■新型フィットは「心地よさ」がポイント!
ホンダは、2020年2月13日に新型「フィット」を発表し、翌14日より発売するとアナウンス。すでに、グレード展開や改良ポイントは明らかになっていましたが、今回は車両価格や燃費などの情報を公開しています。
【画像】犬っぽい!? ホンダ新型「フィット」の7つのスタイルをチェック(43枚)
4代目モデルとなる新型フィットは、2013年9月6日に発売された3代目モデルから約6年半ぶりのフルモデルチェンジとなる新型コンパクトカーです。
新型フィットは、歴代モデルで継承されている広い室内空間や使い勝手の良さをそのままに、世界で通用する新しい時代のコンパクトカーのスタンダードを目指して開発されました。
ボディサイズは、全長3995mm-4090mm×全幅1695mm-1725mm×全高1515mm-1570mm、ホイールベース2350mmで、ボディカラーは2トーンカラーも含めて全25色と多彩に設定されています。
新型フィットは、日常生活に寄り添う4つの心地よさを特徴としています。
ひとつめは、「心地よい視界」で、フロントピラーを従来とは異なる断面構造にすることで、万が一の衝突時にはボディへ荷重を流す構造を採用。十分な衝突安全性能を確保しながらピラーの断面積を小さくすることができ、ワイドで優れた視認性を両立させました。
また、インテリアパネルを水平・直線基調のデザインにするとともに、車内からはワイパーを見えにくくすることで、運転時の心地よい視界を実現しています。
ふたつめは、「座り心地」で、フロントシートには、上級セダンへの搭載も見据えて新しく開発された新世代のボディスタビライジングシートを採用。身体をしっかりと保持してくれる面支持構造とすることで長時間ドライブでも疲れにくく、やわらかな座り心地を実現したシート構造としました。
リアシートは、従来と同等のシートアレンジで、大人がストレスなく座れる広さを獲得。厚みのあるパッドを採用することで、上級セダン並の快適な座り心地を実現しています。
また、「乗り心地」では、小型化され2モーターハイブリッドシステムにより、日常シーンのほとんどをモーターでなめらかに走行。優れた環境性能とともに、心地よい走りと力強い加速で、快適な乗り心地を提供してくれます。
さらに、歴代フィット同様の広い室内空間は継承しつつ、普段の生活から長距離ドライブまで、乗員全員が快適に過ごせるよう、ストレスなく使える収納レイアウトなど、移動をサポートする使い心地を実現しました。
ホンダは、大幅進化した新型フィットについて、次のように説明しています。
「新しいクルマづくりの考え方として数値では表せない『感性価値』を追求し、お客さまの生活に寄り添うような4つの心地よさを具現化しました」
※ ※ ※
新型フィットに搭載されるパワートレインは、ホンダのコンパクトカーには初搭載となる1.5リッターガソリン+2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV」仕様と、1.3リッターガソリン仕様の2種類で、それぞれ2WDと4WDを設定。WLTCモード燃費は、ガソリン車が17.0km/Lから20.4km/Lとなり、ハイブリッドでは23.2km/Lから29.4km/Lです。
先代フィットのトランスミッションは、ガソリン車にCVT/5速MTが設定され、ハイブリッド車では7速DCTを採用していました。
一方で新型フィットは、ガソリン車のMTを廃止し、新開発のCVTのみを設定。ハイブリッド車では、。ふたつのモーターがエンジン出力を効率よく電気エネルギーに変換し、タイヤの駆動やバッテリーへの供給や、減速エネルギーの電力回生も担う2モーター内蔵電気式CVTを採用しています。
また、ドライブモードは「EVドライブモード」、「ハイブリッドドライブモード」、「エンジンドライブモード」が設定され、あらゆる場面で高効率な走行を可能にします。
■新型フィットの気になるグレード展開や安全機能、価格は?
新型フィットでは、ユーザーのライフスタイルに合わせて選択できる「ベーシック/ホーム/ネス/クロスター/リュクス」という5つのグレードを新たに設定。個性豊かなグレード展開となっています。
エントリーグレードの「BASIC(ベーシック)」は、デザイン性と快適性を備えた基本のタイプとして、やわらかな表情をつくるフロントフェイスや流れるようなフォルムなど、親しみを感じさせるシンプルなデザインが特徴です。
「HOME(ホーム)」は、良質な素材を用いたナチュラルな風合いの織物のシート、本革ステアリングやプライムスムースのソフトパッドなど、全体のカラーや素材を揃え、質感が高くリラックスできるこだわりの空間を目指したタイプとなります。
そして、「NESS(ネス)」の特徴は、気分が盛り上がるカラーコーディネートとともに、シートとインパネソフトパッドの表皮に撥水性の高い素材を採用。ドライブをよりいっそう楽しめる、フィットネススポーツのような、軽快でファッショナブルなタイプです。
街中にもアウトドアにも似合う「CROSSTAR(クロスター)」には、エクステリアデザインと大径タイヤを採用。インテリアには、シートとインパネソフトパッドの表皮に撥水性の高い素材を採用するなど、コンパクトでありながらタフなイメージを高めています。
最上級グレードの「LUXE(リュクス)」では、優雅で心地よい時間が過ごせる空間を目指し、質感や手触りのよさを追求した専用の本革シートを標準装備。外観デザインには、プラチナ調クロームメッキや専用デザインの16インチアルミホイールを採用し、上質感を高めました。
また、安心・快適な運転を支援する先進の安全運転支援システム「ホンダ センシング」に、前方を広角に検知するフロントワイドビューカメラを新たに採用。
車両前後に装着された8つのソナーセンサーとの組み合わせにより、従来機能を拡充するとともに、ホンダとして初めて近距離衝突軽減ブレーキを追加し、全モデルで標準装備としています。
さらにカーライフをより安心・快適にするコネクテッドサービスでは、ホンダ車専用車載通信モジュール「ホンダ コネクト」を日本初搭載。
スマートフォンによるリモート操作や事故などの緊急時にクルマ自体が緊急サポートセンターに繋がり、迅速で的確な対応が可能となるトラブルサポートを可能にしています。
また、異常を検知した際にガードマンを派遣できる「ホンダアルソック 駆けつけサービス」など、ホンダ コネクト搭載車オーナー限定の有料サービス「ホンダ トータル ケア プレミアム」を新型フィットより展開する予定です。
新型フィットの車両価格(消費税込)は、ガソリン車がのBASIC(FF)の155万7600円からLUXE(4WD)の218万6800円。ハイブリッド車は、e:HEV BASIC(FF)が199万7600円からe:HEV LUXE(4WD)は253万6600円です。
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