現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダの「すごい軽自動車」がユニークすぎる! 記憶に残る名車「トゥデイ」どんなクルマだった? “クルマ好き”に愛される「小さな巨人」とは!

ここから本文です

ホンダの「すごい軽自動車」がユニークすぎる! 記憶に残る名車「トゥデイ」どんなクルマだった? “クルマ好き”に愛される「小さな巨人」とは!

掲載 26
ホンダの「すごい軽自動車」がユニークすぎる! 記憶に残る名車「トゥデイ」どんなクルマだった? “クルマ好き”に愛される「小さな巨人」とは!

■ホンダの名車「トゥデイ」復活希望!?

 ホンダには、かつて「トゥデイ」というユニークなクルマが存在しました。
 
 このトゥデイとは、一体どのようなクルマだったのでしょうか。

【画像】「えっ…!」これがホンダの名車「トゥデイ」です!(27枚)

 トゥデイは、1985年から1998年まで販売されていたホンダの軽自動車です。

 商用車と乗用車が用意され、商用車は軽ボンネットバンが、そして乗用車にはセミノッチバックモデルとハッチバックモデルがそれぞれ存在しました。

 1985年にまず登場したのは商用車で、1988年に乗用車が登場。

 初代モデルの乗用車は約4年で生産終了し、1993年に2代目トゥデイが登場します。

 初代モデルの乗用車は商用車の派生モデルという位置づけで、角張ったボディ形状に低い座席を組み合わせた、いま思えばスパルタンな構造でした。

 一方で2代目モデルの乗用車は、女性が運転するためのセカンドカーを想定しており、乗用車専用の設計を採用してフルモデルチェンジ。

 この2代目トゥデイには、2ドアモデルと4ドアモデルが立て続けに登場し、どちらもボディの形状は初代のようなハッチバックではなく、独立したトランクを持つセミノッチバック構造です。

 セミノッチバックを採用した理由は、「女性が運転するセカンドカーなので、手荷物程度しか載せないだろう」と予想したためでしたが、いざ売り出してみると、狭すぎるトランクにユーザーからの不評が寄せられます。

 反省したホンダは、1996年に大幅なマイナーチェンジを実施しボディタイプをハッチバックに変更。

 トランクと車内空間が一体化された広いラゲッジスペースを確保します。

 その後、約2年7ヶ月販売したものの、1998年9月には軽自動車の規格変更によるフルモデルチェンジを控えていた「ライフ」という車種に統合される形で、トゥデイは販売終了となりました。

 そんな2代目トゥデイのボディサイズは、全長3295mm×全幅1395mm×全高1370mm、ホイールベースは2330mm。

 エクステリアは丸型のヘッドライトが特徴的で、そのほかトランクまわりのボリュームあるシルエットから曲面のあるサイドセクション、力強いノーズへとつながる立体構成のボディ造形が見る人に安心感を与えます。

 また、セミノッチバック構造を採用したことで後方視界が広くなり、後席の後ろにもゆとりを感じさせます。

 当時ホンダはこのデザインについて、「使いやすさや新しさ、安心感、イキイキとした表情、はつらつとした楽しさ、個性を印象づけようと採用した」と説明していました。

 インテリアは、インパネがダッシュボードから浮き上がっているように見える「フローティングパッド」が特徴的。

 これまでの軽自動車では、車幅いっぱいにまたがるインパネを採用することで、車内を広く見せる手法が一般的でしたが、トゥデイはあえてその選択をせず、またフローティングパッドの表皮をファブリック調のソフトな質感そして個性と上質さ、パーソナル感を印象付けました。

 さらに、インテリアカラーはボディカラーと調和するものを採用し、見た目にも楽しさや優しさを感じられる車内空間を完成させたのです。

 2代目トゥデイのパワートレインは、660ccの直列3気筒エンジンを搭載し、最高出力58馬力および48馬力を発揮。

 安全装備としては、ABSをメーカーオプションで装備し、ボディカラーは全7色から選択可能。

 車両価格は当時、80万3000円から105万5000円という設定でした。

 ちなみに“トゥデイ”という車名は、この軽自動車の販売終了後、2002年に登場したスクーターに名付けられ、こちらは2015年まで販売されていました。

※ ※ ※

 主に女性をターゲットにしたクルマとして設計されたトゥデイ。

 ラゲッジスペースの寸法で一度は失敗しかけたものの、改良したこともあり、最終的には約13年もラインナップされるロングセラー商品となりました。

 また、マンガや特撮ヒーロー番組などにも登場しており、様々な媒体を通して活躍した「特別なクルマ」であったことも、忘れてはいけない歴史の1ページです。

 現在の軽自動車では、背の高い「N-BOX」のようなスーパーハイトワゴン系が絶大な人気を誇っていますが、トゥデイのように全高が低くともユーティリティや運動性能の良いモデルが街を元気に走る姿を再び見てみたいと思うクルマ好きは、決して少なくないのではないでしょうか。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

