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佐藤蓮、“就活”で久々にスーパーGTのパドックに。スーパーフォーミュラは“悔いのないシーズン”と総括……来季は「GTの舞台に戻れたら」

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佐藤蓮、“就活”で久々にスーパーGTのパドックに。スーパーフォーミュラは“悔いのないシーズン”と総括……来季は「GTの舞台に戻れたら」

 スーパーGT最終戦が行なわれたモビリティリゾートもてぎのパドックには、スーパーフォーミュラに参戦する佐藤蓮の姿があった。佐藤がスーパーGT開催中のサーキットを訪れるのは久しぶりのことだが、今回彼はスーパーフォーミュラでの所属チームでもあるNakajima Racingに帯同していた。

 彼が今回もてぎ戦のレースウィークに帯同したのは、スーパーGTへの復帰を目指しての動きなのは間違いないようだ。佐藤も自身を“就活中”と表現していた。

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 佐藤は2年前の2021年にARTAからGT300クラスにデビュー。高木真一とコンビを組み、タイトル争いにも絡んで見せたが、富士スピードウェイで行なわれた最終戦で、GT500クラスのタイトルを争う100号車STANLEY NSX-GTの山本尚貴に追突してしまうというアクシデントを起こした。それを最後に、佐藤はスーパーGTに参戦していない。

 佐藤は上記のアクシデントによって、累積のペナルティポイントが8となっている。ペナルティポイント8点のドライバーが次回の競技会に参加する際は、「公式練習後半1時間への参加禁止かつ決勝レースで8グリッド降格」という重いペナルティが科されてしまう。

 今季のスーパーGT・GT500のホンダ陣営では、第4戦富士で負傷していた大湯都史樹のバックアップとして木村偉織が待機し、終盤2レースでは同じく木村が負傷欠場となった山本尚貴の代役を務めた。佐藤は仮に代役出場したとしても、参戦するチームが勝負権を失うペナルティを受けることになってしまうため、これも代役に選ばれなかった理由のひとつと考えられる。

 このポイントは基本的に年度を跨いで引き継がれるが、ポイント加算後2シーズンに渡ってスーパーGTへの参戦がない場合は、ペナルティポイントがクリアされることになっている。つまり佐藤のペナルティポイントは、2023年シーズン終了をもって失効となった。これは2024年以降の佐藤の参戦において追い風となる可能性もあるだろう。

「もちろん、来年に向けてはまだ何も決まっていませんが、色んな噂があがっている中で、自分もGTの舞台に戻ることができればと思っています。来年に向けて頑張ります」

 そう語った佐藤。彼は2022年よりスーパーフォーミュラにステップアップし、同年はTEAM GOH、2023年はTCS NAKAJIMA RACINGから参戦した。今季は第3戦鈴鹿でドライブシャフト、第9戦でフロアが壊れてリタイアに終わるなど、トラブルにも祟られる1年となったが、決勝レースではコンスタントに得点を積み上げ、チームメイトの山本を上回るランキング10位でシーズンを終えた。

 佐藤はシーズンを振り返り、悔いのない1年であったと総括した。

「1シーズン目の去年よりは安定してパフォーマンスを発揮することができたと思います。トラブルなどは多少ありましたが、やれることはやれたと思うので、後悔はないシーズンでした」

 また、今季のスーパーフォーミュラでは、佐藤と同世代で切磋琢磨してきた太田格之進がブレイクしたことも記憶に新しい。スーパーフォーミュラ・ライツ、そしてスーパーフォーミュラへのステップアップは2歳下の佐藤より1年遅れる形となった太田だが、SFルーキーシーズンの今季はDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの復調も追い風となり、後半戦は予選上位の常連に。最終戦では初優勝も記録した。

 スーパーフォーミュラでの優勝という点では、太田に先を越される格好となった佐藤だが、太田の優勝を純粋に祝福したいと語った。

「(太田とは)F4では同期で、自分が先にトントンと上がっていって1年早くSFに上がりましたが、今年同じ舞台で戦うことになりました」

「彼はGTでも活躍していますし、SFも最終戦で優勝していて、先を越された感じはありますが、自分もできることをやっていればその時はやってくると思っています。純粋に、前回の鈴鹿はおめでとうという気持ちでした」

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