンはAクラスと同じ1.3L直4ガソリンターボと2Lディーゼルターボで、トランスミッションも7速または8速のDCT。
2枚のスクリーンを並べたダッシュボードなどもAクラスを踏襲しており、対話型インフォテインメントシステム「メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス(MBUX)」も全車に標準装備だ。
それなのにほとんど話題にすらならないのは……プロポーションの問題だろうか? シュッとしてるAクラスよりも、ほんの少しだけデブだという。ちょっとだけボディが大きいから、むしろ使いやすいのに。
プジョー 新型508「イカした佇まいと小気味いい走りに狂喜」
プジョー 508(2018年11月発売 ※SW=2019年6月発売)/全長×全幅×全高:4750×1860×1420mm(セダン)、価格:424万7000-526万6000円
筆者を含む「モテないカーマニア」界隈ではけっこうな話題となった新型プジョー508。
天才バカボンのウナギイヌっぽいフォルムのセダンだった先代から、イカしたファストバックスタイルに大変貌した一台で、1.6Lガソリンターボと2Lのディーゼルターボエンジン、および最新世代の8速ATを伴って2018年11月に限定モデルのみ先行登場。
そのイカした佇まいと小気味良い走りに、筆者を含むモテないカーマニアたちは「これはどう考えても売れるだろ!」と狂喜した。
だが、カーマニアが推す車というのは得てして売れないもので、新型プジョー508も、公道で走っている姿を筆者が見たのはこれまで1回だけ。その1回も、もしかしたらメディアに貸し出した広報車か、ディーラーの社用車だったかもしれない。
それはさておき、新型プジョー508はいい車である。売れてないということは(たぶん)値引き幅もそれなりにデカいはずなので、日本カー・オブ・ザ・イヤーのことなど気にせず、プジョーディーラーにてチェックしてみることを強くおすすめしたい。
シトロエン 新型C3エアクロスSUV「流行りのSUV×優れたデザイン」
シトロエン C3エアクロスSUV/全長×全幅×全高:4160×1765×1630mm、価格:263万8000-302万5000円
こちらはモテないカーマニアだけでなく「デザインやトレンドに敏感な人種」にもウケそうな車なのだが、いまだ特に「ばかウケ」には至っていない、2019年7月発売のニューモデル。
先にデビューした「C5エアクロスSUV」に続いて投入されたシトロエンのSUV第2弾で、車台はC3の「PF1プラットフォーム」をSUV用に最適化したもの。具体的にはC3より車高は135mm高く、ついでに全長も165mm長く、全幅も15mm広い。
パワートレインはC3と同じ1.2L直3ターボ+アイシンAW製6速ATで、各種の先進安全装備もなかなか充実している。
特に話題となっているモデルではなく、今後も(たぶん)さほど話題にはならないと思われるが、内外装ともひたすらおしゃれで、なおかつ(C3よりちょい大きいため)人や荷物などはC3以上に載せやすい。
また、特に俊敏なわけではないのだが、どことなく「粘り腰」な感じの挙動はいかにもフランス車的で、好きな人は好きなはず。デザインセンスの良さも含め、もう少し注目されてもバチは当たらないと思うのだが……!
シボレー 新型カマロ「名門アメ車が効率重視に大進化」
シボレー カマロ/全長×全幅×全高:4785×1900×1345mm、価格:539万-693万円
長らく途絶えていた「カマロ」が2009年秋に久しぶりに復活した際は、アメ車ファンならずとも、多くの自動車ファンは「カマロよ、やっと戻ってきたか!」と大喜びしたものだ。
だが、その8年後、2017年11月にフルモデルチェンジが行われて6代目に進化した際も、そして2018年11月にマイナーチェンジが行われたときも、気のせいかもしれないが、周囲のカーマニアの反応は薄めだった。
……なぜなんでしょうねぇ? いろいろ大きく変わっているのに、遠目には「似たようなデザイン」に見えちゃうからでしょうか?
だが、いずれにせよ、従来型よりややコンパクトでワイド&ローが強調されたフォルムや、軽量・高剛性な新開発プラットフォームに基づく見事な走りは注目に値する。
さらに、「LT RS」と「コンバーチブル」に搭載される最高出力279psの2L直4直噴ターボは非常に高効率。高速走行時の燃費は12.8km/L以上とのことなので、「カマロ史上最高の燃費性能!」ともうたわれている。
……それなのにイマイチ陰が薄い理由は何なのか? やはりアメ車は、効率を重視して「2Lの直4直噴ターボを磨き上げました!」とか言っててはダメなのか?
そのあたりの深層心理は謎だが、まあ昔ながらのアメリカン・エンジンを好む人には、現行型コルベットと同じ6.2Lの直噴V8 OHVも用意されている。
アルファロメオ 新型ステルヴィオ「DE追加で魅力アップの伊製SUV」
アルファロメオ ステルヴィオ/全長×全幅×全高:4690×1905×1680mm、価格:668万-1189万円
本稿の作成にあたって編集部がリストアップした「地味な2019年輸入新車 5選」に、2018年10月に発売されたアルファロメオのSUV「ステルヴィオ」が入っているのを見た筆者は憤慨した。「なに言ってんだ! ステルヴィオはぜんぜん地味じゃないよ!」と。
(編注:ステルヴィオは2019年4月にディーゼル車が追加発売され、『2019-2020 日本カーオブザイヤー』にノミネートされている)
だが、その後冷静になってみると、筆者が公道でステルヴィオを見かけたのは2回……いや、もしかしたら1回だったかもしれない。これまた盛り上がっているのは筆者のようなモテないカーマニアと、一部のイタリア車愛好家だけなのかもしれない。
イタリア北部のアルプス山中にある「ステルヴィオ峠」にちなんだ車名が付けられたこのプレミアムSUVは、日本仕様では最高出力280psの2L直4ツインスクロールターボを搭載し、可変トルク配分機構を備えた4WDシステム「アルファ・ロメオQ4」を採用。
また、同年11月には最高出力510psの2.9L・V6ターボの受注を始め、2019年2月からは2.2Lの直4ディーゼルターボも追加している。
510psの「クアドリフォリオ」はさすがに1000万円超級だが、その他のグレードはおおむね600万円台ゆえ、そんなにバカ高くはない……いや、やっぱ高いか!
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