現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ボルボの初代V60は、ワゴンであってもセダンのS60を凌ぐ運動性能を見せた【10年ひと昔の新車】

ここから本文です

ボルボの初代V60は、ワゴンであってもセダンのS60を凌ぐ運動性能を見せた【10年ひと昔の新車】

掲載 更新 12
ボルボの初代V60は、ワゴンであってもセダンのS60を凌ぐ運動性能を見せた【10年ひと昔の新車】

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ボルボ V60だ。

ボルボ V60(2011年:ニューモデル)
2011年初めにフルモデルチェンジされたボルボ S60が日本にも導入されたが、新型ではワゴン版の「V60」が加わった。ボルボのワゴン=実用性重視だったが、V60はスタイル重視。もちろん、セダン同様に走りも楽しめるようだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

そもそもV60は、従来のボルボのワゴンとはかなり違う。なんといっても「ワゴンだからカッコ悪いとか、ワゴンだから走りはイマイチとかいうのはNG。あくまでもセダンのS60の性能にプラスアルファの荷室を追加したと思って欲しい」という断り書きがついているくらいなのだった。

たしかに、5名乗車状態では430L、リアシートを全倒しても最大で1241Lというラゲッジルームの容量は、これまでのボルボのワゴンからすると意外と狭いなと感じる人が多いだろう。とはいえ、40:20:40の3分割リアシートバックを前倒しすれば完全にフラットな空間になるし、助手席シートバックも前倒しできるから、約3mの長尺物を積める。

リアシートはヘッドレストを付けたままシートアレンジできるので、操作も簡単。「さらに広いラゲッジスペースが欲しいという方にV70やXC60をご用意しています」とボルボが言うように、要は自分のライフスタイルの中で、どこをフィーチャーするかということになる。

走りっぷりはセダンのS60より上かもしれない
もちろん、そのあたりを割り切っただけのことはあり、運動性能は抜群だ。むしろ微振動などを感じないぶん、ダイナミック評価の高いS60より上だと感じられたほどだ。セダンよりも太いアンチロールバーなどが用いられていることもあり、ボディのしっかり度はあきらかにワゴンの方が上だ。

足が良く動いているのがドライバーに伝わってくる。ワゴンであることを忘れるくらい、ワインディングロードでも爽快に駆け抜けることができる。そんな爽快さは、好燃費&お手頃価格で人気になりそうな直噴1.6Lターボのドライブeでも十分に感じられる。箱根の急勾配の峠道でもパワー不足は感じないし、ハンドリングの物足りなさもない。

もちろんこういったシーンは、3L 直6ターボのT6 AWD Rデザインという、専用スポーツサスペンションに18インチタイヤが奢られた最強モデルの方が得意なのは言うまでもなく、何かに吸い込まれるようにグイグイと曲がるコーナリングを堪能させてくれるが、正直304psものパワーはどこで発揮したらいいんだ?というくらいパワフルすぎるので、逆に好みが分かれてしまうかもしれない。

ワゴンとして重要なリアシートの乗り心地も快適だし、当然のごとくシティセーフティやヒューマンセーフティなどの安全面や、より快適に走らせてくれるスタビリティコントロール類はS60同様に充実している。あらゆる面から太鼓判を押せる、現在のボルボではイチオシモデルといえるかもしれない。

■ボルボ V60 ドライブe 主要諸元
●全長×全幅×全高:4630×1845×1480mm
●ホイールベース:2775mm
●車両重量:1560kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1595cc
●最高出力:132kW<180ps>/5700rpm
●最大トルク:240Nm<24.5kgm>/1600-5000rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●JC08モード燃費:11.4km/L
●タイヤ:215/55R16
●当時の車両価格:395万円(税込)

