セパン・インターナショナル・サーキットで行なわれている、MotoGPの合同テスト。その2日目(2月8日)には、レプソル・ホンダのマルク・マルケスと、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾが揃ってクラッシュ。ふたりのライダーが、その原因について語った。
2019年のMotoGP王者であるマルケスはこのオフシーズン中、負傷していた右肩の手術を受けた。その手術から回復の途上にあるマルケスだが、セパン・インターナショナル・サーキットで始まったMotoGPのオフシーズンテスト初日から参加。しかし「予想よりも悪く感じられた」と右肩の状態について語っていた。
■「肩の状態が予想より悪い……」マルケス、セパンテストは“忍耐の時”
金曜日に37周を走ったマルケスは、土曜日には47周を走破。首位から0.417秒遅れの9番手となるタイムを記録した。
ただセッション終盤、マルケスは高速右コーナーのターン3で転倒し、その日のプログラムを終えた。ただマルケス曰く「ゆっくり走っていた」ようで、大事には至らなかった。
「肩は良くなってきている」
そうマルケスは語った。
「僕はエネルギー満タンで1日を始めた。そしてバイクに乗ることができたんだ。でもその後、バイクを感じ、プッシュしていって、そして最後の2回の走行を終えると、エネルギーがなくなっていったんだ。でもそれは普通のことだ」
「でも最も重要なことは、昨日よりも悪くないことだ。今日は目標を達成した。昨日は約30周……35周だったかな。今日は45……47周走った。残念なことに僕がピットに向かった時、僕は1日のエネルギーを使い切っていた。僕は汚れたラインにいたんだ」
「どうしてコースオフしたのか分からない。多分、疲れていたんだろうね。もちろん、そのコーナーを見れば『おおっ! すごい速いコーナーだ』と言うだろうね。でも僕は遅く走っていた。だから、それほど大きなクラッシュじゃなかった」
「200%集中する必要がある。この体調では、こういった全てのリスクを回避するために、さらに集中する必要があるんだ」
この日はドヴィツィオーゾもクラッシュした。彼は午後のセッションでターン6をはみ出し転倒、短い時間ながらも赤旗の原因となった。
彼はコースに戻ることができたが、地面に投げ出された直後は息ができず、抱えている首の不調を悪化させることになったという。
「その時は100%プッシュしていたわけじゃなかった。ターン6でスロットルを最大にまで開けたところで、フロントのグリップを失ってしまったんだ」
そうドゥヴィツィオーゾは説明する。
「本当にちょっとした、軽いクラッシュだった」
「でも残念ながら、僕はグラベルに入ってしまった。衝撃は軽微じゃなかったんだ。だから呼吸ができなかった。それに、僕の首は常に問題を抱えている。一番上をぶつけてしまって、今は本当に厳しい状況なんだ」
「今晩、悪化しないことを願っているよ」
ドヴィツィオーゾは次のように付け加えた。
「僕は100%プッシュしていたわけじゃない。異なるセットアップを施して、プッシュし始めたところだった。今回のようにフロントのグリップを失ってしまうのは、少し奇妙なことだった」
「セットアップによるものなのか、何か本当に悪いことをしてしまったのか……僕には分からない。もしスロットルを早く開きすぎてしまっていたり、バンク角度を1度か2度深くしてしまっていたのなら、データを確認しなきゃいけない」
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