■ユニークなデザインで非常にレアな3車種
クルマが売れるか売れないかの重要な要素として、外観のデザインがあります。実際に、新型車を出して販売不振になると、マイナーチェンジで外観を変えることもあるほどです。
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一方で、数は少ないですが「完全にデザイナーの好みだけでは」と思うようなデザインのクルマも存在します。
そこで、すれ違ったら2度見してしまうような奇抜なデザインのクルマ3車種を紹介します。
●シトロエン「SM」
いまからちょうど100年前の1919年、シトロエンは創立しました。シトロエンの作るクルマは、古くから奇抜なデザインのものが多く、その独特な乗り味を含め熱狂的なファンがいます。
なかでも今回紹介する「SM」は、シトロエンのデザインの集大成ともいえるモデルでしょう。
SMは1970年に発売された2ドアクーペです。2ドアですがボディは巨大で、全長は5m近くあり、全幅も1.8mを超えています。
しかし、スペース効率よりもデザインが優先されたためか、室内は決して広くないと評されたほどです。
エンジンは3リッターV型6気筒DOHCをフロントに縦置きに搭載し、前輪を駆動するFFに。このエンジンは当時スーパーカーも生産していたマセラティにより供給されました。
外観の特徴はいろいろありますが、とくに6連ヘッドライトがユニークで、ハンドルと連動して動く画期的なものでした。
全体の佇まいは「宇宙船」と表現されたほど当時は斬新で、流麗なフォルムは美しくもありました。
SMはフルモデルチェンジすることなく5年ほどで生産を終了してしまいましたが、そのデザインはいまも語り草になるほどです。
●ルノー「アヴァンタイム」
シトロエンと同じフランスのルノーは、かつてデザインが迷走していたことがあります。その代表格が2001年に発売された「アヴァンタイム」です。
アヴァンタイムは3ドアクーペで、全体のフォルムはコンセプトカーのような未来感あふれるものに。
特徴的なのはドアで長さが1.5m近くあり、狭い場所での開閉は当然気を使います。そこで、ルノーはヒンジをドア1枚に2か所設け、2段階に開く機構を採用し、この問題をクリアしました。
エンジンは3リッターV型6気筒DOHC(日本仕様)をフロントに搭載したFFに。室内はミニバンほど広くなかったようですが、一応ファミリーカーとして使われることを想定していました。
しかし、やはり巨大なドアの使い勝手が悪く、わずか2年で生産を終了。日本にも正規輸入されていましたので、いまも中古車を買うことができます。
人とは違うクルマに乗りたいという方は検討してみてはいかがでしょう。
●ランチア「テージス」
ランチアといえばイタリアの老舗自動車メーカーで「ストラトス」や「デルタ インテグラーレ」といったスポーツモデルが有名ですが、じつはコンパクトカーからミドルクラスセダンまで、さまざまなモデルを生産してきました。
なかでもユニークなデザインだったのが、2001年に発売された「テージス」というセダンです。サイズ的にはメルセデス・ベンツのEクラスと同等で、ランチアのなかでも最上級に位置していました。
テージス最大の特徴はフロントフェイスです。クラシカルな印象を目指したといいますが、げっ歯類のようにも見えてしまいます。反面、リアのデザインはシンプルです。
デザインのベースとなったコンセプトカーがありましたが、ほとんどそのままのデザインで市販化されました。
フルモデルチェンジすることなく2009年まで生産され、日本では正規販売されませんでしたが少数輸入されており、いまも中古車が流通しています。
※ ※ ※
今回紹介した3台はどれもユニークですが、デザイナーの強い意志のようなものが感じられます。販売面では決して成功しなくて、ある意味「名車」といえるでしょう。
記録には残らなかったものの、記憶には残ったクルマたちです。
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