アルファタウリ・ホンダは、2021年シーズンもピエール・ガスリーを起用することを決定。10月28日に発表した。
ガスリーは今季のF1で、目覚ましい活躍を見せているドライバーのひとりである。特に9月のイタリアGPでは、乱戦を戦い抜き、F1初勝利を達成。アルファタウリとしても、通算2勝目(1勝目はトロロッソ時代)となった。
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ガスリーはこの勝利も含め、今季ここまでに63ポイントを獲得。ランキング9番手につけている。その活躍もあり、来季はレッドブルに昇格するのではないかとの見方もあったが、結局それは実現せず、アルファタウリに残ることとなった。
「スクーデリア・アルファタウリから、来シーズンも継続して参戦できることを、嬉しく思う」
そうガスリーは語った。
「今年は非常に順調に進んでおり、チームの歴史の中でももっとも成功したシーズンと言えるかもしれない。僕らは非常に強固な関係を築いていると感じている。そして、あらゆるチャンスを活かし、イタリアGPでは最高の結果のひとつを手にした」
「モンツァでF1初優勝を遂げたことは、僕にとって非常に特別な瞬間だった。そして、チームの歴史の中で2回目の勝利を挙げることができたのは、とても嬉しいことだった。すごく誇りに思っている」
「チームをさらに前進させるため、僕は最大限の努力をするつもりだ」
アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トストは、ガスリーが2021年もチームに残ることを喜び、そして今後もレッドブルの傘下に残ることを期待していると語った。
「昨年途中、このチームに戻ってきて以来、彼は一貫して非常に良いパフォーマンスを発揮している。そして、2019年のブラジルGPでの2位、今年のイタリアGPでの優勝と、ふたつの表彰台を獲得した」
そうトスト代表は語った。
「ピエールは、レースの組み立て方が素晴らしいことから、非常に競争力があることが証明されている。全てのレースでマシンのポテンシャルを引き出し、エンジニアに貴重なフィードバックを提供してくれる。彼は精神的にも非常に強く、常にモチベーションに溢れている。目標を設定すれば、それを達成するために全力を尽くすんだ」
「この協力関係をさらに強固なモノにし、2021年シーズンに共に成功できることを楽しみにしている」
なお、ガスリーのチームメイトは、まだ未定のままである。姉妹チームのレッドブルは、不振が続くアレクサンダー・アルボンの去就を検討しており、もしアルボンがチームを追われることになった場合には、現在レッドブルの傘下にいるドライバー以外から起用する可能性が高いと見られている。
アルボンはアルファタウリに戻される可能性もあるが、レッドブルとホンダの育成ドライバーである角田裕毅も、スーパーライセンスさえ取得することができれば、F1デビューの可能性が非常に高いと言われている。
現在ガスリーのチームメイトを務めるダニール・クビアトの来季もまだ未定だが、ガスリーにはパフォーマンスで差をつけられており、チームに残るのは難しいのではないかとの見方が強い。
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