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ダットサントラック再来!? 日産 新型ナバラ&フロンティアが世界初公開で12月発売!

掲載 更新 6
ダットサントラック再来!? 日産 新型ナバラ&フロンティアが世界初公開で12月発売!

 日産自動車は、2020年11月5日、ピックアップトラック「ナバラ」と「フロンティア」のフルモデルチェンジを発表した。これらの車種は、海外で生産販売を行っている世界戦略車のひとつだ。

 日産の80年以上に及ぶピックアップトラックの歴史を受け継ぐモデルであり、日本でも近年まで販売されていた「ダットサントラック」の末裔にあたる。

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 ナバラとフロンティアは、一部の仕様こそ異なるが、デザインやメカニズムなどの基本を共有する姉妹車。タイやオーストラリアなど、グローバルでは「ナバラ」、メキシコや南米では「フロンティア」と呼ぶ。

 実はこのナバラ/フロンティアは、2019年のグローバル販売において日産車で7番目に多い21万台超を売り上げた稼ぎ頭。本稿ではそんな新型「ナバラ」(フロンティア)を紹介していこう。

文/大音安弘、写真/日産

【画像ギャラリー】11月5日にフルモデルチェンジ発表された日産ピックアップトラック「ナバラ」をみる

大幅に進化した中身を象徴! 新型ナバラはデザインもスタイリッシュに

ナバラには3タイプのボディがあり、今回、世界初披露された写真の新型は、上級仕様の「ダブルキャブ」仕様である

 ナバラには、前席+荷台の「シングルキャブ」、前席後方に収納スペースを備える「キングキャブ」、後席を備える「ダブルキャブ」の3タイプのボディが展開されるが、オンラインで世界初披露された新型は、上級仕様の「ダブルキャブ」仕様である。

 新型ナバラの特徴は、実用的かつタフなトラック性能を伸ばしながらも、SUVに求められる快適な移動とカッコよさを高めたことにある。また、世界的にニーズが高まる先進安全機能やコネクテッド機能の搭載も図られている。

 クロカンを彷彿させるタフなエクステリアは、ビジュアル的にもフレームを持つ堅牢な車両であることを示すために「壊れない」をデザイン言語として活用し、頑丈さを強調しながらもスタイリッシュなデザインが目指された。

フロントグリルは、日産のピックアップトラックモデルの新アイコンである「インターロックグリル」を採用している。左右にはシャープなデザインのLEDヘッドライトがある

 フロントグリルには、日産のピックアップモデルの新アイコンである「インターロックグリル」を、大型ピックアップトラック「タイタン」に続いて採用。グリル後方に潜むパワフルなエンジンを封じ込めるプロテクターのような力強い縁取りが印象的だ。

 その左右をコンパクトかつシャープなデザインのLEDヘッドライトが挟み込む。まさに力強くスポーティなフロントマスクだ。

新型の拘りが最も感じられるのは、荷台を含むリアスタイルだろう。実用車風味を抑え、スペシャルなビークルであることが強調されているデザインになっている

 新型のデザインの拘りが最も感じられるのは、荷台を含むリアスタイルだろう。ボディ同様にふくよかなフォルムを与え、さらにテール部に抑揚を与えることで、リアスポイラーのようなデザインに仕上げている。これにより実用車風味を抑え、スペシャルなビークルであることが強調されているようだ。

 もちろん、機能性にも抜かりはなく、LEDとなる大型テールランプによる優れた視認性に加え、リヤバンパーにステップを内蔵することで荷台へのアクセス性を高めている。

乗用車的な使い勝手とSUVらしさが両立する室内

車内は、より乗用車ライクなものが目指され、8インチのナビゲーションシステムも搭載。Android AutoやApple CarPlayに対応している

 快適な移動を提供するキャビンは、より乗用車ライクなものが目指された。
ダッシュボードは、SUV的なデザインとなり、メーターパネルには、7インチの高精細TFT液晶画面によるインフォメーションディスプレイを内蔵。ステアリングホイールも様々なボタンを備える新デザインに改められた。

