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改良でパワフル&タフに 2026年仕様 トヨタbZ4X レクサス譲りのタッチモニター獲得

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改良でパワフル&タフに 2026年仕様 トヨタbZ4X レクサス譲りのタッチモニター獲得

バッテリーの容量拡大と航続距離の伸延

現在のトヨタで、バッテリーEVの主力モデルとなっているのが、bZ4X。早いもので、フェイスリフトの時期が来たらしい。ヘッドライトはスリムになり、ホイールアーチを囲むトリムはグロスブラックに塗られるなど、見た目がリフレッシュされる。

【画像】改良でパワフル&タフに 2026年仕様 トヨタbZ4X 日本で買える近似サイズのEVたち 全138枚

だが最大のトピックといえるのが、69.0kWhへの駆動用バッテリーの容量拡大と、50-60km程度の航続距離の伸延だろう。現在のバッテリーの実容量が当初からどれだけ減少したのか、メーターパネルで確認することも可能になった。

インバーターには、高効率なシリコンカーバイド基盤を採用。トランスミッションも精度を高め、パワーアップさせつつ、駆動系統でのエネルギーロスを減らしたという。

フロントサブフレームの変更とフロア部分の構造用接着剤の増量で、シャシー剛性は高められた。スプリングとダンパー、ブッシュ類も新しくなり、特に後席側での乗り心地も良くなったと主張される。

2モーターで343ps レクサス譲りのタッチモニター

最高出力は、ツインモーター仕様では125psも増強され343psに。0-100km/h加速は、1.8秒短縮したとのこと。シングルモーター仕様も、20ps増しの224psになった。

内装は、ワイヤレス充電パッドが2面並ぶセンターコンソールを得るなど、大幅に一新。ダッシュボードはクロス張りからラバー仕上げに変更された。空間自体は変わらず、前後とも大人でも問題ないゆとりがある。シートは座り心地が良く、荷室も広い。

レクサスRZ譲りとなる、インフォテインメント・システムを得たのもトピック。実際に押せるボタンは減ったものの、モニター上の固定メニューのおかげで、操作性は明らかに向上した。アップル・カープレイからトヨタのシステムへの復帰も、簡単になった。

従来より間違いなく機敏 落ち着いた乗り心地

プロトタイプを発進させてみると、ツインモーター版の125ps増しは明らかに体感できる。bZ4Xは、従来より間違いなく機敏に走る。

ステアリングホイール裏に回生ブレーキを調整するパドルが備わるが、従来どおりワンペダルドライブやアダプティブ・モードは選べない。ブレーキはバイワイヤ制御で、効きは漸進的だと感じた。

トヨタは、今回のフェイスリフトで動的特性も磨き込んだ。ソフト側のヒョンデ・アイオニック5と、ハード側のテスラ・モデルYの間にあるような、丁度いい塩梅。クルマの特徴に合致している。

乗り心地は全体的に落ち着いており、シャープとはいえないまでも、操縦性も好印象。アルミホイールは18インチか20インチを選べるが、タイヤの違いの影響か、高速道路では18インチの方がノイズは小さいようだ。

1モーターの電費は6.2km/kWh 賢明な選択肢

航続距離は、18インチ・ホイールのツインモーターで従来の460kmから505kmへ、シングルモーターで502kmから569kmへ伸びている。急速充電は最大150kWで変わらないが、事前にバッテリーの状態を最適化する機能が備わる。

今回はシングルモーター版を長めに運転し、電費は6.2km/kWhが表示されていた。駆動用バッテリーの容量は、ライバルより10kWhは小さい。それでいて、競争力の高い実際の航続距離を叶えた可能性がある。

価格は未発表。現行型は、英国ではアイオニック5やルノー・セニック Eテックより若干お高め。バッテリーEVの投入へ消極的なトヨタだが、フェイスリフトのタイミングで、少し下がることを期待したい。

bZ4Xのツインモーター版は、一定の悪路性能を有する。賢明な選択肢としてのポジショニングを、今回のアップデートは効果的に高めることになるだろう。好調な同社らしい飛躍的なモデルの登場は、もう少し先になるようだが。

トヨタbZ4X 73kWh FWD(2026年仕様プロトタイプ)のスペック

英国価格:約4万ポンド(約780万円/予想)
全長:−mm
全幅:−mm
全高:−mm
最高速度:160km/h
0-100km/h加速:7.4秒
航続距離:569km
電費:7.4km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1930kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:69.0kWh
急速充電能力:150kW(DC)
最高出力:224ps
最大トルク:30.4kg-m
ギアボックス:1速リダクション(前輪駆動)

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

1件
  • kvg********
    すべてをディスプレーで操作するのではなく
    オーディオやエアコンは物理スイッチやディスプレイスイッチでもワンタッチで操作できるようにしているようで、使いやすいと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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