オーテック製 車中泊向けモデル
text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)
【画像】日産セレナほか 日産車ベースのキャンピングカー【実車写真】 全123枚
千葉県・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2021」に、日産が車中泊をテーマにした3モデルを出展。
会場で各モデルのシート/ベッド・アレンジを確認してきたが、ベッドは収納できるので、デイリーユースのための乗員スペース・荷室もしっかり確保されている。
災害時に避難場所としても使用できることは、これからの時代のクルマ選びのポイントになるのではないだろうか。
ここでは日産ブースの3モデルのなかから、「セレナ・マルチベッド」をご紹介しよう。製作はさまざまな特装車を手掛けるオーテックジャパンが担当している。
セレナ・マルチベッドとは
同時に展示されたNV350キャラバン、NV200バネットのマルチベッド仕様とは異なり、乗用ミニバンのキャンパーとなる「セレナ・マルチベッド」。
このモデルは、ガソリン2Lエンジンを搭載する「XV」「ハイウェイスターV」に加え、1.2L eパワーの「eパワーXV」「eパワー・ハイウェイスターV」という4グレードに設定される。
ベースはセレナの2列シート車で、車内壁面に沿わせて設置されたフレームに、4枚のベッドボードを乗せる構造。
セカンドシートをリクライニングさせてから、ベッドボードを配置することになる。
そのベッドは、写真のようにフルフラットとなる点が美点。また、使用しない時は、2列目シートの後ろに重ねて収納することができる。
子どもが飲み物をこぼしても
各グレードとも、汚れを簡単に拭き取ることができる「防水シート(ネオソフィール/パートナーのコンビ)」を標準装備。
泥汚れ・水は拭くだけで綺麗にできるから、雨の日の乗り降りや、小さな子供がいるご家庭にはおすすめと言える。
ベッドボードにもシートと同じ防水性のある素材を採用しているので、手入れは簡単だ。
ベッドスペースは進行方向側で2150mm、左右方向で1310mmを確保。
ベッド下には高さ395mmの収納スペースが残っているので、アウトドアアクティビディのための荷物も楽に積めるだろう。
価格はXVが323万1800円、ハイウェイスターVは356万5100円。eパワーXVは372万1300円、eパワー・ハイウェイスターVが407万7700円となる。
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