車のメンテナンス [2025.04.27 UP]
覚えておきたい! 簡単にできる車内クリーニング【潔癖クルマ生活 #2】
文と写真●ユニット・コンパス
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「愛車は綺麗なほうがいい!」をキーワードに、30年以上神経質なまでに洗車し続けてきたクルマ潔癖男の編集部Kが、独自のノウハウ(とウンチク)を披露する本企画。
今回は、布シートの清掃術をお届け!見落としがちなシートの汚れだが、実は長年少しずつ蓄積された汚れや匂いが溜まっていたりする。連休中に愛車のクリーニングを考えている人も参考にしてみてほしい。
なお、ここで紹介するのは担当Kが試行錯誤の末に辿りついたオリジナルのメソッドのため、実際にやってみよう!と思った方は、あくまで自己責任ということでお願いいたします。
思い立ったが吉日。シート掃除開始!
今回キレイにしていくのは、普段、編集部の機材車として活躍している、2011年式のマツダ プレマシー。実に14年落ちの中年車であることに加えて、日頃から酷使されているため、定期的な整備やクリーニングが必要だ。
写真ではわかりにくいが、日焼け止めを塗った手でさわった痕など、細かく汚れている。
気温が上がり、汗ばむことが増えてきたこの季節。このタイミングで気になり出すのはシートの汚れや臭い。とくに布シートは敷きっぱなしの布団と同じだから、ダニやカビなどが広がった恐ろしい世界になっているに違いない。もちろん、ダニに関しては車内温度が50度以上になる灼熱の夏を迎えれば死滅するのだが、しっかり掃除をしなければ、その死骸とともにドライブすることになるではないか!
よく見るとこんな汚れがここかしこに。
というわけで皆さんは車内の掃除、どうされていますか? おそらく一般的には、掃除機でゴミを吸い取り、ダッシュボードの埃を拭き取ったりで終わってしまうパターンがほとんどではないだろうか? カー用品店の洗車グッズコーナーで見かける「布シートクリーナー」も上手に使えればキレイになるが、私が行うのは市販の「リンサークリーナー」を使って、布シートに染み込んだ汚れをかき出すという方法。じつはこれ、やり方そのものはカークリーニングのプロと同じなのだが、業務用のプロ機は価格が高いしサイズも大きいので、個人的に使用するのは現実的ではない。そこで、価格も安い室内・家庭用の小型のものを使うわけなのだが、これが案外いけるのだ。
今回用意したもの
・リンサークリーナー(ネットで購入:価格1万円+アルファ)
・洗浄液(重曹水で代用/ドラッグストアで購入:価格500円弱)
・拭き取り用のウエス(手持ちのもの)
用意するのは、リンサークリーナー本体と洗浄液(今回は、重曹水で代用)、それと拭き取り用のウエスがあればOK。
使用したリンサークリーナーはアイリスオーヤマ製で、2年前に購入したもの。価格は当時で1万円+アルファ。基本的にこの本体があればOK。自宅ではカーペットの洗浄に使用している。電源は100Vのコンセントタイプだ。
作業手順は以下の通り
(1)掃除機で室内の細かなゴミや埃をできるだけとる(今回はガソリンスタンドで実施)。
↓
(2)リンサークリーナーに洗浄液を入れる(今回は重曹水を作った)。
重曹はドラッグストアで購入。
↓
(3)シートをまんべんなくリンサークリーナーで洗浄。
力は入れすぎても入れなくてもダメだから、慣れるしかない(笑)。また、100V電源を使う。
↓
(4)リンサークリーナーで取りきれなかった水分を、ウエスで丁寧に拭き取っていく。
洗浄後は乾いたウエスでしっかり拭き取る。ウエスは大量買いしてあるものを使用。
↓
(5)ドアや窓を開け、可能なかぎり室内を自然乾燥させる。
写真ではわかりにくいが、2年間の汚れと擦れで、布の生地ものっぺりしっとりした感じ。
あせらずゆっくり作業するのがコツ。慣れると、汚れが吸い上げられる感じが喜びにかわる(笑)
リンサークリーナーは、洗浄液を出しながらブラシで汚れをかき出し、最後に水分を吸い上げるという3役を同時にこなす優れものだが、うまく使いこなすには慣れが必要だ。とくに洗浄液を出しすぎるケースが多く、そうするとシートの内部まで洗浄液が入り込んでしまい、しっかり乾燥できないと逆にカビの原因になるおそれがある。また、それらを考慮すると外気温がある程度高い晴れの日が理想で、クリーナー作動時の音もまあまあ大きいので、まわりへの配慮も必要だ。
※撮影車のプレマシーはシート調整が手動式だが、電動式の場合は作業が難しい場合があります
クリーニング完了!自分でやると、うまくいったときの喜びも格別!
こちらがクリーニング後の写真。まるで新車のようなさっぱり感が蘇ってきた。
さて、機材車として活躍中のプレマシー(14年落ち)は、2年半ぶりのシート洗浄だけにさぞ汚れているかと思いきや、前回洗浄後に気合いを入れて撥水処理(撥水スプレー)したせいか、それほどでもなかった。とはいえ、洗浄後のシートはサラサラになり、とても気分よく走らせることができた。
この部分には白っぽい汚れがあったが、無事落とすことができた。
作業中につまずいて回収タンクをひっくり返してしまった! 少し残ったのがこれ。汚れ具合がわかる。
じつはクルマの室内清掃は、プロに頼むとボディコーティング並みに高くつくことが多い。今回のプレマシーもミニバンタイプで7人乗りのため、5万~10万が一般的。となると、1万+αでリンサークリーナーを買っても1回の作業で元がとれる計算になる。場所が必要になる作業だけに、状況によってはその手配が必要だが、いちどさっぱりした室内を体験すると、汚れた室内が許せなくなるのも事実。以上、潔癖男でした!
[プロフィール]編集部K
一般誌、自動車専門誌での編集者歴30年。もとは「仕事としてクルマで食べていくに際し、汚れていてはいけない」という願掛けで始めた洗車だったが、いつの日か洗車に取り憑かれてしまい、いまや『クルマ潔癖男』と呼ばれるまでになってしまった。現在、16年落ちのBMWと17年落ちのシトロエンの維持(というか洗車)に奮闘する毎日を送る。
16年落ち13万キロオーバーのBMW 525i。よく出先で「綺麗に乗ってるね~、車庫保管?」と聞かれるが、屋外保管(たまにボディカバー)です。この美観を保つために、これまでに300回以上は間違いなく洗車している(苦笑)
▼▼▼前回記事▼▼▼
https://www.goo-net.com/magazine/knowhow/carlife/251530/
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