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ラスト「ガソリン」ホット・ミニ? ジョン・クーパー・ワークス(1) 先代譲りのハードを解説

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ラスト「ガソリン」ホット・ミニ? ジョン・クーパー・ワークス(1) 先代譲りのハードを解説

先代ベースの4代目ジョン・クーパー・ワークス

BMWやフォルクスワーゲンといった、大手グループの姿勢にブレはない。ガソリンエンジンで走るホットハッチは、もうモデルチェンジの承認が降りないだろう。ブランド内でのCO2排出量が増えるうえに、欧州市場以外での人気は低調だからだ。

【画像】ラスト「ガソリン」ホット・ミニ? ジョン・クーパー・ワークス サイズの近い熱々ハッチバック 全107枚

それでもF66型のミニには、ジョン・クーパー・ワークス(JCW)が設定された。BMWグループに加わってから4代目となる、最新のエンジン版は、2013年にリリースされた3代目の大進化版といえる。完全に新しい、バッテリーEV版とは異なる。

UKLプラットフォームにエンジン、トランスミッションなどは、基本的にキャリーオーバー。だが、スタイリングは大幅にリフレッシュされた。インテリアもミニマル&モダンに刷新してある。フェイスリフト以上の内容にあることは、間違いない。

モデル名も、この代からミニ 3ドアやミニ 5ドアではなく、「クーパー」と呼ばれるようになった。そのホットハッチ仕立てが、ジョン・クーパー・ワークス。この場合、5ドアは選べない。

B48型 4気筒ターボは27psと8.1kg-m強化

ベースはクーパー Sで、リアサスペンションはマルチリンク式。スプリングとダンパーは専用品になり、フロントのネガティブキャンバーは強められている。

B48型 2.0L 4気筒ターボエンジンと7速デュアルクラッチATも、クーパー Sと共通する。実は、通常のクーパーにもJCW仕様のボディキットを装備できるため、外観から本物と見分けるのは少々難しいものの、27psと8.1kg-m強化されている。

マフラーは、タイコ部分から下向きに出されたテールパイプが、通常機能する方。リアバンパー中央から突き出たテールパイプは、アクセルペダルを深く踏み込んだ時にバルブが開き、排気ガスが放出される。

アンダーボディにブレースが追加され、ねじり剛性をプラス。アルミホイールは17インチが標準で、英国では追加費用なしで18インチも選択できる。リミテッドスリップ・デフは、オプションでも選べないようだ。

個性的で訴求力ある車内 驚くほど低い座面

インテリアで、JCW専用となる部分はない様子。レッドのアクセントやJCWのロゴ、パンチングされたレザー巻きステアリングホイールなどが備わるが、いずれもJCW仕様のパッケージにも含まれるアイテムだ。

それでも、インテリアデザインは個性的で訴求力がある。長いドアを開くと、特別なクルマであることがジワリと伝わる。最近は、3ドアが希少だからだろう。

シートも特別なバケットというわけではないが、座面は驚くほど低い。トヨタGRヤリスより。レベル3グレードのパワーシートを選ぶと、ランバーサポートや座面の角度を調整できるが、サイドサポートはもう少し欲しい。

やや狭めの車内空間は、4代目でも変わらない。とはいえ、乗降性の若干悪い後部座席は、ルノー5より広い。小柄な大人なら、問題なく長時間過ごせるだろう。チャイルドシートも2脚据えられる。荷室容量は210L。床面の高さを変えられるのがうれしい。

それ以外の情報が隠れる巨大タコメーター

ダッシュボード中央には、9.4インチという大きな円形モニター。グラフィックは明らかにミニらしく、エアコンやシートヒーターの操作アイコンは、常時表示され便利だ。ショートカット・メニューの設定も可能だが、システムへログインする必要がある。

インフォテインメント・システムは多機能ながら、操作性が良いわけではない。モニターの照度や、車線維持支援機能の切り替えでも、何度かタップする必要がある。アップル・カープレイとアンドロイド・オートは、四角い表示エリアの内側で動作する。

タコメーターは、ゴーカート・モードを選択し、メーターの表示を切り替えると表示される。ところが、カーナビやオーディオなど、それ以外の情報の大部分が隠れてしまうほど巨大。表示エリアのゾーニングは、もう少し工夫できるように思う。

走りの印象とスペックは、ミニ・ジョン・クーパー・ワークス(2)にて。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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