ボルボ 新型EM90発表 完全電動プレミアムミニバン

大柄ボディに安全装備を詰め込み

ボルボは新たな完全電動のプレミアムMPV、EM90を発表した。

全長5206mm、全幅2024mm、車重2700kg超という大柄なボディを持つフラッグシップモデルだ。

伝統的な北欧らしいデザインに加え、96年間に渡って積み上げられて来た安全技術を徹底的に盛り込んで開発されたという。

特徴的なダブルAピラーが与えられ、衝突安全性と優れた視界を両立している。

また車両全周にわたり設置された複数のカメラやミリ波レーダー、それに超音波センサーなどの併用により、走行中に車両周囲に存在する脅威を検出するとのことだ。

コンセプトは移動するリビングルーム

このEM90のアピールポイントは、移動するリビングルームをコンセプトにした快適な室内空間だ。

2列目のラウンジシートは7層構造で120mmの厚さを持ち、1100mmの前後調整が可能だ。

さらに折りたたみ式テーブルやカップホルダー、ベンチレーション、ヒーティング、マッサージなどの機能を備えている。

荷室は広く、6人が乗車した状態でもゴルフバッグを搭載できる。

また音響にもこだわっており、XC90やS90などにも用いられるバウアーズ・アンド・ウィルキンス製のオーディオシステムが標準で与えられている。

前席のヘッドレストにもスピーカーが内蔵されるほか、ノイズキャンセラーや各所の防音材によって高次元な音響空間を作り上げたとのことだ。

航続距離は738km　他車への給電も可能

EM90は大容量のバッテリーを搭載し、航続距離は738kmに達する。

そして急速充電により10%から80%までの充電を30分以内に行うことができるとのことだ。

EM90から他のEVへの給電を行うこともでき、2030年までの完全電動化を見据えた機能の充実が図られている。

価格は81万8000元（1730万円）からで、本日中に中国向けの予約受付が開始される。

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