■乗ってすぐわかる軽快なハンドリング!
フルモデルチェンジし、7月下旬に発売されたばかりのホンダ250ccスクーター「フォルツァ」に試乗しました。トラクションコントロール、電動スクリーン、スマートキーといった先進装備も注目ですが、軽快なフットワークとクラスを超えたコンフォート性に驚きました。
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走り出してすぐに感じるのは、車体の動きがかなり軽やかになっていることです。重心が高く、ハンドリングはヒラヒラと軽快。従来型は低重心で粘りのあるハンドリングで、ゆったりとした乗り味でしたが、新型はスポーティな味付けになっています。
それは、軽量コンパクトで剛性を最適化した新設計フレーム、そして足まわりの変更によるところの影響が大きいはずです。
まず、フレームは従来比約20%の軽量化を実現しています。求められる剛性を保ちながらCAE解析により、各部を構成するパイプ径や肉厚、材質の選定やこれら接合位置を最適化。27°に寝かせていたキャスター角は26°5’に立て、ホイールベースも1545→1510mmへと短縮化されました。
192kg(ABS仕様は194kg)あった車体重量は、184kgに軽減。取り回しがラクになったことはもちろん、走りも軽やかです。しかし、ハンドリングにヒラヒラ感をもたらしているのは大径ホイールでしょう。フロント14インチ、リア13インチだった足まわりを、新型では前後ともに1インチずつ大きくし、フロント15インチ、リア14インチとしているのです。
最低地上高が135→145mmに、シート高も715→780mmに上がったことからもわかるとおり、低かった重心も上がって、ハンドリングや車体の動きがシャープになっています。
■スポーツバイクのようにフルバンクさせても大丈夫
試乗したのはツインリンク茂木の敷地内と周辺道路。ハイスピードのまま、コーナーをステップが路面を擦るほど車体をフルバンクさせて曲がってみましたが、フロントタイヤの接地感がわかりやすいうえ、車体が挙動を乱すことがないので安心したままコーナーを駆け抜けることができました。
ホンダが用意した試乗エリアには、スラロームや8の字走行のほか、高速走行もできるクローズドコースもあり、運動性能に対する開発陣の大きな自信も感じずにはいられません。実際、ジムカーナのようなタイトターンが続くコースを、目が回りそうになるほど走り込みましたが、微妙なスロットルワークにもエンジンは適確に応えてくれ、右手の操作に従順に過不足のないトルクを発揮してくれます。タイヤのグリップ感もわかりやすく、信じられないほどに小回りが効きました。
もちろん水冷SOHC4バルブエンジンも改良型となっています。最高出力23ps/7500rpmに変更はないものの、最大トルクは2.3kg-m/6000rpm→2.4kg-m/6250rpmと若干向上。大径タコメーターを見ていると、2300rpmでクラッチが繋がり、そのままスムーズに実用域である6000rpmへ。低中速でギクシャクせず、扱いやすさが際立ちます。
そして高速巡航では、優れた空力特性を体感できました。ウインドスクリーンは電動によって、ハンドル左のスイッチ操作で走行中でも140mmという広い可動範囲で上下動させることができるのですが、ハイポジションにすれば走行風の上半身への直撃が抑えられ、快適そのもの。気流が頭上を通過するよう整流され、走行時の風切り音も低減。乗り心地も良いですし、これなら高速道路を使った長距離ツーリングでも疲れにくいでしょう。
Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)も先進の安全装備です。車輪速センサーが後輪スリップを検出すると、その状況に応じて燃料噴射を制御し、タイヤのグリップを瞬時に回復させる機構ですが、これをホンダがスクーターに採用するのは初めてのこと。欧州に多い石畳の道や、日本でも濡れたアスファルトや道路上のペイントなど滑りやすいシーンで心強い装備となってくれます。
作動した場合は、メーター内のインジケーターが点滅することによって知らせてくれますが、天候に恵まれ路面も乾いていた今回の試乗では、作動する瞬間はありませんでした。きっと雨の日や、橋の繋ぎ目などでアクセルをガバッと開けたときに「付いてて良かった」と思うのでしょう。
■時代はもうスポーティ路線…!?
スタイルも従来までのロー&ロング路線ではなく、シャキッとフロントカウルが起きたスポーティ路線へと大きく舵を切っています。
ビッグスクーターブームと呼ばれた頃は、少しヤンチャそうなお兄さんが寝そべるようにして乗る姿も見られましたが、そのスタイルはもう時代遅れかもれしません。高めのシートに背筋を伸ばしてスタイリッシュに乗る新型フォルツァが、イマドキなのです!
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