現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 一大事の予感、、、北米マツダのCEOが声を大にする危機感は本社へのSOSなのか!?!?

ここから本文です

一大事の予感、、、北米マツダのCEOが声を大にする危機感は本社へのSOSなのか!?!?

掲載 146
一大事の予感、、、北米マツダのCEOが声を大にする危機感は本社へのSOSなのか!?!?

 一目でマツダ車と分かるデザインでラインナップを拡大し続けるマツダだが、なんと北米法人のトップが「ブランドのアイデンティティに問題がある」と発言したそうだ。その真意はどこにあるのか? 同士が指摘した問題点を考えてみたい。

文:古賀貴司(自動車王国) 写真:マツダ

【画像ギャラリー】ディーゼル廃止でも絶好調です!! 人気不動すぎる新型CX-5の衝撃内装がコレ(7枚)

幅広い車種展開によりマツダらしさが薄く!?

 マツダ北米法人(Mazda North American Operations)のCEO、トム・ドネリー氏が重大な問題提起をした。

 テキサス州で開催されたマツダの年次ディーラーミーティングでAutomotive Newsが取材したところ、ドネリー氏は同社が直面する最大の長期的課題はブランドのアイデンティティだとこぼした。

 街の人にマツダが何を表すブランドか聞けば「10通りの答えが返ってくる」と述べ、この曖昧さこそが自分を“夜も眠れない”悩みだと語った。

 世界に名だたる自動車ブランドの現役トップが、これほど赤裸々に自社の弱点を公言するのは異例のことかもしれない。

 ドネリー氏が振り返るに、かつてマツダは熱心なファン以外には「マツダ3(アクセラ)のブランド」として知られていた。その後、CX-5が看板モデルとなった。

 そして今や、CX-50、CX-70、CX-90といった多様な車種が一定の販売台数を稼ぎ出している。

 価格帯においても車体サイズにおいても多様化が進め幅広いユーザーにアプローチするも、ブランドの輪郭を逆に曖昧にしてしまった。

 ラインナップを充実させることで販売を伸ばしてきた戦略が、ブランドの“顔”を薄めてしまう、という皮肉な結果を招いていると分析しているのだ。

大事なのはいかにリピーターを増やせるか

 マツダはボディ・オン・フレームの大型SUVやピックアップトラックには参入せず、ライバルよりもちょっと高めな価格帯で商品を展開している。

 しかしラグジュアリーブランドとも見なされておらず、結果として中途半端なポジションに収まっている。

 トヨタやホンダなどに対抗する“プレミアムな代替”なのか、走りに特化したドライバーズブランドなのか、あるいは“信頼性を兼ね備えた日本版アルファ・ロメオ”なのか、2026年現在その答えは明らかではない。

