■現行型ユーザーが悔しがる!? 地道な改善を実施した新「シエンタ」
2025年8月5日、トヨタは「シエンタ」を一部改良しました。価格(消費税込み)は207万7900円からです。
【画像】超カッコいい! これが旧型オーナーも悔しがる「シエンタの改善点」です! 画像で見る(30枚以上)
全長わずかな4.2m級の非常にコンパクトなシエンタですが、ファミリーに支持される3列シート・7人乗り仕様に加え、2列シート・5人乗り仕様はアウトドアユーザーなどからの根強い人気があるといいます。
そこで今回は、5人乗り仕様の実力について改めて検証してみました。
2003年に初代モデルが登場したコンパクトミニバンのシエンタ。コンパクトカー並みのサイズながら、両側スライドドアと広い室内、賢くアレンジした3列シートの使い勝手の良さなどでデビュー早々に人気を集めます。
現行型で3代目。2022年8月の発売以来、国内の新車販売で常にトップクラスのシェアを誇る安定した売れ行きを維持してきました。
ボディサイズは、全長4260mm×全幅1695mm×全高1695-1715mm、ホイールベース2750mm。
1.5リッターガソリンエンジン車と、同エンジン+モーターのハイブリッド車の2タイプを用意し、2WD(FF)に加えハイブリッドには4WD(E-Four)も設定されます。
先代(2代目)と変わらない全長・全幅を維持するなど、現行型も非常にコンパクトにまとめられていますが、設計を全面的に見直し、とくに2列目シートの空間を拡大したといいます。
親しみやすいデザインに加え、最新のTNGAプラットフォーム採用によるクルマとしての基本性能の大幅アップや高い安全性能、トヨタミニバン最小の扱いやすいサイズ感などが、幅広いユーザーから広く評価されているようです。
今回実施された一部改良では、新たな装備追加や安全装備の拡充を図ったほか、人気のメーカーオプションの標準装備化により商品力を向上させています。
装備面では、「電動パーキングブレーキ/ブレーキホールド機能」を全グレードに標準装備化。さらにブレーキホールドスタンバイメモリー機能を追加し、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付:ACC)」には“停止保持機能”を全グレードに標準装備しています。
また、全グレード標準装備の「プロアクティブドライビングアシスト機能(PDA)」に、車線内走行時の常時操舵支援機能を追加しました。
電動パーキングブレーキの装備にあわせ、シフト周りのレイアウトも大きく変更されています。
一部改良前のモデルではシフト横のスペース(サイドポケット)が小物入れでしたが、今回500mlのペットボトルが収納可能になったほか、大型のスマートフォンが平置きできるように工夫も施されるなど、使い勝手が大きく改善されたのです。
これにともない、充電用USB端子などがサイドポケット下部に移動しているのもユーザーには嬉しいポイントです。
今回、筆者(くるまのニュース編集部T)が一部改良モデルを試乗する機会に恵まれました。
外観上の変更はほとんどないものの、実施された改善はいずれも日常使いから実感できる便利機能ばかりで、現行型ユーザーが見たら悔しがるくらいの進化だと感じました。
そして試乗車が2列・5人乗り仕様であったことから、荷室の使い勝手などについても改めてチェックしてみましょう。
■身長180cmの編集部員が新「シエンタ」で実際に「寝てみた」!
前述の通り、現行型は先代シエンタとほぼ変わらないボディサイズですが、シャープなデザインだった先代に対して四角くコロンとしたフォルムに生まれ変わったことから、室内空間の拡大は外観からも実感できるところです。
ちなみに全高は先代より20mm拡大していますが、後席(2列目)の頭上側方のヘッドクリアランスは、先代比でプラス60mmも拡大しています。車体上部の形状を四角く真っ直ぐに立てたことなども功を奏しているようでした。
シエンタというと、3列・7人乗り仕様のイメージが強いかもしれませんが、トヨタによるとおよそ5対5の販売比率で2列・5人乗り仕様も売れているのだといいます。
シエンタの開発者に話をうかがったところ、「5人乗り仕様は近年姿を減らしつつあるステーションワゴン車の需要を獲得できているのではないか」とユーザー像を分析していました。
ちなみにシエンタのシートアレンジは、7人乗り仕様と5人乗り仕様の使い方の違いを考慮して、大きく異なるものです。
7人乗り仕様の場合、セカンドシート(2列目席)を座面ごと前転させ、その位置にサードシート(3列目席)を収めます。
普段は主に2列シートで使用し、必要に応じて3列目シートを取り出すという使い方を想定していることがわかります。
対する5人乗り仕様は、後席(セカンドシート)の背もたれを前倒しすると、同時に畳まれた後席が低く潜り込むように収納される「チルトダウン式」を採用するとともに、背もたれと荷室のすき間を埋めるボードも備わります。
リアゲートから真っ直ぐフラットな荷室面が誕生し、荷室長は最大で2065mm(前席をイチバン前までスライドし、背を最大に前倒しした状態)と、コンパクトクラスとは思えない長さと広さが確保されます。
実際、身長180cmの筆者が2列目席を倒した状態で寝転んでみましたが、床面の長さ自体は1800mm以下のようで、足もしくは頭が少しはみ出します。
ただし前席とのすき間を埋めるボックスやカバンなどを置き、さらに床面にエアマットなどを敷けば、大人2人の就寝も無理ではなさそうです。
1人なら斜めに寝れば良く、その場合は非常に快適な空間が広がります。
ちなみに7人乗り仕様の場合、2列目と3列目の席を畳んだ状態の荷室長は最大でも約1525mmに留まります。これは前倒した2列目シートが支障となるためです。
シエンタで車中泊を考えているなら、5人乗り仕様が最適であると改めて実感することができました。
※ ※ ※
実際にシエンタで車中泊をする場合は、床面が硬い樹脂素材であることから、前述のエアマットは必須です。
これは純正アクセサリーでも「エアスリープマット」として用意されているほか、キャンプ用のものでも代用できます。
さらに、窓を覆って遮光や目隠しができるシェードを用意しておけば完璧。社外品で専用のアイテムも多数用意されているので、検索してみると良いでしょう。(くるまのニュース編集部)
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みんなのコメント
頻繁に3列目使うならMサイズミニバンになるし、たまに使うならまだ3列目が使えるフリードの方がいい。