第5世代THSやブラックルーフ! スポーツやセダンに新グレード設定
トヨタは2026年9月3日、「クラウン クロスオーバー」「クラウン スポーツ」「クラウン セダン」の3モデルを一部改良すると発表した。パワートレーンの進化や新グレードの追加、装備の充実などが行われているが、今回もっとも目を引くのはクラウン クロスオーバーだ。3モデルの進化したポイントをそれぞれ解説する。
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リアデザインを一新したクロスオーバー! ブラック塗装拡大とスポーティなスタイリング
今回の一部改良で、もっとも見た目の変化が分かりやすいのがクラウン クロスオーバーだ。2022年に登場した現行クラウン クロスオーバーは、セダンとSUVを融合したような独自のスタイリングを特徴としていた。今回の改良でも基本となるプロポーションやフロントマスクのイメージは継承されているが、リアまわりには大きく手が加えられている。従来モデルと改良モデルを並べてみると、その違いは一目瞭然だ。リアまわりのデザインを変更することで、従来よりもワイドで安定感のあるスタンスを強調。基本的には同じクルマでありながら、後ろ姿から受ける印象は大きく変化した。
クロスオーバーでは、バイトーン(ボディ上部と下部などで2つの異なるカラーを組み合わせた2トーンのカラーリング)カラーの構成も見直された。改良モデルでは、ボンネットフードからベルトラインより上のキャビン部分までをブラックとする新たな塗り分けを採用。さらに、前後フェンダーアーチやバンパー下部、ドア下部のモールディングをピアノブラックとしている。
従来モデルにもブラックルーフを組み合わせたバイトーンカラーはあったが、改良モデルではブラック部分の面積を拡大。より明確なコントラストを持つスタイリングとなった。もともとセダンとSUVの中間的なキャラクターを持っていたクロスオーバーだが、今回の改良ではより低く、ワイドでスポーティな印象を強めたと言えそうだ。また、ボディカラーには新色「ニュートラルブラック」も追加されている。
第5世代ハイブリッドシステムの採用と走りの進化! クラウン スポーツの新グレード
クロスオーバーの進化はエクステリアだけではない。2.5Lハイブリッド車には第5世代ハイブリッドシステム(モーターやインバーターを小型軽量化し走行性能と燃費性能を高めた最新のハイブリッド機構)を採用。走行性能と環境性能の向上が図られた。さらに、パドルシフトの標準装備やオーディオシステムの性能向上も実施。RS系グレードではブレーキキャリパーをレッドとするなど、スポーティなイメージを高める変更も加えられている。外観を大きく変えながら、中身についても進化を図ったことが、今回のクロスオーバーの特徴だ。
一方、クラウン スポーツはクロスオーバーとは異なる方向で進化させた。エクステリアの大幅な変更というよりも、今回のポイントはパワートレーンとグレード展開である。ハイブリッドモデル(HEV:ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせて走行するハイブリッド仕様)には第5世代ハイブリッドシステムを採用し、パドルシフトも標準装備した。
また、プラグインハイブリッドモデル(PHEV:外部電源からの充電が可能で電気走行距離を大きく伸ばしたハイブリッド方式)には新たに「SPORT Z」が設定され、従来とは異なる選択肢が加わった。クラウンシリーズのなかでも、走りを重視したキャラクターを持つスポーツだけに、今回の改良ではその個性をより明確にするアップデートが中心となっている。さらにオーディオ・サウンドシステムの性能向上や新色の追加なども実施された。
クラウン セダンは新グレードGと13.2型有機ELディスプレイを搭載! 各モデルの製品スペック
クラウン セダンでは、新たなグレード設定や快適性の向上が行われている。今回、新たにHEVの「G」グレードを設定。これまでとは異なる価格帯の選択肢を用意した。また、上級グレードにはブラックパッケージを設定したほか、後席用の13.2型有機ELディスプレイなど、後席で過ごす時間を重視した装備も用意されている。さらに静粛性や操縦安定性についても改良が行われた。クロスオーバーがエクステリア、スポーツが走りを中心に進化したのに対し、セダンはクラウンらしい上質さや快適性をさらに高める方向で商品力を向上させている。
今回、同時に一部改良された3モデルだが、その内容を見ていくと、それぞれが同じ方向へ進化したわけではない。クラウン クロスオーバーは、リアデザインの変更をはじめとするエクステリアの進化。クラウン スポーツは、第5世代ハイブリッドシステムやPHEVの新グレード追加など、走りと選択肢の拡充。そしてクラウン セダンは、新グレードや快適装備の追加による上質さの向上だ。
同じクラウンシリーズでありながら、それぞれ異なるキャラクターを持つ3モデル。その個性をさらに明確にすることが、今回の一部改良の狙いと言えそうだ。3モデルのなかでも「クロスオーバー」の変化は必見であり、新旧モデルを並べて見るだけでも、とくにリアまわりの印象が大きく変化していることが分かる。
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