6月27日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでスーパーGT第3戦の公式予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのはGT500クラスが19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)、GT300クラスが18号車UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)だった。
高温多湿のマレーシアに、スーパーGTのレースが帰ってきた。12年ぶりの開催となる今回のセパン戦は、ワイルドカード2台を含めて2クラス合計34台がエントリー。予選は厳しい暑さが和らぐ夕刻16時30分(日本時間17時30分)からのスタートとなり、現地の天候は曇りであった。
■優勝目前で悲運のストップ、スバルBRZを襲ったのはオイル系トラブル。名機EJ20エンジンの継続使用についても聞く
GT500クラス
GT500クラスのQ1では、まず100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTが計測1周目から1分52秒台のタイムをマーク。なおこの時点で、2007年のセパン大会で記録されたGT500のコースレコード、1分54秒306(TAKATA 童夢 NSXの小暮卓史が記録)は早々と塗り替えられた。
その後計測2周目からフライングラップに入った12号車TRS IMPUL with SDG Z、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTらが1分51秒台のタイムで次々トップに立ったが、圧倒的な速さを見せたのは19号車WedsSportだった。
GT500で数少ないヨコハマタイヤユーザーであるWedsSportは、国本がQ1を担当。2度目のアタックでただひとり1分50秒台に入れる1分50秒856というタイムで、Q1をトップ通過した。
100号車STANLEYシビックや14号車ENEOS X PRIME GR Supraなど、比較的サクセスウエイトを積む車両が11番手以下に沈みQ1敗退を喫する中、ポイントリーダーで70kgものサクセスウエイトを抱える(実際には36kgのウエイトと燃料流量の2段階ダウン)1号車au TOM'S GR Supraは、坪井翔の手により10番手でQ2進出。ランキング2番手で42kg搭載の38号車KeePer CERUMO GR Supraも、大湯都史樹が重さを感じさせない走りで4番手に入り、Q2に駒を進めた。
迎えたQ2では、好調スープラ勢の一角、ランキング5番手の39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraにトラブル発生。エキゾーストから白煙が出ており、炎も確認された。ドライバーのサッシャ・フェネストラズはターン9立ち上がりのファイヤーステーションに急遽舵を切ってストップ。迅速な消火により車両炎上は避けられたが、セッションは赤旗中断となった。
再開後のセッションでは、各車基本的に計測3周目でのアタックとなった。GT500唯一のダンロップタイヤ勢、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTの伊沢拓也が1分50秒388でトップに立ったが、19号車WedsSportの阪口が異次元のアタックを披露。全セクター最速で1分49秒748というタイムを叩き出し、ポールポジションとなった。2番手には8号車ARTAが食い込んだが、コンマ6秒という大差がついた。
なお3番手は64号車Moduloで、37号車Deloitte TOM'S GR Supraを挟んで5番手につけた3号車Niterra MOTUL Zが日産勢最上位となった。ポイントリーダーau TOM'Sは8番手から決勝レースを迎える。
GT300クラス
19台エントリーのGT300は、2組に分かれてQ1を実施し、各組上位6台がQ2に進んでポールを争う。16時半からは、まず10台参加のA組からスタートした。
まずターゲットタイムを記録したのは、45号車PONOS FERRARI 296のケイ・コッツォリーノ。2分03秒304という好タイムをマークし、ライバルはこれを上回れずにいた。
その中でトップタイムを塗り替えたのは、ワイルドカード参戦の611号車EBM GIGA 911 GT3を駆るドリアン・ボコラチー。ポルシェ・アジア・パシフィックの選抜ドライバーでもある彼はフリー走行から速さを見せており、2分03秒107でトップに立つと、翌周には2分02秒623までタイムを上げた。これは2013年大会でARTA CR-Z GTの高木真一が記録したGT300のコースレコード、2分03秒025を更新するものだった。
611号車に続くのは、45号車PONOS、52号車Green Brave GR Supra GT。レギュラー陣がスパ24時間に参戦している関係で代役ドライバーで参戦している4号車グッドスマイル 初音ミク AMGも、奥本隼士が4番手に食い込んでQ2に進んだ。
一方、ポイントリーダーの65号車LEON PYRAMID AMGと、前戦優勝でランキング2番手につける6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは相次いでノックアウト。後方グリッドに回ることになった。ランキング3番手の26号車ANEST IWATA RC F GT3はシード権の兼ね合いにより、参戦台数が絞られたセパン戦は欠場となっており、今回のレースでシリーズ争いにも動きが出そうだ。
Q1のB組で速さを見せたのは、87号車METALIVE S Lamborghini GT3の松浦孝亮。ターゲットタイムを刻んでいた31号車apr LC500h GTのオリバー・ラスムッセンを上回る2分03秒165をマークすると、そのままB組トップ通過を決めた。
午前のFP2でトップだった18号車UPGARAGEも小林が2番手に食い込んだ。翌周にもタイムを伸ばしたのだが、後半セクターが伸びずトップ奪取はならず。3番手は31号車LC500hだった。
なお、611号車ポルシェと同じくワイルドカード参戦しているEBM(アール・バンバー・モータースポーツ)の一角、333号車EBM Vantage GT3はタイムが伸びず、B組最下位で18番グリッドからのスタートになった。
ポールを決するQ2では、まず87号車JLOCのウラカンが2分02秒734でトップに立ち、僅差で61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが続いた。その後トップタイムは52号車Green Braveによって塗り替えられた。
しかし、上記ライバルを一掃するような速さを見せたのが、UPGARAGEのルーキー、野村勇斗だった。野村は2分02秒219でトップに立つと、翌周も前半セクターでタイムを削り、2分02秒110にタイム更新。ポールポジションを確実なものとした。UPGARAGEにとっては今季車両をNSXからAMGにスイッチしてから初、3戦目の野村にとっても初のポールとなった。
2番手フロントロウに並ぶのはGreen Brave。グリッド2列目はJLOCのランボルギーニ2台が続いた。前戦富士でトップ快走中の最終ラップでエンジンブローする悲劇に見舞われたSUBARU BRZは、5番グリッドからリベンジ戦に挑む。
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