新型コロナウイルスの流行により開幕が遅れていた2020年インディカー・シリーズは、6月6日(土)にテキサス・モータースピードウェイでようやくその初戦を迎えることになった。優勝したチップ・ガナッシのスコット・ディクソンはレースを振り返り、シーズンが開幕するまでの間にシミュレータでの作業に取り組んだことが勝因だと語った。
ディクソンは予選こそチーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンにポールポジションを奪われたものの、決勝では首位を奪うと盤石のレース展開でキャリア47勝目を挙げた。チームメイトのフェリックス・ローゼンクヴィストも終盤まで2番手を走行するなど、チップ・ガナッシ勢はテキサスで好調な走りを見せた。
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ディクソンはレース後に次のようにコメントした。
「僕たちはここ3年間、テキサスでの準備のためにホンダのDIL(ドライバー・イン・ザ・ループ)シミュレータを使っている。それが非常にうまくいった」
「トラック上で試す時間がなかったこと、試せるとは思っていなかったことにたくさん取り組めた。そしていくつかのアイデアを出すことができて、それをある程度確認することができた」
「僕たちは昨年から、特にターン1とターン2の進入と脱出を安定させるように取り組んできた。これまではそれが非常にトリッキーだったんだ。去年は(コルトン)ハータが良かった印象だ。彼は少し高い位置から弧を描いて回っていて、僕たちよりもうまく走れていた」
「だから僕たちはシミュレータに時間を費やした。そしてそれらがうまくいきそうな方法を見つけた。もちろん実際のレースで走ってみないと分からなかったけどね」
「コースに出た瞬間、すぐにそれを実感した。マシンがとても安定していたんだ。確かに使い古したタイヤで走るとルーズ(オーバーステア)だったけど、それ以外の時は非常に良い走りができた。楽しかったよ」
チップ・ガナッシは今季、マーカス・エリクソンの加入により3台体制に拡充したため、シーズンオフの間にチーム体制を強化した。ディクソンの元レースエンジニアであるクリス・シモンズをコンペティションマネージャーに任命し、シモンズの後任にはデイル・コイン・レーシングからマイケル・キャノンを引き抜いた。そしてIMSA(ウェザーテック・スポーツカー選手権)やWEC(世界耐久選手権)で活動していたスタッフも数人チームに再招集した。
その点と絡めてディクソンはこう続けた。
「マシンの走り始めは非常に良かった。昨年起きたいろんな問題を修正するために僕たちは懸命に取り組んできた。新しい人も入ったし、GTプログラムから帰ってきてくれた人もいる。エンジニアリングが全てにおいて強化されたので、冬の間の開発は非常にうまくいった」
「ピットストップでは少し問題があった。僕が何かを間違えたのかは分からないけど、僕たちは少しヘマをしてトップから3番手に落ちた。でも(ディクソンがドライブする)9号車は1日を通して力強かった。スピードがあって、トラフィックの中でもうまく走ることができたから、無理をする必要がなかったんだ」
「そんなマシンを手にできることはなかなかない。非常に感謝している。素晴らしいマシンに仕上げてくれたチームのおかげだ。僕たちと9号車にとってとても楽しい夜になった。このような長い休みを終えてマシンに戻れること、ましてやこんな素晴らしいレースができるなんて最高だ」
なお今回のレースでは、1スティントの最大周回数が35周に制限された。これは今季からインディカーに重さ30kgもあるエアロスクリーンが装着されたため、2019年仕様のファイアストンタイヤがどれだけ保つのか不透明だったためである。これに関してディクソンは、インディカー側が過剰に反応しすぎたのではないかと示唆した。
「ファイアストンにも言いたいことがあったんだ」
「皆(ライフが)全く分からないタイヤでここに来ることを少し心配していたと思う。でも65周は走れたはずだよ! おかげでスティントの終盤でも210~211(マイル/約336~337km/h)くらいで走ることができた」
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