世界的に有名な3文字――G、T、R
この記事の公開日は2023年12月6日。今から16年前の今日――すなわち2007年12月6日に発売された名車をご存じであろうか? 答は、R35型・日産GT-Rである。
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【画像21枚】登場時のR35GT-R、その詳細を見る!
今や日本を代表するハイパフォーマンスカー、”スーパーカー”として、ワールドフェイマスな存在となった日産GT-R。そのルーツがスカイラインGT-Rにあることは、今あらためて説明するまでもないだろう。最後のスカイラインGT-RであるBNR34が2002年に生産を中止して以来、「GT-R」の名を持つモデルの不在が続いた訳だが、そこからR35型GT-Rの発売へと至るには、いくつかの動きがあった。
まずは、BNR34がまだ現役であった2001年、東京モーターショーにてGT-Rコンセプトを出品。今振り返ると、この時点でR35型GT-Rの形がほぼ出来上がっていたのがよく分かる。2005年の東京モーターショーではGT-R PROTOを発表、そして2007年9月には車名を「NISSAN GT-R」とすること、翌10月に詳細を公表することをアナウンス、同時に専用サイトを開設し、予約注文受付を開始した。そしてその10月24日のリリースにおいて、12月6日の国内発売が正式発表されたのである。
1969年のPGC10以来、スカイラインGT-Rは、ベースとなるスカイラインとプラットフォームをシェアしながら、その動力性能を極限まで高めたモデルであるのが常だった。しかしそこにはやはり性能的な限度があり、その制約の中で苦しんできた面もあったのだが、R35ではスカイラインから独立したモデルとして専用の設計がなされ、そうした軛から解放されることとなった。
その最大の特徴は、エンジンを車体前方に置き、トランスミッション、 4WDトランスファーを車体後方に置いたトランスアクスル方式で、あらゆる走行状況において最良の前後重量バランスやトラクションを得ることに成功。搭載されるエンジンは3.8LのV6 DOHCにツインターボを装着したVR38DETTで、最高出力480ps/最大トルク60kgmを発揮する。トランスミッションはGR6型デュアルクラッチトランスミッションで、パドルシフトによる素早い変速と、ダイレクトでリニアな走りを実現している。
ボディはむろん2ドア・クーペのみ、スカイラインと袂を分かったとはいえ、丸型テールや精悍なフロントマスク、サイドのウィンドウグラフィックなどにその面影は残る。空力性能も優れたもので、Cd値は0.27。カーボンやアルミダイキャスト、スチールが最適な配置で使用されたボディは、高剛性としなやかさが両立されていた。
次期モデルは完全電動化…?
当時の希望小売価格はベースモデルで777万円、ブラックエディションで792.75万円、プレミアムエディションで834.75万円(いずれも消費税込み)。R35型GT-Rは様々な改良を受けつつ今も現役のモデルであるが、日産は今年(2023年)のジャパンモビリティショーで、「ニッサン ハイパフォーマンス」という名のコンセプトカーを発表。このモデルが、EVとなる次期GT-Rへと繋がるのではないかと話題を呼んでいる。
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みんなのコメント
当初はミッションやデフのトラブルありましたが何年進化して素晴らしさが熟成された車になった感じがします。