3列7人乗りの“デカングー”っていつ日本で登場するの!? カングーファン期待の1台 ルノー新型「グランカングー」ってどんなクルマ？

全長4.9mの3列7人乗りフレンチミニバン

　ルノー「カングー」は、1997年に欧州で登場した小型のMPVです。日本では2002年に初代が登場して以来、コンパクトなサイズとは思えない車内の広さや走りの良さなどで人気となっています。

　2007年には2代目カングーII（日本導入は2009年）にフルモデルチェンジ、2020年（日本導入は2022年）には現行型となる3代目カングーIIIが登場しています。

　これまで歴代カングーは、「クルール」や「リミテ」など、特別なボディカラーや装備をまとった日本市場限定車を用意し人気となっていました。

　最近でも、5月10日に開催されたカングーの公式ファンイベント「ルノーカングージャンボリー2025」で、限定車「クルール ディーゼル」を発表。南フランスの地中海をイメージしたというオレンジのボディカラーとディーゼルエンジン、そして6速MTが409万円からというプライスが話題となりました。

　カングージャンボリーといって思い出すのが、2年前の2023年10月に開催されたカングージャンボリー2023でサプライズ登場した新型「Grand Kangoo（グランカングー）」です。

　このイベントでは、カングーを含めた軽商用車部門担当のルノー上級副社長（当時）、ハインツ・ユルゲン・レーヴ氏が来日、新型グランカングーの日本導入を宣言しています。

　グランカングーとはどんなクルマなのでしょうか。そして日本導入時期はいつ頃になるのでしょうか。

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　グランカングーは、2023年9月にドイツ・ミュンヘンで開催された「IAAモビリティ2023」で世界初公開されたモデルです。

　ボディサイズは全長4910mm、ホイールベースは3010mmとなり、標準モデルのカングーに対し、全長は420mm、ホイールベースは295mmそれぞれ拡大されています。

　全長とホイールベースを拡大することで、広々キャビンによる3列7人乗りを実現しています。

　スライドドアの開口部は830mmとなっており、室内へのアクセス性を向上。また2列目はスライド機能を設けることで、3列目のアクセス性や後席の快適性を高めています。また3列目には格納機能をそなえています。

導入時期は「未定」だが…

　標準ボディのカングーにはないグランカングーだけの装備、3列目シートが気になるところですが、どうなのでしょうか。

　3列目の膝周りスペースも164mmと、このクラスでは最大の広さだといいます。当時、カングージャンボリー2023に取材に行ったライターによると、「3列目もしっかりとしたシートで、シート幅や座面長もきちんとしていて、狭さは感じなかった」といいます。

　また3列目シートを使用した7人乗りの標準時でも、500リッターのラゲッジスペースを確保。さらに2列目と3列目シートを取り外し、助手席まで倒すことで、奥行きが最大3110mm、最大容量が3750リッターとなり、かなりの量の荷物を運ぶことができます。

　さらに助手席シートを倒せば最大3.11mもの長尺物も運ぶことが可能です。なお3列目シートは取り外しが可能となっています。

　新型グランカングーのパワートレインは、欧州では122馬力・245Nmを発生するモーターを搭載するEV（電気自動車）の「E-TECH エレクトリック」がありますが、日本に導入されるのは131馬力・240Nmのガソリンターボモデル、そして116馬力・270Nmのディーゼルターボモデルと、ICE（内燃機関）モデルのみと予想されます。

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　グランカングーの導入時期はいつ頃になるのでしょうか。ルノー・ジャポン関係者は「導入時期はまだ決定されていません」といいます。

　欧州市場では、新型グランカングーは2023年年末に受注開始、2024年初頭に納車が始まったというスケジュールだったため、おそらくもうそろそろ日本でも登場するのではないかと推測されます。期待を込めて予想すると、2025年年末には、という感じなのではないでしょうか。（VAGUE編集部）