2020年7月31日、マクラーレン オートモーティブ アジアは、千葉市の幕張メッセで開催中のオートモビル カウンシル 2020において、公道走行に完全適合してレース仕様以上のパフォーマンスを発揮する「マクラーレン 620R」を日本初公開した。(タイトル写真はマクラーレン オートモーティブ アジアの正本代表)
GTレースで活躍する570S GT4のロードバージョン
マクラーレン 620Rは、当Webサイトでも何回か紹介しているが、レース用モデルの570S GT4をベースに公道走行を可能にしたモデルだ。570S GT4は、世界中のGTレースで今までに67回の優勝と88回のポディウム(表彰台)入賞を獲得し、25ものレーシングチームが採用している。
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620Rは、そんな570S GT4をベースに保安基準を満たしてナンバープレートを取得し、公道走行を可能にしたロードバージョンだ。570S GT4同様のエアロパーツを装着しながら、公道における歩行者保護のため、フロントまわりやボンネット形状などは微妙に変更されている。マニュアルで3段階に調整可能なリアウイングも、ハイマウントストップランプを内蔵し、翼端は歩行者保護のため形状を変更している。
だが、レースのレギュレーション制約から解放されたため、パワーユニットのV8ツインターボは570S GT4よりもパワーアップされている。3.8Lの排気量は同じだが、最高出力は車名のとおり620ps(570S GT4も車名のとおり570ps)に、最大トルクは620Nm(570S GT4は600Nm)になり、高速シフトが可能な7速DCTを介して、最高速度は322km/h、0→100km/h加速は2.9秒、0→200km/h加速は8.1秒というパフォーマンスを発揮する。
モータースポーツ由来のため、サーキット走行に不要なフロアカーペットやグローブボックスは備わっていない。エアコンやカーナビ、オーディオは標準では装備されないが、追加費用なしで装着できる。その代わり、マクラーレン セナのものと同タイプの軽量カーボンファイバー製バケットシートや6点式フルハーネスが装着されている。
マクラーレンのアイデンティティともいえるカーボンファイバー製の「モノセルII」シャシ、32段階に減衰力をコントロールできるダンパー、センターロックの鍛造ホイール、ピレリPゼロのセミスリックタイヤなどを標準装備。日本でもナンバープレートが取得可能だから、ストックの状態で公道を走ってサーキットに行き、そこでオプションのフルスリックタイヤに履き替えれば、そのままサーキット走行が楽しめる。
まさに「公道も走れるレーシングカー」マクラーレン 620Rは世界限定350台。気になる日本割り当て分は、残念ながらすでに完売しているという。
マクラーレン 620R 主要諸元
●全長×全幅×全高:4557×1945×1195mm
●ホイールベース:2670mm
●乾燥重量:1282kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●排気量:3799cc
●最高出力:620ps/7000rpm
●最大トルク:620Nm/3500rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:7速DCT
●タイヤサイズ:前225/35R19、後285/35R20
●車両価格:3750万円から
[ アルバム : マクラーレン 620R 日本初公開 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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