クラシケ取得済み
6台のランチアが、イギリスで売り出されている。まとめて購入するのなら、750万ドル(8億1772万円)というプライスで手に入る。
【画像】大人買いできる、6台のマルティニ・ランチア【写真集】 全21枚
もっとも販売店は、1台1台を個別に売ることを望んでいるが……。
今回のコレクションは、WRCウィナーのデルタHFインテグラーレに加え、ル・マン参戦マシンが3台など、どれかを選ぶというよりも、まとめて大人買いする方が懸命な顔ぶれである。
6台のクラシック・ランチアは、起業家でレーサーでもあるジョン・ジョゼフ・カンピオンからの委託で市場に出ることとなった。
いずれも、アバルト・クラシケ、ランチア・クラシケを取得している極上品である。アメリア・アイランド・コンクール、クエイル・モータースポーツ・ギャザリングといったAUTOCARでお馴染みの有名イベントにも出場している個体たちだ。
デルタHFインテグラーレ8VグループA
編集部のオススメは、なんと言っても1988年式のデルタHFインテグラーレ8VグループA。
ミキ・ビアシオンが、同年のラリー・ド・ポルトガル、オリンパス・ラリーを制し、88年、89年とタイトルを連覇したときの車両だ。
なんと、総計で36回もワールドラリーをステージ優勝(ワークスでのエントリー)している。嬉しいのは、ラリー・ド・ポルトガル参戦時のオリジナル仕様にレストアをされていることだ。
037ラリーエボ2グループB
続いて、1984年式の037ラリーエボ2グループB。20台製造されたうちの1台で、シャシーナンバーは411。
マルク・アレンが、84年の1000湖ラリーで、レッキの際に使用した。その後、ジョリー・クラブの車両となったほか、ヨーロピアン・ラリー・チャンピオンシップにダリオ・セラートのドライビングで参戦している。
85年にはイタリアのシリーズとなるラリー・チッタ・デ・マントバをグラチアーノ・ロッシ(バレンティーノ・ロッシの父親)の走りで優勝している。
デルタS4コルサ・グループB
1985年式デルタS4コルサ・グループBは、セラート、アレン、ビアシオンとともに闘ったもう1台。
モンテ・カルロ、スウェディッシュ・ラリーでワークスのテストカーとして登場したもの。
86年のラリー1000ミリアが、最初の戦いの場となり、見事に勝利をあげている。
特筆すべきは、アメリア・アイランド・コンクールデレガンスにおいて、「ベスト・イン・クラス」の栄誉に輝いた1台であることだ。
LC1グループVI
3台のレーシングカーの方も魅力的な面々が揃った。
例えば1982年式ランチアLC1グループVIは、同年のル・マン24耐久レースのために製造された4台のうちの1台。
F1、ル・マン、セブリングで活躍したミケーレ・アルボレート、F1優勝経験者で言えばリカルド・パトレーゼが、さらにワールド・スポーツカー・チャンピオンのテオ・ファビがステアリングを握っている。
1982年のニュルブルクリンク1000kmでは、その3人のドライビングで優勝を果たしている。
LC2グループC
ランチアLC2グループCも、ル・マンを闘った1台。1983年のワークスカーである。
83年、84年の世界耐久選手権に参戦し、日本人のF1ファンには馴染みのあるアレッサンドロ・ナニーニ、ル・マンを4度制したアンリ・ペスカロロなどの愛馬としてシーズンを闘った個体である。
ベータ・モンテカルロ・ターボ・グループV
最後は、1981年式のベータ・モンテカルロ・ターボ・グループVだ。
こちらもル・マン参戦車両となり、80年、81年の世界スポーツカー選手権を闘っている。
販売委託者の名にちなみ、「カンピオン・コレクション」と呼ばれているクラシック・ランチア。6台をまとめて買うもよし、お気に入りの1台を選ぶもよし。
どちらにしても、相当な財力が必要だ。
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