オレカのユーグ・ド・ショナックCEOは、最近発表された次世代LMP2レギュレーションにおいて複数メーカーによる参戦が決定し、リジェがライセンスコンストラクター2社のうちの1社としてオレカに加わることを歓迎した。
■LMDhでは4メーカーと提携
次世代LMP2カーを構成する3メーカーが決定。オレカ、リジェ、ギブソンが入札を勝ち抜く
6月に行われたル・マン24時間レース前のACO定例記者会見では、2017年に導入された現行LMP2レギュレーションに代わり、2028年から適用されるこのレギュレーションにおいて、オレカとリジェの2社がコンストラクターとして指名されたことが発表された。
現行規定ではダラーラ、マルチマチック、そしてオレカとリジェを含む4社のライセンスコンストラクターが存在するにもかかわらず、オレカ07は導入後すぐに市場を席巻し、現在ではIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、アジア・ル・マン・シリーズにおいて市場独占状態にある。
しかし、ド・ショナックは、2023年シーズン終了後にWEC世界耐久選手権にLMP2クラスが参戦しなくなったことを踏まえ、ACOが昨年、同クラスの計画見直しの一環として複数のLMP2コンストラクターの参戦維持を目指したことを喜ばしく思っていると述べた。
「まず第一に、私は非常にハッピーだ」とド・ショナックは語った。
「私が言ってきたように、2017年には4つのコンストラクターが存在したことを改めて認識してもらいたい。たとえここ3、4年は、我々だけになっていたとしてもだ。これからは新たな戦いが始まるが、それは当然のことだし、我々もそれは予期していた」
「いまはメーカーが2社だが、目標は依然として最高のマシンを作ることだ。オレカは競争が好きなので、LMP2は我々にとって好ましい状態になる。LMDhのように、誰かと戦うのが好きなのだ」
「大きな市場ではなく、小さな市場ではあるが、我々はとにかくベストの存在でなければならない。どんなビジネスでも人生でも同じことだ。決してひとりではないのだ」
「だから、私たちは市場のある程度のシェアを獲得するために全力を尽くす。それは我々の手に委ねられている。そのためには最高のマシンを作り、最高のカスタマーサービスを提供する必要がある」
次世代LMP2のレギュレーションにおいても独占状態になる可能性があるかと問われると、ド・ショナックはこう答えた。「まだ断言するのは時期尚早だ。段階的に進めていく」。
「だが、我々は競争が好きだ。それは確かだ。最大限の努力をしていく」
まだ名称が付けられていない次世代オレカLMP2の開発は、ポール・リカールに本社拠点を置くこのコンストラクターにとって、すでに膨大となっている作業量に新たな負荷をかけることになる。同社は同時に、2026年と2027年にそれぞれデビュー予定のジェネシスとフォードのLMDhマシンの開発にも取り組んでいるからだ。
そしてオレカはすでに、アキュラARX-06とアルピーヌA424という2車種のベースシャシーとして、LMDhの世界で成功を収めている。
しかしド・ショナックは、オレカがパートナーメーカーではなく自社ブランドを冠した新デザインを開発できることの重要性を強調した。
「重要なのは、(新型LMP2は)オレカのクルマであるということだ」と彼は言う。
「ハイパーカー(LMDh)では、アキュラ、アルピーヌ、ジェネシスと提携しているが、LMP2では、オレカはひとつのブランドだ」
「次世代車両については、いくつか良いアイデアがある。空力面で、真に新しく革新的な何かを見せなければならない。レギュレーションが確定したら、その点に取り組むつもりだ」
ド・ショナックは、LMP2のレギュレーションは「おそらく10月か11月までには最終決定されないだろう」と予想し、その後、初期設計作業が開始されると述べた。
彼は、テストカーが来年早々にサーキットを走る可能性を否定し、サーキット走行開始の時期としては2027年の方がより現実的だと述べている。
[オートスポーツweb 2025年07月04日]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?