現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 暑くて悶絶どころかヤケドまであるぞ! 真夏の炎天下に置かれたクルマに乗り込むときにダメージを受けない対策とは

ここから本文です

暑くて悶絶どころかヤケドまであるぞ! 真夏の炎天下に置かれたクルマに乗り込むときにダメージを受けない対策とは

掲載 19
暑くて悶絶どころかヤケドまであるぞ! 真夏の炎天下に置かれたクルマに乗り込むときにダメージを受けない対策とは

 この記事をまとめると

■クルマは金属の塊なので夏場は下手に触るとヤケドする可能性もある

信じられないだろうが昔のクルマはエアコンレスが当たり前! 当時のオーナーが真夏にしていた涙ぐましい努力とは

■車内も高温となっており、ステアリングやシフトノブ、シートでヤケドする事例もある

■窓の開閉やエアコンをうまく使うと車内の温度を効率よく下げることが可能だ

 クルマは鉄の塊なのでヤケドしやすい

 日本各地で連日35度以上の猛暑日が続くこの夏。日中に屋外で駐車する際には、あらかじめサンシェードなどで全窓を覆う、ハンドルやシフトレバー、チャイルドシートといった、とくに熱くなると危険な場所をカバーしておく、などの熱対策が重要になってきますが、それでもうっかり炎天下にそのまま駐車して、「車内がとんでもない高温になってしまった!」というときもありますよね。

 そんなときに、いきなり車内に乗り込んでしまうのは危険がいっぱい。火傷をしたり、気分が悪くなったりしないためにも、ここだけはチェックしてほしいところがあります。

 そのひとつ目が、いきなりドアノブを触らないということ。クルマのボディは金属なので、とくに温度が高くなりやすいものです。かけた水が一瞬で蒸気になる、たまごが焼ける、なんてことも実際にありうるくらいの高温です。でも、ドアを開けるにはどうしても手を使わなければなりません。

 その場合はタオルなどで手を覆ってからドアノブを掴んだり、電動パワースライドドアがあるクルマなら、先にスライドドアから乗り込むのもいいですね。いきなり素手で触るのは避けましょう。

 ふたつ目が、ハンドル、シフトレバー、シートの熱さをチェックし、和らげることです。フロントガラスやサイドのガラスをシェードで覆っておいたり、ハンドル専用の遮熱カバーをしておけば、ハンドルが危険なほど高温になるのを防げますが、それをやっていない場合は要注意。

 対策としては、水に濡らすと冷え冷えになるタオルでくるんで熱を取る方法や、10円玉を貼り付けると比較的すみやかに熱を取ることができます.

 シートの表面も熱くなっています。とくにレザーシートは高温になりやすい傾向があるので、熱が取れてくるまでバスタオルなどで覆ってから座るといいでしょう。短パンなど露出度の高い服装のときにはとくに気をつけて。

 また、チャイルドシートはバックルの金具に注意。チャイルドシート表面はそんなに熱くなっていなくても、金具の部分だけチンチンに熱くなっていることもあります。そんなときにも、ハンドルと同じ方法で熱を取るようにしましょう。

 JAFがちゃんと実験した結果はこれだ!

 さて、あとは高温になった車内のムンムンとした熱をどうすればはやく冷やせるのか。

 これにはさまざまな説があり、たとえば運転席のドアと対角線上にある後席左側のドアを開けて、運転席のドアをウチワのようにバタバタと動かし、風を発生させて熱気を追い出すという方法。これは実際にトライしてみましたが、ドアをバタバタさせるのは予想以上に力が必要で、35度以上の炎天下でそんなことをしているうちに、自分が熱中症で倒れてしまいそうになり、あえなく断念。

 その間に子どもを外で待たせたり、幼い子なら抱っこしながらやるなんてとても無理なので、この方法はお勧めしません。

 ではどうすれば? という答えは、JAF(日本自動車連盟)が2016年に行ったユーザーテストで判明していました。このテストは、「同じ車両を5台用意して、車内温度が55度になったタイミングで5通りの方法を試し、どれがもっとも車内温度を下げることができるか」、というもの。

 その結果、「エアコンは使わず、助手席の窓を開けて運転席のドアを5回開閉する」方法では47.5度まで低下。「エアコンは使わず、市販の冷却スプレーをシートに10秒ほど吹きかける」方法では、3分で50.1度まで低下。「窓は開けず、エアコンの温度設定をLo、外気導入にする」方法では、10分で29.5度に低下。

「窓は開けず、エアコンの温度設定をLo、内気循環にする」方法では10分で27.5度に低下。そして「窓を全開にし、エアコンをLoに設定して外気導入で走行。2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環にして3分走行する」方法では、5分で28度まで低下しました。

 ということで、もっとも早く、もっとも温度を下げることができたのは、「窓を全開にし、エアコンをLoに設定して外気導入で走行。2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環して3分走行する」方法でした。とにかく、触ると危険なところの熱さえ大丈夫だと判断できたら、さっさと走っちゃう。というのがいちばん良いということですね。もし、雨の日などで窓を全開にすることができないなら、「エアコンを内気循環でかける」のがベターです。