[ アルバム : ボルボ V60 はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アルピーヌ代表、V10エンジンの早期導入却下は「F1にとって間違いなく正しい選択だ」
アルピーヌ代表、V10エンジンの早期導入却下は「F1にとって間違いなく正しい選択だ」
motorsport.com 日本版
「国道の橋」が消滅!? 冬季通行止めの間に「自然現象」で流失か 3年前にも隣接する橋が被害に 県は「対応検討中」
「国道の橋」が消滅!? 冬季通行止めの間に「自然現象」で流失か 3年前にも隣接する橋が被害に 県は「対応検討中」
くるまのニュース
クラッシュの影響なし/未発表のレクサスGT3が走る/今年も雨で混乱かetc.【木曜Topics】
クラッシュの影響なし/未発表のレクサスGT3が走る/今年も雨で混乱かetc.【木曜Topics】
AUTOSPORT web
クムホ、ハイバランスタイヤ『エクスタ HS52』16サイズをオートバックスで発売
クムホ、ハイバランスタイヤ『エクスタ HS52』16サイズをオートバックスで発売
レスポンス
昨年のポールシッター山下健太がトップタイム。牧野任祐、佐藤蓮が続く|スーパーフォーミュラ第3戦・第4戦もてぎFP2
昨年のポールシッター山下健太がトップタイム。牧野任祐、佐藤蓮が続く|スーパーフォーミュラ第3戦・第4戦もてぎFP2
motorsport.com 日本版
ランド・ノリス、1着170万円のお高いジャケットで登場! ジェームス・ハント息子が立ち上げたブランドの手刺繍貴重品
ランド・ノリス、1着170万円のお高いジャケットで登場! ジェームス・ハント息子が立ち上げたブランドの手刺繍貴重品
motorsport.com 日本版
スバル、新型「フォレスター」発表!サイクリスト対応歩行者保護エアバッグを世界初装備・あらゆる期待に応える正統派SUV
スバル、新型「フォレスター」発表!サイクリスト対応歩行者保護エアバッグを世界初装備・あらゆる期待に応える正統派SUV
LEVOLANT
【ロイヤルエンフィールド】電動モデル FF.C6 のカスタムバイク「MOTOTOTEM」を発表
【ロイヤルエンフィールド】電動モデル FF.C6 のカスタムバイク「MOTOTOTEM」を発表
バイクブロス
スターリンも悩んだ! ソ連に飛来したアメリカの爆撃隊どう扱う? 秘密警察が考えた「稀代の大芝居」とは
スターリンも悩んだ! ソ連に飛来したアメリカの爆撃隊どう扱う? 秘密警察が考えた「稀代の大芝居」とは
乗りものニュース
150万円台から買える! マツダ斬新「ロードスター」に注目! 歴代初「ターボエンジン」&“6速MT”搭載! 赤が映える“専用内外装”もカッコイイ「ロードスターターボ」って?
150万円台から買える! マツダ斬新「ロードスター」に注目! 歴代初「ターボエンジン」&“6速MT”搭載! 赤が映える“専用内外装”もカッコイイ「ロードスターターボ」って?
くるまのニュース
気胸と骨折の治療進むマルティン、スペインGP欠場を発表。さらなる長期離脱やむなしか
気胸と骨折の治療進むマルティン、スペインGP欠場を発表。さらなる長期離脱やむなしか
AUTOSPORT web
セロー乗り必見!柏秀樹さん主催の「清水PA ライテク・ミーティング」でオフロード走行スキルを磨こう
セロー乗り必見!柏秀樹さん主催の「清水PA ライテク・ミーティング」でオフロード走行スキルを磨こう
WEBヤングマシン
デンソー、SDVモックカーで未来の移動空間を提案…上海モーターショー2025
デンソー、SDVモックカーで未来の移動空間を提案…上海モーターショー2025
レスポンス
SUBARU ニューヨークモーターショー2025で新型アウトバックやフェイスリフトしたソルテラを発表
SUBARU ニューヨークモーターショー2025で新型アウトバックやフェイスリフトしたソルテラを発表
Auto Prove
進化が止まらぬ「道の駅」! もはや食のテーマパーク? 隈研吾デザイン&A5ランク牛肉ってホント?
進化が止まらぬ「道の駅」! もはや食のテーマパーク? 隈研吾デザイン&A5ランク牛肉ってホント?
Merkmal
スバル、大胆エクステリアの新型アウトバックを世界初公開。2026年以降アメリカ市場に導入へ
スバル、大胆エクステリアの新型アウトバックを世界初公開。2026年以降アメリカ市場に導入へ
AUTOSPORT web
【このF430なんぼ?】誕生から20年 いまやヤングタイマーとなった「フェラーリF430」はどれほどお手頃価格なのか?その走りと購入価格をチェック!
【このF430なんぼ?】誕生から20年 いまやヤングタイマーとなった「フェラーリF430」はどれほどお手頃価格なのか?その走りと購入価格をチェック!
AutoBild Japan
ダイハツ、販売会社57社のメールシステムに不正アクセス被害
ダイハツ、販売会社57社のメールシステムに不正アクセス被害
レスポンス

みんなのコメント

12件
  • 現在の嫁の愛車です。
    シートが良くて長距離すごく楽ですね。
    新車から故障もほぼ無いけど、DCTが弱点のようでそこだけ心配してます。
  • トールハンマーライトの今が一番スタイリッシュだと思うけど、この先代型も古さを感じさせずかなりかっこいいと思います。
    他の方も言ってますが、トランスミッションは初期のDCTよりもアイシン製の8ATがいいでしょうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

649 . 0万円 709 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14 . 8万円 799 . 0万円

中古車を検索
ボルボ V60の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

649 . 0万円 709 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14 . 8万円 799 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村