モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは2001年の全日本GT選手権GT300クラスを戦った『モスラーMT900R』です。
* * * * * *
『ヴィーマックRD320R(2002年)』GT300を変えたレーシングスポーツ【忘れがたき銘車たち】
そのプロトタイプカー的なマシンな成り立ちと脅威的な速さでライバルを驚かせたヴィーマックが全日本GT選手権(JGTC)のGT300クラスにデビューする1年前、2001年のJGTC GT300クラスにヴィーマックのような準プロトタイプカー的見た目のマシンが登場した。そのマシンが今回紹介する『モスラーMT900R』である。
MT900Rというクルマは、モリソン・モスラーというアメリカの会社が製作したスーパーカー『MT900』のレーシングバージョン。オリジナルのパイプフレームシャシーにLS6というC5型コルベットに搭載されていた5.7リッターV型8気筒エンジンをリヤミッドに搭載したオリジナルのレーシングカーだった。
このMT900Rは、2001年のデイトナ24時間レースのGTSクラスで本格的なデビューを果たすと、いきなりクラスのポールポジションを獲得する。その活躍を見て、MT900Rに惚れ込んだレーシングチーム、チーム・スリランカの代表が、2001年のJGTCへの導入を決めたのだった。
迎えた2001年のJGTC開幕戦TIサーキット英田ラウンド。ディランタ・マラガムワと浅見武にマシンが託されると予選で8番グリッドを獲得する。決勝は13位と入賞には至らなかったものの、まずまずの速さを見せたMT900Rの実力に期待が高まった。だがその後、性能調整のために搭載された100kgのウエイトや、リストリクターによる吸気制限で本来の性能が発揮できない状況が続いてしまう。
それでも非選手権戦だった特別戦のマレーシア・セパンラウンドでは、MT900Rの開発ドライバーだったジョアン・バルボーザを迎えて予選でフロントロウを獲得し、決勝でも5位フィニッシュを果たすなど健闘を見せた。しかし、最終的に2001年は、第2戦富士スピードウェイラウンドでの1度のみの入賞に終わった。
前述の性能調整などの影響で、2001年は上位入賞を果たせなかったMT900R。2002年以降には時折速さを見せ、結果的に2010年代に至るまで参戦を続けていき、GT300クラスに欠かせぬ長寿マシンになっていくのであった。
[オートスポーツweb 2025年04月23日]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「放送をスクランブル化すれば良い」の声も! 各地でNHKの「カーナビ受信料未払」問題多発…なぜ? パトカーや消防車は対象外にするべき? いま何が起きているのか
「安易な登山」は本当に自己責任なのか? 「救助費用は全額自己負担」は正論? “自己責任論”の裏に潜む国家の資源選別問題とは
青信号になっても動かないクルマに「プッ!」催促してはダメ? 法的にはどうなの「そもそもトラブルの元」
アルファードの中古車相場が下落中!! リセール最強神話崩壊の原因が納得過ぎる
【CG】日産「新型エルグランド」まもなく公開! 15年ぶり全面刷新で「ツブツブ顔」に!? 高性能ハイブリッド搭載の「アルファード対抗馬」予想CGをデザイナーが作成
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
何やったか忘れたけど捕まったよな…