 最近はハンディタイプの扇風機などを持ち歩く人も増えていますので、車内でも有意義に活用して、猛暑日のドライブを少しでも快適にしてくださいね。

関連タグ

こんな記事も読まれています

「サブマシンガンで襲われても大丈夫!?」テスラが驚愕の新車「サイバートラック」納車開始 衝撃の実験内容とは
「サブマシンガンで襲われても大丈夫!?」テスラが驚愕の新車「サイバートラック」納車開始 衝撃の実験内容とは
乗りものニュース
ルート66でエリア51へ SUVに並ぶファミリーカーにも ヒョンデ・サンタクルーズへ試乗
ルート66でエリア51へ SUVに並ぶファミリーカーにも ヒョンデ・サンタクルーズへ試乗
AUTOCAR JAPAN
フィアット初代「パンダ」は「人生に必要不可欠なもの」エンジンブローしても現行パンダに増車するほどの魅力とは
フィアット初代「パンダ」は「人生に必要不可欠なもの」エンジンブローしても現行パンダに増車するほどの魅力とは
Auto Messe Web
電動化初年度の2024年STCCカレンダー発表。6月開幕のヨーテボリ市街地“デュエル”含む全6戦に
電動化初年度の2024年STCCカレンダー発表。6月開幕のヨーテボリ市街地“デュエル”含む全6戦に
AUTOSPORT web
「艶消し塗装」がカッコいい! 全長4.1mの「小さな高級車」登場! パワフルなエンジン搭載の「新型コンパクトSUV」の反響とは
「艶消し塗装」がカッコいい! 全長4.1mの「小さな高級車」登場! パワフルなエンジン搭載の「新型コンパクトSUV」の反響とは
くるまのニュース
トヨタ・ハイラックスが電動化 2.8Lディーゼルに「ハイブリッド」 燃費と走破性向上へ
トヨタ・ハイラックスが電動化 2.8Lディーゼルに「ハイブリッド」 燃費と走破性向上へ
AUTOCAR JAPAN
イタリアのパトカーにアルファ ロメオ「トナーレ」が就任! 歴代アルファの警察車両を振り返ろう
イタリアのパトカーにアルファ ロメオ「トナーレ」が就任! 歴代アルファの警察車両を振り返ろう
Auto Messe Web
フェラーリF1、2025年以降もラインアップ継続か。会長がルクレール&サインツとの契約延長の意向示す
フェラーリF1、2025年以降もラインアップ継続か。会長がルクレール&サインツとの契約延長の意向示す
AUTOSPORT web
亡きクレイグ・ブリーンの財団が誕生。ヒョンデなどの協力のもと、次世代の若い才能をサポートへ
亡きクレイグ・ブリーンの財団が誕生。ヒョンデなどの協力のもと、次世代の若い才能をサポートへ
AUTOSPORT web
日産が新型「最小級SUV」発表! 全長4m以下でアンダー200万円! MTとATの中間「新シフト」搭載! 「マグナイトEZ-Shift」南アに登場
日産が新型「最小級SUV」発表! 全長4m以下でアンダー200万円! MTとATの中間「新シフト」搭載! 「マグナイトEZ-Shift」南アに登場
くるまのニュース
フィアット『パンダ4×4』、デビュー40周年…日本では最終モデルが登場
フィアット『パンダ4×4』、デビュー40周年…日本では最終モデルが登場
レスポンス
ただいま人気上昇中!車中泊のリアル実態調査|初心者へのおすすめグッズも紹介
ただいま人気上昇中!車中泊のリアル実態調査|初心者へのおすすめグッズも紹介
グーネット
愛車の履歴書──Vol29. 三上博史さん(前編)
愛車の履歴書──Vol29. 三上博史さん(前編)
GQ JAPAN
FIA F2王者のF1候補生、プルシェールがついに初来日! ローソンとはキャラも違う?「SFテストはできる限り楽しむよ!」
FIA F2王者のF1候補生、プルシェールがついに初来日! ローソンとはキャラも違う?「SFテストはできる限り楽しむよ!」
motorsport.com 日本版
VW随一のホットな「Rシリーズ」、その原点『R32』のカタログは意外にもクールだった
VW随一のホットな「Rシリーズ」、その原点『R32』のカタログは意外にもクールだった
レスポンス
ファーストカーでも充分OK──新型スズキ スペーシア試乗記
ファーストカーでも充分OK──新型スズキ スペーシア試乗記
GQ JAPAN
やっぱり大量発生「ノーマルタイヤで立ち往生」国も怒りの「法令違反です!」雪シーズン本格化
やっぱり大量発生「ノーマルタイヤで立ち往生」国も怒りの「法令違反です!」雪シーズン本格化
乗りものニュース
複雑奇怪なMotoGPシート争い。ジャンアントニオから一転ホンダのマリーニ獲得は正解?それとも【MotoGPコラム】
複雑奇怪なMotoGPシート争い。ジャンアントニオから一転ホンダのマリーニ獲得は正解?それとも【MotoGPコラム】
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

19件
  • 【そのひとつ目が、いきなりドアノブを触らないということ。クルマのボディは金属なので、とくに温度が高くなりやすいものです。】

    もうね、ドアノブが金属でできていると思っている段階で、この記事に信憑性なんか無いから読む必要ないよ、まさに時間の無駄!

    それとも60年代のプッシュ式のことかい? 確かにあれならドアハンドル自体は金属製だ!

  • ベルトのバックルで火傷するのが一番多いんじゃないかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで! 登録してお得なクーポンを獲得しよう
マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村