SROモータースポーツ・グループは8月3日、ファナテックGTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSの2024シーズンの開催カレンダーを発表した。全7イベントが4カ国で開催される。
このうち4イベントが日本のサーキットでの開催となり、そのなかでもスポーツランドSUGOでのレースは初の『ジャパンカップ』単独イベントとなる。
2024年のGTワールドチャレンジ・アジアはさらに発展か。さまざまなプランが進行中
2023年シーズンはタイのブリラムを開幕戦に、日本の富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、モビリティリゾートもてぎ、岡山国際サーキット、そしてマレーシアのセパンという全6イベントで構成されているGTWCアジア。
2024年シーズンは、序盤の2戦を東南アジア連戦とし、その後、2022年以来の復活となるSUGOでの開催から日本ラウンドへ。鈴鹿、富士、岡山と日本国内を転戦し、最終戦は中国の上海国際サーキットで開催されることが決まった。中国での開催は2019年以来となる。
日本の4ラウンドでは、2022・2023年シーズンと同様、日本籍のチームとドライバーによって『ジャパンカップ』が争われることになるが、特筆すべきはスポーツランドSUGOでのイベントで、先日もてぎラウンドのために来日したSROモータースポーツ・グループのベンジャミン・フラナソビッキが語っていたとおり、このラウンドはジャパンカップにエントリーするチームのみが出場することになる。
東南アジア連戦の直後にSUGO戦が置かれていることから、GTアジア全体に参戦する海外チームにとっては、日本へのロジスティクスのための時間を充分に確保できることにもなる。なお、カレンダー上では、SUGO以外の全6ラウンドで争うシリーズ全体が『ファナテックGTアジア』と表記され、ジャパンカップと区別されている。
SUGO戦についてフラナソビッキは「新しいチームとドライバーは、ファナテックGTアジアのプレッシャーがない中、SROの環境を知ることができる機会になる。我々は、参戦台数が少なくても、テレビ制作のクオリティを変えることなく、さらには日本語主導のコミュニケーションと調整に大きな重点を置いている」とリリースのなかで述べている。
また、現在のところ“選手権のなかの選手権”であるジャパンカップそのものの位置付けについても流動的なようで、鈴鹿、富士、岡山の各ラウンドでもGTアジアとは“別のレース”として開催する可能性もあるようだが、フラナソビッキは「この決断は、今後数週間でチームから受けるフィードバックにより大きく左右される。彼らの意見は、今後のチャンピオンシップの形状を確立するための助けとなる」としている。
2023年も参戦台数が増え、盛り上がりを見せているGTWCアジア。2024年のシリーズのフォーマットが今後どういった形に定められるかも、気になるところだ。
■2024 ファナテックGTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS
開催スケジュール(2023年8月3日発表)
Rd.DateCircuitChampionship14月20~21日セパン(マレーシア)ファナテックGTアジア25月11~12日ブリラム(タイ)ファナテックGTアジア36月8~9日スポーツランドSUGOファナテック・ジャパンカップ46月22~23日富士スピードウェイファナテックGTアジア & ジャパンカップ 57月13~14日鈴鹿サーキットファナテックGTアジア & ジャパンカップ 68月24~25日 岡山国際サーキットファナテックGTアジア & ジャパンカップ 7TBC上海(中国)ファナテックGTアジア
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