上野の東京国立博物館で、江戸の粋を現代に伝えるふたつの展覧会が同時開催中だ。平成館では大河ドラマでも話題の出版人・蔦屋重三郎に焦点を当てた特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」、そして隣接する表慶館では、現代アーティストたちが浮世を描く「浮世絵現代」展が行われている。
蔦重の功績を紹介する特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
日本をアートの聖地にするキーパーソンたち Vol.2 アートホテルを起点に前橋をアートの集積地に変える──田中仁
現在放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)で横浜流星が演じていることで注目を集める、出版人・蔦屋重三郎(蔦重)。18世紀後半、江戸の街で喜多川歌麿や東洲斎写楽といった才能を見出し、出版や浮世絵文化を隆盛させた「コンテンツビジネスの風雲児」だ。
東京国立博物館・平成館で開催中の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」は、彼の波乱に満ちた生涯をたどりながら、多彩な資料と作品群をもとに、江戸の大衆文化を革新した手腕に迫る展覧会だ。本だけではなく、人や時代をもプロデュースした蔦重の功績の全体像を、約250の作品から紐解く。さらに、蔦重は喜多川歌麿や、東洲斎写楽をはじめとする名だたる絵師を発掘したことでも知られるが、本展には浮世絵黄金期と呼ばれる18世紀末の名作が一堂に会するのも見どころだ。(前期展示:4月22日~5月18日、後期展示:5月20日~6月15日)
江戸の街を体感する没入型展示
本展は、作品展示だけでは終わらない。大河ドラマ「べらぼう」の美術チーム協力のもと、吉原仲之町通りや日本橋の街並みをセットで再現。さらにガイダンスルームでは、NHK番組『歴史探偵』制作のVRコンテンツにより、江戸の世界をリアルに体験できる。
また、本展の音声ガイドを務めるのは、大河ドラマで蔦重を演じる横浜流星。彼の生き様や江戸文化の魅力を、臨場感たっぷりにナビゲートしてくれる。加えて、オリジナルグッズも充実。蔦屋重三郎ゆかりのアイテムから、人気ブランド「BALL&CHAIN」とのコラボバッグや、蔦重が出版した黄表紙『見徳一炊夢』のぬいぐるみ、「蔦重展×イラストレーターWALNUT オリジナルグッズ」など、粋なアイテムが勢揃いしている。
特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」会期:2025年4月22日(火)~6月15日(日)
休館日:月曜日、5月7日(水)
※4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館
時間:9:30~17:00
※毎週金曜・土曜日、5月4日(日・祝)、5日(月・祝)は20時まで開館
※入館は閉館の30分前まで
※会期中、一部作品の展示替えを行います。
当日券:一般¥2,100、大学生¥1,300、高校生¥900
※本展のチケットで当日に限り同時期開催の 「浮世絵現代」(表慶館)と東博コレクション展(平常展)も鑑賞可能。
浮世絵と現代アートの邂逅した「浮世絵現代」展
蔦重展が開催されている平成館の隣、東京国立博物館・表慶館で開催中の「浮世絵現代」は、江戸時代に隆盛を極めた浮世絵を、現代の視点で再解釈しようとする試みだ。浮世絵に内在していた「時代を映す鏡」としての役割を、現代のアーティストたちがどのように継承し、進化させるかを問いかける。ジャンルも表現手法も多様な現代作家たちが、自由な発想で「浮世」を描き出した。
漫画文化との接続
「漫画往還」セクションでは、現代日本を象徴するマンガ文化と、江戸時代の浮世絵との連続性に光を当てる。 庶民の日常や感情を巧みにすくい取った浮世絵は、現代におけるマンガの表現とも深く通じている。水木しげるや安野モヨコといった人気マンガ家が参加し、それぞれのタッチで「いま」の浮世を描写。ポップでありながら、社会の断片を鋭く捉える作品群が並び、時代を超えた表現の系譜を感じさせる。
巨匠・葛飾北斎へのオマージュ
「北斎賛歌」では、世界的浮世絵師・葛飾北斎への敬意を表した作品が並ぶ。 北斎の革新的な表現力、自由な精神は、現代アーティストにも多大な影響を与えてきた。このセクションでは、粟津潔や浅葉克己による木版画作品などが展示され、北斎精神の現代的継承が鮮やかに浮かび上がる。
いまを生きる「絵師」たち
「現代の絵師たち」では、草間彌生、横尾忠則、塩田千春、KYNE、花井祐介、李禹 煥らが現代の都市に生きる匿名的な存在感を、独自のスタイルで描き出す。現代社会における「浮世」の姿を、静かに、鋭く見つめた作品が集結。江戸時代の浮世絵が、市井の人々の暮らしや心を写したように、現代の絵師たちもまた、いまを生きる人々の気配を鮮やかにすくい取っている。
「浮世絵現代」は、伝統的な浮世絵へのオマージュにとどまらず、それを解体し、再構築する野心的な試みだ。 アーティストたちが時代と向き合いながら生み出す作品群は、浮世絵が本来持っていた「柔らかく、鋭い」精神を新たに呼び覚ます。江戸と現代をつなぐ、「蔦重」展と「現代アーティストによる浮世絵」展で、刺激的な「浮世」体験を、ぜひ目撃してほしい。
「浮世絵現代」会期:2025年4月22日(火)~6月15日(日)
休館日:月曜日、5月7日(水)
※4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館
時間:9:30~17:00
※毎週金曜・土曜日、5 月 4 日(日・祝)、5日(月・祝)は20時まで開館
※入館は閉館の30分前まで
当日券:一般¥1,400、大学生¥700、70歳以上¥400、高校生以下無料
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