■ダイハツ「ちいさい軽セダン」に再注目!
ダイハツ「ミラ」といえば、スズキ「アルト」と並び、長らく同社の主力車種として販売されてきた軽セダンです。
【画像】超カッコいい! これがダイハツの「ちいさい軽セダン」です!
これまで数多くの派生車種が誕生しましたが、なかでも現在まで根強い人気を誇るのが「ミラジーノ」です。5代目「ミラ」(1998年~2002年)の追加グレードとして登場した、クラシカルなレトロ調デザインを特徴とする1台です。
この系譜を継ぐモデルとして、2018年には「ミラトコット」も登場しましたが、2023年に生産を終了。現在は、低燃費と低価格を武器にする「ミライース」が唯一のラインナップとなっており、往年のミラブランドを1台で支えている状況です。
こうした背景もあり、改めてミラジーノに熱い視線が注がれ、復活を望む声が日増しに高まっています。
初代ミラジーノは1999年、5代目ミラの追加グレードとしてデビューしました。時代に逆行するような「丸目2灯」のレトロなデザインで一躍脚光を浴びましたが、その造形は1960年代の名車「コンパーノ」がモチーフともいわれています。
進化の過程では、軽のボディに1リッターエンジンを搭載した「ミラジーノ1000」という稀少なモデルも誕生しました。しかし、中身が普通車のため軽自動車のような維持費の安さが享受できず、わずか2年ほどで姿を消すこととなりました。
2004年のフルモデルチェンジでは、ついにミラから独立した単独車種へと昇格。内装の質感にもこだわり、欧州車のようなプレミアム感を打ち出した意欲作として、独自のファン層を広げます。
しかし、時代の主役が広さや燃費を重視するスーパーハイトワゴンへと移り変わるなか、5ドアハッチバックのジーノは苦戦を強いられ、惜しまれつつも2009年にその歴史に幕を閉じました。
その後登場したミラトコットは、ジェンダーレス時代を象徴するクリーンかつシンプルなデザインを採用しましたが、やはりスーパーハイトワゴンの壁は厚く、2023年をもって生産を終了しています。
こうした経緯を経て、いま再びミラジーノが注目を集めています。昨今の「ネオクラシック・ブーム」は軽自動車界にも波及しており、2000年代前後の名車たちが再評価されているのです。
特に初代ミラジーノは、愛らしいルックスに加え、キビキビ走る「ターボエンジン」と操る楽しさのある「5速MT」を組み合わせたグレードが存在しました。「レトロなのにスポーティ」という唯一無二のキャラクターが、走りにこだわる層からも支持を集めています。
現在では、中古車を丁寧に直して乗るレストア派が増えているほか、ベース車をミラジーノ風に仕立てる専用パーツが販売されるなど、カスタムシーンでも盛り上がりを見せています。ネット上でも「ミラジーノ復活」を夢見るファンは多く、希少なパーツを探し出しては手塩にかけて修復する様子が見られます。
その魅力として多くの人が挙げるのが、時を経ても色褪せないデザインです。往年の名車を彷彿とさせるスタイルについても、「ここまで徹底して世界観を再現しているのが潔い」「軽自動車だからこそ、この遊び心が形になる」と好意的に受け止められています。
また、2代目は加速が緩やかなNA(自然吸気)エンジンのみとなりましたが、それすらもファンにとっては「健気に走る姿が愛おしい」と、ある種のチャームポイントとして捉えられているようです。
昨今の軽自動車は、運転支援システムを搭載するなど装備が充実し、便利で快適になった一方で、個性を求める層にとっては、似通ったデザインに落ち着いてしまった現状に物足りなさを感じることも。
今回、話を伺ったミラジーノのオーナーはその魅力を次のように語ります。
「レトロ調のクルマは他にも存在しましたが、ミラジーノはデザインとしての調和が取れていると思います。先進の安全装備こそありませんが、しっかりメンテナンスすれば今でも普通に走れます。すでに20年近く保有していますが、手軽に旧車感覚を味わえて飽きのこないこのデザインが好きなのです」
※ ※ ※
初代の販売終了から21年、2代目からも16年という長い年月が経過しました。これほど時間が経ってもなお注目され続けている事実は、ミラジーノがいかに時代に左右されない普遍的な魅力を持っていたかを物語っているといえるでしょう。(くるまのニュースライター 金田ケイスケ)
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みんなのコメント
エッセもトコットも1代限りでしたね
コアなファン以外に需要がないような車種は改良する事も熟成させる気もなくサッサと切り捨てるのがダイハツ流