自分の車に限ってそんなことあるはずがない…。と、たかをくくっていると、小さな飛び石のキズからサビが広がり、大変なことに。そうならないためにも、サビを見つけた場合はすぐに対応する必要がある。その方法を解説しよう。
【画像】「ヤバ…こんなところにサビが…」専用サビ取りグッズを試してみたら? Before・Afterを写真で紹介
●写真/文:オートメカニック編集部
サビは放っておくと塗装の下に潜り込んで広がる…!?
綿棒の先ほどの塗膜が剥がれた些細なキズだったとしても、すでにサビが発生していたら要注意! 周囲の塗膜の下に広がっている可能性があるからだ。もしもサビの周囲の塗膜端がめくれ上がったり、ブクブク浮き上がっていたら確実!
塗膜の切れ目に生じたサビは、時間の経過とともに塗装の下に潜り込んでいくからで、ただちに対処する必要がある。
―― サビを放っておくと塗装の下に広がると共に鉄板を浸食していって穴が開き、最後には水ロボロに…。見つけたら早急に対処したい。
この「塗装の下に広がったサビ」、とにかく厄介だ。留まることを知らないため放っておけば周囲に広がる一方。厚みを増した酸化物によって塗膜がボコボコに浮き上がってくる。しかも、鉄板を浸食していくため板厚は除々に薄くなり、最後にはペラペラになって穴が開いたり裂けてしまうのだ。
このため、飛び石程度の些細なキズに発生したサビであったとしても、そのまま放置するのは厳禁! ただちに処理することが大切で、もしも多少でも塗膜がボコッと浮き上がった箇所を見つけたら、被害の少ないうちに早急に適切な補修を行う必要があるのだ。
サビている面をすべて削り出す
キズ付いた塗装面に発生したサビは鉄板を浸食して塗膜の下に潜り込んでいくため、サビ始めから時間が経過していたら周囲に広がっているとみて間違いない。
このため、サビを発見した時はきれいな鉄板面が露出するまで周囲の塗装を剥がす必要がある。また、酸化物は可能な限り削り落とすが、見た目ではきれいに落ちたとしても安心は禁物。ピンホールに残った微細なサビが種となって再発するからだ。削り落としたら妨錆剤を塗布するのが原則だ。
―― 【Before】 まず、補修面とその周囲に付着している泥汚れを水洗いしてきれいに流し、表面に残った水分を確実に拭き取り乾燥させる。
◆表面に付着している酸化物を削り落とす
スクレーパーなどを利用して表面に付着している茶色い酸化物を削り落とし、サビに侵されていない鉄板の地肌が露出するまで、周囲の塗装を削り落としていく。
―― スクレーパーなどの工具を使用して酸化物を削っていく。
サビてない周囲の塗装まで削れといわれても、初めてだと躊躇しがち。時間が経ったサビは確実に広がっているので、躊躇せずに削ることが肝心だ。
―― 塗装面の下にサビが潜り込んでいる可能性があるので、広めに塗装を削り落とす。
◆2WAYサビ取り消しゴムで、地金が現れるまでサビを削り落とす
2WAYサビ取り消しゴム(ソフト99)は黄色が#80のハード、青色が#150のソフト。そのハードの角を利用してサビをピンポイントで削り落とす。このようにきれいな金属の地肌が現れるまで、可能な限り落とすことが肝心。OKならアルコールで拭いて削りカスや油分を取り除く。
―― 金属の地肌が露出するまで、2WAYサビ取り消しゴムでサビを削り落とす。
―― このように金属の地肌が現れればOK。次のステップへ。
◆露出した金属の地肌にサビ止めペイントを塗布する
カラカラと音が鳴るまでサビ止めペイントをよく振って混ぜ合わせてから、キャップを外してハケに付着した塗料を容器端で軽くしごき、鉄板が露出している面全体に均等に塗布する。
―― ボディの金属が露出した部分にサビ止めペイントを塗布していく。
◆乾燥したら、同色塗料でタッチアップ!
一晩放置してサビ止めペイントが十分乾燥したところで、ボディと同色のタッチアップ塗料を塗り重ねる。
―― ボディと同色のタッチアップ塗料を塗っていく。
タッチアップでも丁寧に作業すればここまできれいになる。近くで見れば補修跡が明確なものの離れればほとんど目立たないのだ。
―― 【After】 作業完了。じっくり見ると補修跡がわかるが、遠目には目立たないレベル。
雨が多いシーズンは特に気をつけたい、愛車のサビ。この機会に、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか?「ウソでしょ…こんなところに…」と、気付かないうちにサビが発生している可能性も。その場合は記事を参考に対処するか、専門店で見てもらって早めに対処しておこう。
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