■渋滞対応ACCはホンダの軽初、自転車検知型AEBはホンダ車として初めて採用
ホンダのハイトワゴン軽自動車「N-WGN」が初のフルモデルチェンジです。いまや軽自動車の中心は全高1800mm前後で、後席スライドドアのスーパーハイト(代表的モデルはN-BOX)となっていますが、スーパーハイトは子育てファミリー層に支持されているのに対して、ハイトワゴンは独身や子離れシニア層の支持が多い傾向にあります。つまり一人乗車の比率が高いのが特徴。ホンダの調査によるとスーパーハイトの一人乗車比率が58%なのに対して、ハイトワゴンでは70%にもなるといいます。しかも通勤など日々の足として使われる比率も高く、ほとんど毎日乗っているというユーザーは72%にもなるそうです。
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そうしたユーザーの使い方に合うクルマとして、新型N-WGNの開発責任者である古舘 茂さんは「あたらしいN-WGNはどこまでのあなたに寄り添っていきます」とメッセージを送っています。毎日使う道具として生活になじむこと、ドライバーが我慢することなく自然体で乗りこなせることを目指して開発してきたといいます。その中には、日本一売れているクルマであるN-BOXからのフィードバックも含まれています。N-BOXが売れている理由は、その優れたスペース効率にあるのは不変ですが、じつは最近はユーザーの評価ポイントが変わってきているといいます。
初代N-BOXでは室内の広さに次ぐ評価ポイントは「外観のデザイン」にありました。しかし、2代目では室内の広さが一番のポイントなのは変わりませんが、2番目に評価されているのは「予防安全性能」なのです。たしかに現行N-BOXにはホンダの誇る先進運転支援システム(ADAS)である「ホンダセンシング」が、フルスペックで搭載されています。そのトレンドは、他社が追随していることからも明らかといえるでしょう。また、衝突安全性能についてのユーザーニーズも高まっているといいます。毎日乗るクルマだからこそ、安全性能を求める意識が高くなっているのです。
ですから、新型N-WGNは基本的に全グレードに「ホンダセンシング」を標準装備しています(レスオプションの設定あり)。しかも、その内容はホンダ車としても最高レベルにあるのです。軽自動車だからこんなもんでいいだろう、ではなく毎日の相棒となる軽自動車だからこそ最新・最高の予防安全性能を与えているのです。たとえばホンダではCMBSと呼んでいる衝突被害軽減ブレーキ(AEB)は、ホンダ車として初めて横断中の自転車を検知することができるようになっています。市街地での混合交通下で利用されることの多い軽自動車だからこそ、最新の予防安全技術を採用することに意義があるといえます。
また、先行車に速度を合わせるACC(追従クルーズコントール)については、ホンダの軽自動車として初めて渋滞対応になっています。前方の車両が停止してから3秒以内に発進した場合には、なんの操作もなくACCが機能し続けるという便利な機能です。
こうした最新の予防安全技術・先進運転支援システムを標準装備していながらN-WGNのメーカー希望小売価格は身近なのもうれしいポイントでしょう。エントリーグレード「G・Honda SENSING」の価格は127万4400円(消費税8%込み)、税抜き本体価格は118万円です。他メーカーと見比べても最新レベルの「ホンダセンシング」を標準装備としている価格として考えると、ライバルと比べても圧倒的にお買い得に感じます。少なくとも渋滞対応ACCを装備したクルマとしては、もっとも身近な価格帯といえるでしょう。
新型N-WGNのキャッチフレーズは『New Simple! 毎日の「大切」に、こだわりました。』というものですが、まさに日々を大事に送るためのパートナーとして相応しい最新の安全性能を手頃な価格で実現したニューモデルといえそうです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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