ヤリスやノートに比べると、フィットは明らかに失速か?
今コンパクトカーは「トヨタ ヤリス」の一人勝ち状態です。ヤリスファミリーの合計販売台数は2021年1月が1万8516台で、2月は大台を突破して2万559台に達しました。
一方、日本一売れているクルマの座を競っているホンダの軽自動車「N-BOX」は、1月が1万6369台で、2月は1万8591台と2021年になってからは連続してヤリスの後塵を拝しています。
そして、コンパクトカーとしてガチのライバルである「ホンダ フィット」の販売台数は1月が5889台(登録車ランキング10位)、2月が5782台(同12位)と明らかに沈んでしまいました。ちょうど1年前にフルモデルチェンジをしたフィットですが、スタートダッシュとなった昨年2月との前年同月比較では70.3%と、はやくも新車効果が失われてしまったのでしょうか?
同じくライバルで、2020年12月にフルモデルチェンジした「日産 ノート」の販売台数は1月が7532台(同6位)で2月は7246台(同7位)と、フルモデルチェンジ直後としては絶好調ではないものの、それと比べてもフィットは明らかに売れていません。
フィットは世界的な半導体不足で減産に追い込まれていた
この状況もあって、フィットへの批判的な声も聞かれます。そもそも割高という声や、グリルレスの新しいデザインテイストは押し出しがなくてカッコ悪いという指摘、燃費よりも乗りやすさを重視したハイブリッドを市場は求めていないのでは? という見方までさまざま。しかし実は、フィットは売れていないのではなく、作れない状況にあったのでした。
というのも世界的な半導体不足の影響で、各自動車メーカーは生産調整を強いられています。フィットやN-BOXを生産している鈴鹿製作所もその例にもれず、2021年になってから減産を続けていました。単なる生産調整というレベルではありません。2月には5日間もラインを止めることもあったというほどで、2020年度全体でみると鈴鹿製作所の減産分は約2.5万台に達するというのです。
というわけで、現時点でフィットが減速したように見えるのは、クルマ自体の問題というよりは生産休止の影響と考えるのが妥当です。フィットの販売面での実力をはかるには、減産状態が解消する必要がありそうです。
3月の販売台数でフィットの商品力がわかる
そこでホンダ広報部に確認したところ、3月に入ってからは生産休止措置を取っておらず、大きな生産影響は無い見通しで、来期には影響しない見通しとのこと。つまり3月以降の販売データが、フィットの本当の実力を示すというわけです。
年度末の3月というのは、例年であればコンパクトカーが年間でもっとも売れる時期。例えば2020年3月にはフィットは1万4845台を販売して、登録車ランキングでは2位となっています(当時の1位は「トヨタ カローラ」)。
逆に、このタイミングでランキング上位に戻ってくることができないようであれば、フィットには商品力を改善するための大幅なテコ入れが必要という話になりそうです。今後の販売状況に要注目です。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※
写真1枚目:ホンダ フィット クロスター
写真2枚目:トヨタ ヤリス クロス
写真3枚目:ホンダ N-BOX
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みんなのコメント
そもそも1年前の今頃はヤリスなんて敵じゃないという風潮だったのにな。