■「皇帝」とまで呼ばれたレーシングドライバーの秘蔵の1台
F1史上最多となる7度のドライバーズチャンピオンを獲得し「皇帝」と称されたドイツ出身のレーシングドライバー、ミハエル・シューマッハ氏。
そんな歴史に残るレーシングドライバーがひそかに所有していたポルシェ「カレラGT」が中古車市場に現れました。
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そのキャリアの大部分がフェラーリで築かれ、晩年にはメルセデスにも在籍したシューマッハ氏ですが、実は当時ポルシェのスーパーカー「カレラGT」を所有していたことが明らかになっていました。
そして、そんな「皇帝のカレラGT」が、ドイツの中古車市場に登場し話題となっています。
2003年から2006年にかけて販売されたカレラGTは、5.7リッターV型10気筒エンジンをミッドシップに搭載し、そこに6速MTが組み合わさります。
最高出力は612ps、最大トルクは60.2kgm、そして最高速度は330km/hオーバーと発表される、ポルシェ史上に残るスーパーカーです。
ボディサイズは全長4613mm×全幅1921mm×全高1166mmと、現代のスーパーカーに比べるとやや小ぶりです。
ボディの大部分はカーボンファイバーで構成されており、大排気量エンジンを搭載していながら車両重量はわずか1380kgとなっており、この軽量化の恩恵を受けた結果、0-100km/h加速は3.8秒。
約5000万円という価格で世界限定1500台の予定で販売され、実際にはおよそ1270台が生産されたといいます。
今回中古車市場に登場したカレラGTは、2004年に製造されたものです。
ボディカラーは「バサルトブラック」、ホイールもグロスブラックでまとめられていますが、ホイールに彩られたレッドのラインと、同じくレッドのブレーキキャリパーがアクセントとなっています。
インテリアもブラックレザーでまとめられており、メーカーオプションのエアコンやダークグレーのラゲッジセット、サウンドシステムなどが備わっており快適なドライブを可能としています。
また、ポルシェの正規販売店でメンテナンスを受けていたとされていた極上個体となっており、走行距離は約1万4200kmです。
一見すると「皇帝」が所有していたものかどうかを判断することはできません。
しかし、リアの「Carrera GT」というエンブレムの上部に、控えめにではありますが「M.S」というイニシャルプレートが掲げられていることがわかります。
当時のシューマッハ氏は、フェラーリに所属していたことからカレラGTを所有していることを強くアピールすることができなかったようです。
そうした事情から、このカレラGTも比較的「地味」なスタイリングとなったものと考えられます。
そんな「皇帝のカレラGT」ですが、価格は非公表となっていますが、販売店によると、2022年6月27日現在は1万9500ユーロ(約2億7900万円)でのオファーとなっているようです。
2022年1月にはアメリカのオークションで2005年式のカレラGTが190万ドル(約2億6800万円)で落札されたことが話題となりました。
現時点ではこれがカレラGTの最高値記録とされていますが、「皇帝のカレラGT」の取引が成立すれば、それを上回る可能性は高そうです。
※ ※ ※
ポルシェの誇るスーパーカーとして期待されたカレラGTですが、実際にはかなりのドライビングスキルを要するものであり、誰にでも扱えるものではなかったようです。
歴史に残るF1ドライバーであるシューマッハ氏なら、そんなカレラGTを意のままに操ることができたのでしょうか。
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