行けばわかる、この違い! 試聴で納得するための“音チェック”完全ガイド[サウンドユニット・選択のキモ]
行けばわかる、この違い! 試聴で納得するための“音チェック”完全ガイド[サウンドユニット・選択のキモ]
レスポンス
[今年もバイクでキャンプツーリング] コレがなければ始まらない、大型シートバッグの選び方
[今年もバイクでキャンプツーリング] コレがなければ始まらない、大型シートバッグの選び方
WEBヤングマシン
ヤマハ「YZF-R3」と「YZF-R25」の2025年モデルがスタイリングを一新して登場! アシスト&スリッパークラッチなど充実装備も魅力的
ヤマハ「YZF-R3」と「YZF-R25」の2025年モデルがスタイリングを一新して登場! アシスト&スリッパークラッチなど充実装備も魅力的
VAGUE
凄すぎる! 超豪華な「完全個室の夜行バス」の全貌とは 約8時間の“極上体験”が味わえる! ユーザー絶賛の「ドリームスリーパー」誕生のワケ
凄すぎる! 超豪華な「完全個室の夜行バス」の全貌とは 約8時間の“極上体験”が味わえる! ユーザー絶賛の「ドリームスリーパー」誕生のワケ
くるまのニュース
ガレージ内のバイク移動が自由自在! キャスター付きバイクスタンドが驚きのアイディア商品だった
ガレージ内のバイク移動が自由自在! キャスター付きバイクスタンドが驚きのアイディア商品だった
WEBヤングマシン
「ランクルBASE」がトヨタ直轄になった理由とは? 人気の「ランドクルーザー」は「TOYOTA GAZOO Racing」と並ぶ重要ブランドに
「ランクルBASE」がトヨタ直轄になった理由とは? 人気の「ランドクルーザー」は「TOYOTA GAZOO Racing」と並ぶ重要ブランドに
Auto Messe Web
【バイク王】の「ローン金利3.9%」に注目!これなら、今すぐ欲しいバイクが買えるかも!
【バイク王】の「ローン金利3.9%」に注目!これなら、今すぐ欲しいバイクが買えるかも!
モーサイ
【10年ひと昔の新車】フォード クーガは、お目立ち度の高いコンパクトSUVだった
【10年ひと昔の新車】フォード クーガは、お目立ち度の高いコンパクトSUVだった
Webモーターマガジン
「自動学習」する自転車!? AIの搭載で「自分だけの車両」に進化するBESV「PSA2」「PSF2」発売
「自動学習」する自転車!? AIの搭載で「自分だけの車両」に進化するBESV「PSA2」「PSF2」発売
バイクのニュース
「結構ヒートアップした」王者・坪井がQ2最後尾から4位に躍進。“打倒ダンデ”最右翼か/SF第3戦
「結構ヒートアップした」王者・坪井がQ2最後尾から4位に躍進。“打倒ダンデ”最右翼か/SF第3戦
AUTOSPORT web
ホンダ CB1300「ファイナルエディション」注文受付が6月30日で終了に! でも、期日までに注文すれば必ず手に入る
ホンダ CB1300「ファイナルエディション」注文受付が6月30日で終了に! でも、期日までに注文すれば必ず手に入る
モーサイ
【九島辰也のカーガイ探訪記】低μ路の雪上走行で各社4WDが発揮する豊かな個性を確認
【九島辰也のカーガイ探訪記】低μ路の雪上走行で各社4WDが発揮する豊かな個性を確認
カー・アンド・ドライバー
【最新スーパースポーツの世界】風とともに12気筒を感じる快感。フェラーリ最新のスペシャルモデル、「ドーディチ・チリンドリ・スパイダー」の珠玉ワールド
【最新スーパースポーツの世界】風とともに12気筒を感じる快感。フェラーリ最新のスペシャルモデル、「ドーディチ・チリンドリ・スパイダー」の珠玉ワールド
カー・アンド・ドライバー
空自“最精鋭”部隊のF-15に「新塗装」が登場!独特のカラーリングが映像で公開 任務は敵役
空自“最精鋭”部隊のF-15に「新塗装」が登場!独特のカラーリングが映像で公開 任務は敵役
乗りものニュース
トップガン 「GPZ900Rマーヴェリック号」の36年間は塗装で再現てマジ?
トップガン 「GPZ900Rマーヴェリック号」の36年間は塗装で再現てマジ?
WEBヤングマシン
日産「1リッターで“33km”走る」2ドアクーペに大反響!「e-POWER×スポーツカーは面白そう」「本気で買いたい!」の声も! パワフルな「ターボエンジン」搭載した“超・低燃費マシン”CYPACTコンセプトに注目!
日産「1リッターで“33km”走る」2ドアクーペに大反響!「e-POWER×スポーツカーは面白そう」「本気で買いたい!」の声も! パワフルな「ターボエンジン」搭載した“超・低燃費マシン”CYPACTコンセプトに注目!
くるまのニュース
どこ行っても日産の充電スポットが出てくるんだが これ理由知ってる?
どこ行っても日産の充電スポットが出てくるんだが これ理由知ってる?
ベストカーWeb
吉祥寺で何が起きているのか? 30~40代が「3000人流出」 外国人は13%増加! それでも愛されるワケ 再浮上のカギとは?
吉祥寺で何が起きているのか? 30~40代が「3000人流出」 外国人は13%増加! それでも愛されるワケ 再浮上のカギとは?
Merkmal

みんなのコメント

26件
  • kos********
    今井美樹X岡村孝子
  • kan********
    ワンダーシビック登場後、このモデルもロングルーフデザインで出してその当時のホンダは怒涛のロングルーフデザインにまい進するのだが、一番出来がいいと感じたのがこの初代モデルでした。その後、見事に初代ルノートゥインゴに真似されたぐらい影響力のあったデザインとも言えるのではないかと。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

78 . 5万円 81 . 8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18 . 0万円 130 . 0万円

中古車を検索
ホンダ トゥデイの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

78 . 5万円 81 . 8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18 . 0万円 130 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村