今季から導入された新規則により、エネルギーマネジメントの重要性が高まったF1。ブレーキングゾーンが限られた高速サーキットではエネルギーが枯渇しがちになり、見ているファンにとってもドライバーにとっても苦しい状況となっている。高速コーナーでのエネルギー回生に頼らざるを得ないからだ。
しかしハンガリーGPの舞台であるハンガロリンクは、短いストレートで多数のブレーキングゾーンを繋いだようなレイアウトであり、ドライバーがマシンとピレリのタイヤから最大限の性能を引き出すことに集中する、以前のレギュレーションを彷彿とさせるレースとなった。
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「ドライバーの立場から言えば、昨年どこでレースをしたいかと聞かれたら、スパだと答えていただろう。今年は、シルバーストーンやスパではなく、ハンガリーとオーストリアと答えるかもしれない。おかしいと思われるかもしれないけど、それが現実なんだ」と、ハースのオリバー・ベアマンは週末を前に語った。
ハンガリーGPの週末は、一部で舗装の状態に問題があり、路面はバンピーで、さらに強い風にも悩まされるなど難しいコンディションだった。
しかしその一方で、軽量化され、より俊敏になった2026年型マシンによって過去よりも接近戦がしやすくなり、FIAがシャシー面で進めてきた改善の成果も見て取れた。
エステバン・オコン(ハース)は次のようにハンガリーGPを振り返った。
「すごく良かったよ。ギヤの選択や、自分が望むドライビングスタイルをより自由に選べるようになった。その点は本当に大きな進歩だ。少し昔のF1を思い出したよ」
「やっぱりこのサーキットは今でも一番好きだね。本当に大好きなんだ。週末の最初から最後までずっと笑顔だったよ」
オコンは、2021年にアルピーヌで自身唯一のF1優勝を飾った思い出の舞台への愛着をにじませ、そうコメントした。
アウディのガブリエル・ボルトレトも、ハンガリーGPは今シーズンの中でも特に楽しめたレースだったと話している。
「今日は昨年のレースに少し近い感覚だったね。ここはエネルギーに余裕のあるサーキットだから、クリッピングしたり、スーパークリッピングしたりする必要がなかったんだ」
「エネルギー残量に余裕があるから、マシン同士の最高速の差もそれほど大きくならない。その意味では、今年はオーバーテイクのチャンスが多かったと思う」
この意見には、レーシングブルズのアイザック・ハジャーとリアム・ローソンも同調した。2人はハンガリーGPでそれぞれ6位と8位に入賞している。
「ストレートの終わりまでしっかり最高速まで加速できる。昔ながらのレースに戻った感じで気持ちいいよ」
そうハジャーは語った。
「でも今は、『エネルギーに余裕のあるサーキット=良いサーキット』なんて評価になってしまっているのが少し悲しい。そういう基準でコースを語る時代なんだ」
「スパは世界でも最高のサーキットのひとつだけど、今年のマシンでは最悪の部類だった。こういうレースができるのは本当に嬉しい。ザントフールトもきっと良くなるはずだから期待している。でも、その次のモンツァが来る前に、こういうレースを楽しんでおかないとね」
一方、ローソンもスパとの違いを強調した。
「間違いなくスパより良かったよ」
「おそらく一番ひどいサーキットから、一番良いサーキットのひとつへ来た感じだね。エネルギーマネジメントという点では先週よりずっと楽だったし、全体的にも間違いなく楽しめるレースだったよ」
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