 ブランドの意志が定まらないまま、販売の現場は戦い続けてきたと言ってよい。

 ドネリー氏は、顧客との感情的なつながりを深め、リピート購入を促すことで、現在の米国年間販売約40万台を50万台へと引き上げることを目標に掲げている。

 直近2025年の米国年間販売は41万346台(前年比3.3%減)。

 ドネリー氏は「より多くのオーナーが次の購入でも迷わずマツダを選ぶような"粘着力(スティッキーネス)”ある顧客基盤をつくることが、真の成長だ」とも語った。

 つまり、一度売ったら終わりではなく、ブランドへの愛着でファンを繋ぎ止めることが、今のマツダに欠けていると認識している。

マツダは今後どんなメッセージを発信していくのか

 もちろん、何も手を打っていないわけではない。

 現在、北米マツダはディーラー店舗の改装・刷新を進めており、小売体験をブランドイメージ強化の重要な柱と位置づけている。

 クルマそのものの品質や走行性能は一定の評価を得ている。

 問題は「買う前」と「買った後」、つまりブランドと顧客の間に育まれるべき感情的な文脈が薄いことだ。

 その点、ショールームに足を踏み入れた瞬間から"マツダらしさ”を体感させる空間づくりは、ブランドアイデンティティ確立に向けた地道かつ本質的なアプローチと言えよう。

 ただ、北米法人のCEOがこれほど公の場でブランドの曖昧さを認め、危機感を訴えるのは、現場の努力だけでは解決できない問題があるからではないだろうか。

 ブランドのアイデンティティとは、結局のところ、本社が何を作り、何を伝え、何を大切にするかという根幹の哲学から生まれる。

 日本のマツダ関係者はインタビューにおいてたびたび「高いデザイン性」、「走行性能を強みに」、「なくてはならないブランド」というフレーズを用いている。

 言葉と現実の間にある溝を埋めるのは、広島の本社が戦略の核心を明確に定め、世界に向けて一貫したメッセージを発信し続けることに尽きる。

 ドネリー氏の「夜も眠れない」という発言は、北米市場からの悲鳴であり、日本のマツダ本社への痛切なSOSであるような気がしてならない。

文:ベストカーWeb ベストカーWeb
【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

新型ジュークがクセ強すぎて最高!! 日産「多面体カクカクSUV」に全面刷新…日本復活してくれないか!?
新型ジュークがクセ強すぎて最高!! 日産「多面体カクカクSUV」に全面刷新…日本復活してくれないか!?
ベストカーWeb
617万円でも月販計画の8倍受注!! 新型プレリュード「タイプRじゃないけど楽しい」が正解だった!?
617万円でも月販計画の8倍受注!! 新型プレリュード「タイプRじゃないけど楽しい」が正解だった!?
ベストカーWeb
「テントウムシ」からR1まで名車揃い!! いま見ても美しい歴代軽自動車デザインとは
「テントウムシ」からR1まで名車揃い!! いま見ても美しい歴代軽自動車デザインとは
ベストカーWeb
派手さゼロでも超優秀!! 地味なのに売れ続けるロングセラーカー5選
派手さゼロでも超優秀!! 地味なのに売れ続けるロングセラーカー5選
ベストカーWeb
「マジでカッコいいな」まもなく日本へ帰ってくる! アメリカ生まれのトヨタのミッドサイズセダン「カムリ」に日本のSNSが盛り上がっているワケ
「マジでカッコいいな」まもなく日本へ帰ってくる! アメリカ生まれのトヨタのミッドサイズセダン「カムリ」に日本のSNSが盛り上がっているワケ
VAGUE
「アメ車、カッコいい!」なのになぜ日本じゃあまり見かけない!? “デカすぎる”ってだけじゃない アメリカ車が日本市場で苦戦する理由とは
「アメ車、カッコいい!」なのになぜ日本じゃあまり見かけない!? “デカすぎる”ってだけじゃない アメリカ車が日本市場で苦戦する理由とは
VAGUE
日本発の三輪ソーラーEV「スリールオータ」が可愛いすぎ!! 欧州型式認証も取得して世界を攻める!!
日本発の三輪ソーラーEV「スリールオータ」が可愛いすぎ!! 欧州型式認証も取得して世界を攻める!!
ベストカーWeb
テラノ復活にBYD新型も!! BEV一辺倒からHEV回帰の動きも!? 北京モーターショー2026で見えた新潮流
テラノ復活にBYD新型も!! BEV一辺倒からHEV回帰の動きも!? 北京モーターショー2026で見えた新潮流
ベストカーWeb
EV失速で「ハイブリッド車」再評価へ 世界の自動車メーカーが方針転換で「現実的な最適解」に
EV失速で「ハイブリッド車」再評価へ 世界の自動車メーカーが方針転換で「現実的な最適解」に
くるまのニュース
これロックスター復活でしょ!?? ミツオカ謎の新型車は「初代コルベット風」オープンスポーツか!?
これロックスター復活でしょ!?? ミツオカ謎の新型車は「初代コルベット風」オープンスポーツか!?
ベストカーWeb
CX-5じゃ物足りない人に刺さりそう! 米国生産車の日本導入が現実になった今、マツダ「CX-50」の上陸が気になる理由
CX-5じゃ物足りない人に刺さりそう! 米国生産車の日本導入が現実になった今、マツダ「CX-50」の上陸が気になる理由
VAGUE
チェリーやオートバックスを前面に出さない理由とは 新たな自動車会社『EMT』打越CMO単独インタビュー(後編) 自動車メーカーでもインポーターでもない
チェリーやオートバックスを前面に出さない理由とは 新たな自動車会社『EMT』打越CMO単独インタビュー(後編) 自動車メーカーでもインポーターでもない
AUTOCAR JAPAN
なぜ日産は「スカイライン」を残す決断を下したのか? 車種削減の中でもブランドを牽引する“ハートビートモデル”に選ばれた理由
なぜ日産は「スカイライン」を残す決断を下したのか? 車種削減の中でもブランドを牽引する“ハートビートモデル”に選ばれた理由
VAGUE
見栄を張らずにベースグレードで十分よ!! 「素うどん」が一番おいしいクルマ4選
見栄を張らずにベースグレードで十分よ!! 「素うどん」が一番おいしいクルマ4選
ベストカーWeb
高速燃費15%改善ってマジか!! 日産「第3世代e-POWER」が新型キックス&エルグランドの反撃の切り札になる!?
高速燃費15%改善ってマジか!! 日産「第3世代e-POWER」が新型キックス&エルグランドの反撃の切り札になる!?
ベストカーWeb
VWの血を引く本物のポルシェ。924生誕50年、トランスアクスルが導いた理想の重量配分と哲学
VWの血を引く本物のポルシェ。924生誕50年、トランスアクスルが導いた理想の重量配分と哲学
LEVOLANT
「美しいデザインは今も色褪せない…」国産車で初の280馬力を達成。現在も高い人気を誇る37年前の日産のスポーツカー[Z32型 フェアレディZ]
「美しいデザインは今も色褪せない…」国産車で初の280馬力を達成。現在も高い人気を誇る37年前の日産のスポーツカー[Z32型 フェアレディZ]
月刊自家用車WEB
約800万円!? 245馬力のVCターボと最新プロパイロット採用! 新型日産ムラーノ日本発売
約800万円!? 245馬力のVCターボと最新プロパイロット採用! 新型日産ムラーノ日本発売
ベストカーWeb

みんなのコメント

146件
  • ytv
    suvとロードスターの会社みたいになってるしなぁ
    ディーゼルも今後は作らないし
    ロータリーは…
  • kam********
    マツダのブランドは「貧乏人の神様」だったはずだ。

    安価であっても面白いクルマを作る会社。

    ファミリア、デミオ、ロードスター、みんなそうだ。

    それが上流階級に色目を使い始めている。無駄だろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

330 . 0万円 430 . 7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34 . 9万円 528 . 9万円

中古車を検索
マツダ CX-5の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

330 . 0万円 430 . 7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34 . 9万円 528 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村