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ハミルトン、チームオーダー後のボッタスの動きは「完全にフェア」

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ハミルトン、チームオーダー後のボッタスの動きは「完全にフェア」

 F1で自身98回目の勝利をスペインGPで遂げたメルセデスのルイス・ハミルトンは、「彼(ハミルトン)を先行させるように」とチームから指示を受けたチームメイトのバルテリ・ボッタスが予想外にも道を譲ってくれたことに関し、「完全にフェア」だったと語った。

 7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは、F1スペインGPで大胆な2ストップ戦略を採り、レッドブルのライバル、マックス・フェルスタッペンを下した。ハミルトンは今シーズン3勝目を挙げ、ドライバーズランキングのリードを広げることとなった。

■ハミルトン、メルセデスの”ギャンブル的”戦略に感謝「素晴らしい決断だった」

 レース42周目、ハミルトンは2回目のピットストップを行ない、ボッタスの後ろ3番手でコースに戻ったが、チーム側はボッタスに対し「戦略が異なるためハミルトンを引き止めないように」とのチームオーダーを出した。

 52周目のターン10で順位の入れ替えを行なったが、ボッタスは3番手に落ちる直前にマシンをアウト側に振ったものの、ターンインの際にはハミルトンに大きなスペースを与えなかった様にも見受けられた。

 ボッタスは、ハミルトンをもっと早く抜かせることもできたが、4番手につけていたフェラーリのシャルル・ルクレールとの差を広げ、ファステストラップ狙いのピットストップを考えていたため、あまり時間をロスしたくなかったとレース後に語った。

「実際、もっと早く彼を前に行かせることも出来た」とボッタスは言う。

「でも、僕も自分自身のレースをしていたので、常に計算していた。シャルルをピットウィンドウから追い出して、もう一度ピットインして(ファステストラップの)追加ポイントを狙ってたんだ。僕の頭の中には、自分のレースのことしかなかった」

「チームはハミルトンをあまり引き止めないでと伝えてきたが、さっき言ったように僕も自分のレースをしていた。誰かに追い抜かれる為にF1にいる訳じゃない。レースをするためにいるんだ」
 ハミルトンは、ボッタスがチームオーダーを受けていたことを知らなかったが、ターン10での順位入れ替えに問題はなかったと明かした。

「正直なところ、彼がメッセージを受けたことを知らなかったので、心の中では『彼とレースをしなければ』と思っていたが、特にこのシーズンの序盤では(チームオーダーの有無は)全く問題なかった」

「『よし、もっと近づいてオーバーテイクしよう』と考えていた。しかしターン10に入る前は、明らかに異なるレース戦略を採っていて僕の方が良いタイヤを持っていたから、どこかの段階で彼を捕まえるつもりだった」

「ターン10に差し掛かった時(ボッタスとは)おそらく少し離れていたと思うんだけど、バルテリは完全にフェアだった。彼がこれであまりタイムを失っていないと良いな」

 メルセデスチームのトト・ウルフ代表は、ボッタスが順位を明け渡し悔しい思いをしたことは理解できるが、チームの最終的な結果には影響しなかったので心配はないと語った。

「レーシングドライバーの本能はそういうものだ」とウルフは言う。

「欲を言えば、ルイスがまったく異なる戦略を採っていたので、もう少し早く順位を入れ替えてほしかった」

「しかし、最終的には結果を残すことができたし、また大変な思いをしてイライラしているバルテリにも同情する」

「もしこれでレースに負けていたら、もっと批判的になっていたかもしれないが、結果的には学びを得ることができた」

「我々の議題でもあるが、(チームオーダーは)どちらのドライバーにも当てはまることで、非常に仲間意識の強い手段だ」

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