 ダッシュボード中央には、8インチのナビゲーションシステム付きインフォテイメントシステムも搭載。世界的なコテクティビティニーズに応えるべく、Android AutoやApple CarPlayに対応する。

 フロントシートは、快適性とホールド性の高いものを採用するが、後席も快適性を高めた新形状のシートとなり、前後共に快適なドライブ環境が整えられている。また静粛性向上のために、ウィンドウを遮音ガラスとした。

目玉はスポーティかつ野性的な「PRO-4X」

写真は新型でナバラにも設定されたスポーティな上級グレード「PRO-4X」

 新型の目玉となる新グレードが「PRO-4X」だ。現行型フロンティアで展開されるオーナーカー向けのスポーティかつアグレッシブなスタイルの上級グレードだが、新型ではナバラにも拡大。

 エンブレム、グリル、アルミホイール、プロテクションなどのエクステリアパーツをブラック化。アクセントとしてオレンジレッドが取り入れられているのが特徴。

 インテリアでは、「PRO-4X」ロゴ入りのレザーシート仕様となるようだ。
先進安全運転支援機能も積極的に採用されている。

インテリアでは、「PRO-4X」ロゴ入りのレザーシート仕様を採用し、様々な先進安全装備が装備されている

 ドライバーに疲れを警告する「ドライバーアラートモニター」、車線からの逸脱を警告する「車線逸脱警報」、車線逸脱を抑制するステアリングアシストを行う「車線中央維持支援」、車両周囲360度を移す「アラウンドビューモニター」、前走車との衝突の危険を知らせる「前方衝突警報」、衝突の回避もしくは被害軽減を図る「エマージェンシーブレーキ」、側後方からの接近車を知らせる「リヤトラフィックアラート」などが取り入れられている。

注目の価格は未公表ながら12月から順次発売!

新型ナバラは、2020年12月にタイで販売を開始予定。その他の市場でも順次販売する予定となっている

 現時点では、詳しいスペックやグレード展開などは発表されておらず、価格も未定だ。新型ナバラの販売自体は、タイで2020年12月より開始。順次、他の市場にも投入されるという。

 生産拠点は、ナバラがタイに加え、南アフリカの日産工場でも開始される予定。一方、フロンティアの生産もメキシコにて引き続き行われる。

 基本海外戦略車となるが、SUVにも引けを取らないビジュアルと優れた悪路走破性と実用性を備えるだけに、多くの人が、日本導入の可能性を期待するはずだ。

かつて国内でも販売されていたダットサントラック(写真はダブルキャブ仕様)

 現在日産のトラックは、キャブオーバートラック「アトラス」と軽トラック「NT100クリッパー」を展開するのみ。ただ日本市場でのピックアップトラック自体の販売も、トヨタのハイラックスのみとなる。

 ピックアップトラックは、マリンスポーツユーザーなどの趣味人に一定の需要があるため、ハイラックスの日本復活は大きな話題となった。しかし、趣味系トラックのニーズを複数台の車種で競うのは、難しい。

 現在、「ナバラ」のサイズだと、国産では、三菱 トライトンやいすゞ D-MAXが存在するが、いずれも非導入となる。

 ただ、日産(三菱も……)は、タイより乗用車を輸入して販売しており、ルートは確保されている。限定でも構わないので、日産再建の新たな取り組みの一つとして日本導入をご検討いただきたい。

【画像ギャラリー】11月5日にフルモデルチェンジ発表された日産ピックアップトラック「ナバラ」をみる

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みんなのコメント

6件
  • ノートはすぐに出るけどエクストレイルはまだ先。
    実際に売るものが無い日産ディーラー、これ欲しいだろうなぁ。
    タイ仕様は右ハンドルだから導入のハードルは低い。日産も考えるべきだよね。
  • フロントの赤いリフレクター?これは日本ではダメって言われるかも。
    発光しないならいいのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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